こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
軽い驚きのニュースが入りました。
2025年6月は住宅ローンの金利がわずかに低下したにもかかわらず、住宅ローンの需要が3週連続で減少しています。
具体的な数字でいうと、
「30年固定金利住宅ローンの平均金利は、前週の6.98%から6.92%へと下がった」
というものです。
けれども、これにもかかわらず、住宅ローン申請数は前週比で3.9%減少しました。
特に購入目的のローン申請は4%減少しています。
とはいえ、1年前と比較すると住宅購入ローン申請数は18%は増加しています。
ということは、市場に出ている住宅在庫が過去5年で最も多くなっているものの、それでも売買が活発とは言えない状況が発生しているということです。
その一方でリファイナンス(借り換え)ローンの申請は前週比で4%減少したものの、前年同期比では42%増加しています。
ただしこの増加は元々のローン申請数が非常に低いため、大きく影響を与えているわけではありません。
なぜこのような現象が起きているのでしょうか?
とどのつまり、
「借り換えを検討する人々は、さらに大きな金利の低下を待っている」
という傾向が見て取れます。
実際、金利はここ2ヶ月間狭い範囲で上下していますが、大きく動いてはいません。
住宅市場の活性化には大きな金利低下か、住宅価格の調整が必要になりそうです。
そして今後の金利動向を予測する上で注目されたのが、先週末に発表された雇用統計です。
今後の雇用状況によって、今後の金利に上昇圧力あるいは反対に下降圧力がかかることになります。
物件価格そのものが
- 人口
- 人口動態
- 雇用
の三大要素に影響されることから、雇用環境の動きは引き続き要注意です。
住宅市場の動きを注視しながら、的確なタイミングで投資判断を行っていきましょう。
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