こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
秋の訪れとともに、庭一面に広がる落ち葉をどう処理しようかと悩む季節がやってきました。
多くの人はゴミ袋に詰めて処分してしまいますが、実はこの落ち葉こそが「最高の天然肥料」になることをご存じでしょうか。
それが「リーフモールド(Leaf Mold)」です。
リーフモールドとは落ち葉をゆっくりと分解させてつくる堆肥の一種で、ガーデニングの世界では黒い黄金とも呼ばれています。
ゴールドなれども無料で、しかも簡単に作ることができるのです。
そして最大の魅力はその効果にあります。
リーフモールドは、土壌の栄養バランスを整え、保水性と通気性を高め、植物の根を丈夫に育ててくれます。
つまり化学肥料に頼らずに、自然の力で庭を健康的にする方法なのです。
黒い黄金をつくる
基本の作り方はとてもシンプルです。
庭の落ち葉を集め、3フィート(約1メートル)四方ほどの山にします。
葉を積み上げたら、湿らせた状態を保つことが重要です。
雨や雪が少ない地域では数週間ごとにホースで軽く水をかけ、さらに大きなフォークなどで混ぜます。
このときに酸素を与えることで、分解がスムーズに進みます。
するとおおよそ半年から一年ほどで、ふかふかとした黒いリーフモールドが完成します。
もう一つの方法として、袋や容器を使うやり方もあります。
黒いゴミ袋に落ち葉をぎゅっと詰め、水を加えてから、側面にいくつか穴を開けます。
これにより空気と湿度が適度に保たれ、より早く分解が進みます。
数週間ごとに軽く水を足し、袋を振って中を混ぜてあげるとさらに効果的です。
こちらの方法なら、半年程度で使える状態に仕上がります。
ただし注意点としては、入れる葉の種類を選ぶことです。
落葉樹の葉であれば問題ありませんが、常緑樹(ホーリー、月桂樹、マツなど)の葉は分解に数年かかるため避けたほうがよいです。
また、できれば落ち葉を細かくしてから堆積させるのがおすすめです。
芝刈り機で落ち葉の上を走らせるだけでも十分です。
細かく裁断された葉は分解が早く、均一に発酵して良質なリーフモールドになります。
さらに、湿った状態で集めるとより早く分解が進むというのも特徴です。
リーフモールドの注意点
そしてもう一つ大事な注意点。
「リーフモールドの山を家の近くに作らないこと」
これはかなり大事で、分解中の葉の山はねずみなどの小動物を引き寄せることがあります。
腐敗臭が気になるかもしれませんが、それ自体は自然な過程の証。
森の中の土の香りを思い出すと、それがまさに完成したリーフモールドの匂いです。
。。。
かくしてできあがったリーフモールドは、春になったら庭のあらゆる場所で活躍します。
花壇や芝生、鉢植えなど、どんな植物にも使うことができ、土壌改良剤としても抜群の効果を発揮します。
乾燥しやすい土地では保湿効果を、粘土質の土では通気性の改善をもたらします。
現代のガーデニングでは化学肥料や人工堆肥に頼る傾向がありますが、自然の循環に目を向けると、驚くほどの恩恵を得られることがあるのです。
落ち葉を「ゴミ」として扱うか、「資源」として活かすか。
活かすのであれば、庭先は見違えるほど豊かで生命力にあふれるものになっているはずです。
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