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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日は米国議会上院が可決した税制改革法案についてお伝えしました。
今日は、その中でもアメリカの不動産投資家にとって非常に重要なニュースとなる
「Bonus Depreciation(ボーナス減価償却)の復活」
について触れておきたいと思います。
アメリカ上院が2024年に通過させた税制改革法案(One Big Beautiful Bill)により、いくつかの重要な税務上の優遇措置が復活しました。
その中でも特に注目すべきが、今回テーマにしている「Bonus Depreciation(ボーナス減価償却)」です。
「Bonus Depreciation(ボーナス減価償却)」という言葉を簡単に解説すると、
「投資用資産の購入や改修にかかった費用を、初年度に一括もしくは非常に大きな割合で経費計上できる仕組み」
です。
通常、不動産投資をする際に購入した資産(設備や建物改修費用など)は、決められた年数にわたり、徐々に経費として償却されていきます。
けれどもBonus Depreciation(ボーナス減価償却)を活用することで、この償却を初年度に一気に前倒しできるようになるのです。
例えば、50万ドルをかけてアパートを大規模改修した場合を想定します。
本来なら27.5年や39年という長期間に分けて少しずつ償却される費用の一部を、ボーナス減価償却を使うことで、初年度にまとめて経費として計上可能になるというわけです。
すると、その年の税務上の収入を大幅に圧縮することができ、キャッシュフローが劇的に改善します。
このボーナス減価償却制度は、トランプ政権時代の「2017年Tax Cuts and Jobs Act(TCJA)」で一気に脚光を浴びました。
TCJAでは100%のBonus Depreciation(ボーナス減価償却)が認められ、不動産業界を中心に大きな経済効果を生み出しました。
けれどもこの制度は2023年から段階的に縮小され始め、2023年には80%、2024年には60%と年々その魅力が薄れつつあったのです。
ところが今回通過した新しい税制改革により、この減少傾向にストップがかかり、制度が再び強化されることが決定的となりました。
これは、不動産投資家にとってまさに朗報です。
というのも、最近の金利上昇によりアメリカの不動産マーケットはキャッシュフローが非常に圧迫されていました。
物件を取得し改装をしても、それらのコストを徐々にしか償却できないとなれば、投資家にとって初期段階の税負担が大きくなり、投資意欲が削がれるという事態が起きていました。
ここからBonus Depreciation(ボーナス減価償却)が復活することで、市場の活性化が期待できます。
特に短期間で売却を目指すFix & Flipや、資産価値を引き上げて短期でリファイナンスや売却を目指すValue Add型投資には、Bonus Depreciationの恩恵が顕著に表れます。
設備投資や改修コストが即座に経費化できるため、その年度の税金負担が激減し、手元資金を温存できるからです。
手元資金が潤沢であればその資金を次の投資に回すことも可能になり、さらに投資の効率が向上します。
実際、私のクライアントにもこのBonus Depreciation(ボーナス減価償却)を活用した投資家は数多くいます。
彼らが口を揃えて言うのが、「税務上の負担が減り、資金繰りに余裕が生まれ、積極的に次の案件を狙えるようになった」ということ。
また減税により利益を生み出すことで、投資家として次なるステージに進むための資金的・精神的な余裕を得られます。
その一方で、この制度の注意点もあります。
Bonus Depreciation(ボーナス減価償却)で大きく経費計上した資産を売却した際には、その償却額がベースとして利益に加算され、キャピタルゲイン税がかかる可能性があります。
そこで短期売却やリファイナンスを前提としている場合には、売却時の税務戦略まで含めて十分な計画を立てる必要があります。
また実際にBonus Depreciationを適用するには、専門的な税理士や会計士との連携が欠かせません。
専門家のアドバイスを受けながら計画的に活用することで、初めて最大の効果を引き出せる仕組みとなっています。
かくして、今回の税制改革で復活したBonus Depreciationは、不動産投資を加速させる大きな追い風となりそうです。
ぜひ、自らの投資スタイルにどのようにこの制度を活用できるのか、改めて検討してみてはいかがでしょうか。
Bonus Depreciation(ボーナス減価償却)の詳細な運用方法や具体的な活用例について、さらに興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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