こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
ご存知の通り、アメリカで面積を測る時の単位はスクエアーフィートです。
スクエアーフィートが大きくなるとエーカー。
長さでもフットが大きくなるとヤード。またはマイル。
ついでにスピードもキロではなくマイルです。
「アメリカは世界の標準規格に合わせてくれ!」
と思うのは私だけでしょうか。。
こと不動産に関していえば、やはり「ロケーション、ロケーション、ロケーション」で1にも2にも立地が大切なのは変わりません。
そして立地と同時に土地や建物の広さがどれだけあるか、これが物件価値に大きな影響を与えます。
(立地 × 土地と建物の広さ)
このような、掛け算的な価値概念が不動産には適用できるわけです。
その意味では当然ながら、アメリカ合衆国の中でも建物の位置する場所によって1スクエアーフィートあたりの単価(価値)は全く違ってきます。
スクエアーフィートを日本で使用される平方メートルに換算すると
スクエアーフィート(sqf)×0.093=平米数(㎡)
です。
ちなみに2018年5月現在、アメリカ不動産の物件中間価格は$289,900とされています。
今の換算レートで約31,900,000円ですから、結構高くなってきましたね。。
それに対し、現在のアメリカで住宅を所有した場合の土地面積の中間値は2,422スクエアーフィートと算出されています。平方メートルで換算すると約225平方メートルです。
六畳一間が約10平方メートルとされていますから(厳密には10.207平方メートル、もしくは3.308坪)、六畳一間を22.5倍した広さがアメリカで暮らす人々が所有する土地面積の中間値なわけです。
そしてこの
物件価格中間値:$289,900
面積中間値:2,422スクエアーフィート
で考えると、現在のアメリカの1スクエアーフィートあたりの単価は
1スクエアーフィート = $120
ということになります。(2018年5月時点)
そこで仮に$200,000の資金があった時に、今のアメリカではどれくらいの広さの土地が買えるのでしょうか。
今日は同じ資金($200,000)を基準にして、アメリカで購入できる土地の広さをイメージしてみましょう。
面積単位が高額な都市
世界各地と同様に、アメリカでも東西海岸のような人口が多く産業が活発な地域ほど、不動産価格も高くなっています。
広さをよりイメージしやすいように例えると、アメリカのホテルの標準的な広さは325スクエアーフィートです。約30平方メートルですね。
そこで具体的に都市で上位から挙げてみると、
$200,000で購入できる面積
サンフランシスコ 260スクエアーフィート
ボストン 371スクエアーフィート
サンノゼ(シリコンバレー) 376スクエアーフィート
ワシントンD.C. 432スクエアーフィート
ニューヨーク市近郊(ブルックリン地区) 451スクエアーフィート
となっています。
土地単価としてはサンフランシスコが最も高額ですね。
サンフランシスコはグーグルを中心とするIT企業が隆盛を誇り、街の中では社員用の「グーグルバス」がグルグル巡回しているほどです。
日本でも特定の企業の最寄りのアパート入居者がその社員でほぼ埋め尽くされている、とはたまにきく話ですが、サンフランシスコでは下手をすると街全体がグーグル社員に囲い込まれたようになっているわけです。
結果としてサンフランシスコは恐らく全米で最も経済格差の大きい地域となり、さすがにアメリカでもこの格差は妬みの対象となり、時折デモが行われている有様です。
そこで、サンフランシスコで$200,000で購入できる土地を換算してみると
260スクエアーフィート = 24.18平方メートル
となります。
六畳一間の2.4倍で、アメリカのホテルの標準的な部屋の80%程度です。
うーん、高いですね。。
とはいえ、昨年は日本一地価が高い場所として有名な銀座5丁目の鳩居堂前が
1平方メートル = 4,032万円
となりましたので、ここと比べるとサンフランシスコはまだまだ安いと言えるのでしょうか。。
ただ、商業地を抜いた住宅地としてはサンフランシスコはかなり高額出ることは間違いありません。
$200,000で買える最も広い土地の場所は
その一方で、東西海岸とは正反対のアメリカでも田舎の方では$200,000もあれば、かなり広い土地が購入出来ます。
最も割安なのはオクラホマ州クリーブランドで、$200,000で購入できる土地の広さは3,769スクエアーフィートです。
3,769スクエアーフィート = 350.517平方メートル
ですから、六畳一間を35部屋以上並べた広さが購入できることになります。
実に、$200,000という同じ値段でマンハッタンで購入できる土地の35倍の広さが所有できるのです。
それに続くのはテキサス州エルパソ市。
ここでは$200,000で購入できる土地の広さは3,334スクエアーフィートとなり、
3,334スクエアーフィート = 310.062平方メートル
で、六畳一間が31部屋以上並べられたイメージです。
いやー、ここまで広いと痛快ですね。。
そしてテキサス州のサンアントニオ市では3,249スクエアーフィート。
3,249スクエアーフィート = 302.157平方メートル
で、六畳一間が30部屋分。
テネシー州メンフィス市では2,965スクエアーフィートとなり、
2,965スクエアーフィート = 275.745平方メートル
で、六畳一間が27部屋分という広さです。
。。。
今日は今のアメリカで、$200,000で購入できる土地の広さを見てみました。
一番狭いのはサンフランシスコで六畳一間の2.4倍です。
ここからまだ価格は上がっていくと思いますが、2018年5月の時点ではそのようなイメージで掴んでおきましょう。
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