投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。
こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
2026年4月下旬、アメリカのモーゲージ金利が3週連続で下がりました。
Freddie Mac(フレディマック)が発表したPMMS(Primary Mortgage Market Survey:住宅ローン市場調査)によれば、30-Year Fixed Rate(30年固定)は4月23日時点で6.23%まで低下しています。
前週の6.30%からさらに下がり、1年前の6.81%と比べれば0.6ポイント近い低下です。
ご多分に漏れず、金利が動けば、買い手の反応もまた動きます。
MBA(Mortgage Bankers Association:米モーゲージ銀行協会)の週次統計では、住宅購入向けのローン申請件数が前週比で10%増加しました。
前年同期と比べても14%のプラスです。
Refinance(借り換え)の申請件数にいたっては、前週比6%増、前年比では52%もの増加となりました。
数週間前までは「春の住宅市場は期待はずれ」と囁かれていました。
けれども、ここにきて静かに潮目が変わりつつあります。
金利低下の背景にあるもの
なぜ、金利はここに来て下がっているのか。
市場関係者の多くが指摘するのは、Middle East ceasefire(中東の停戦合意)と、それに伴う原油価格の低下です。
地政学的な緊張が和らぎ、インフレ懸念が後退したことで、10-Year Treasury Yield(米10年国債利回り)が低下し、モーゲージ金利もそれに連動して下がった、という構図です。
モーゲージ金利は、FRBの政策金利よりも、この10年国債利回りに強く連動する性質を持っています。
かくして、FRBが利下げをしていなくても、国債市場が動けばモーゲージ金利は動くわけです。
この関係性は、日本からアメリカ不動産を見つめる上でも押さえておきたいポイントです。
「6.23%」という数字の持つ意味
6.23%という水準を、どう評価すべきか。
歴史的に見れば、まだ決して低い水準ではありません。
パンデミック期に2%台後半だった記憶が鮮明な買い手にとって、6%台前半は依然として「重い」と感じられます。
けれども、2023年秋に8%近くまで跳ね上がった記憶と比べれば、相対的な安心感は出てきました。
Affordability(住宅取得の容易さ)は、8か月連続で改善しているというデータもあります。
金利が下がり、賃金が少しずつ上がり、在庫が増えている。
この三拍子が揃ったことで、ようやく「様子見」だった買い手の一部が動き出したように見えます。
日本から見るときの視点
日本から見ていると、6%台の金利は「高い」としか映らないかもしれません。
けれども、アメリカの住宅市場はそもそも金利が6〜7%で推移していた時代が長く、2%台はむしろ歴史的な異常値でした。
現地の買い手は「通常の水準に戻った」という感覚に、少しずつ慣れ始めています。
投資家の視点で大切なのは、金利の絶対水準よりも、金利と賃料成長のバランスがどう変化しているかという点です。
金利が下がり、在庫が増え、価格上昇が緩やかになった今の市場は、キャッシュフローを重視する買い手にとって、数年前より検討しやすい局面になってきました。
とはいえ、地政学リスクや雇用市場の不透明感は残っています。
金利がこのまま素直に下がり続けるとは限りません。
一喜一憂せず、自分の投資軸に照らして判断していきたいものですが、せっかく動き始めた市場を眺める目は、少し前よりも明るくしてもよいように思います。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。