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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
アメリカの不動産運用において、すでに物件をお持ちの方から不動産管理会社とのやりとりに関する質問やアドバイスを依頼されることがあります。
数年間アメリカで不動産運用を続ける中で現地の管理会社とやり取りをしながらもうまくいかないことが多々あり、
「管理会社の反応が鈍いんです」
「期待通りに動いてくれません」
等のご相談を受けるのです。
通常はアメリカに不動産物件を購入される方々は遠隔操作になりますから、自分が現地に赴いて物件を確認することはままなりません。
そうすると結局はアメリカ現地の管理会社に全てを委ねる必要がありますから、現地管理会社(すなわちアメリカ人)とのコミュニケーションがよほど大切になるわけです。
結果としてコミュニケーションがうまくいかないと、物件運用にも大きく影響してしまいます。
ところが、ご相談を頂く中でよく事情を伺ってみると案外その真因は「感性の違い」からくるすれ違いが大きい場合もあるようです。
すなわち人種によって感性は大きく違いますから、その違う感性の為にすれ違いが起こり、結果としてコミュニケーションが不足してしまうのです。
言い換えると、アメリカで不動産物件を所有して実際に運用していくとなると現地不動産管理会社とのやり取りは必要不可欠ですが、同時にそのやり取りにおいては「相手側の感性に合わせる」という姿勢は多分にして必要になると思います。
今日は、日本人がアメリカ現地の不動産会社とやり取りをする際に心がけておくべき点についてみていきましょう。
主張すること
これは何も不動産運用に限った話ではありませんが、西洋人とビジネスを進めるのであれば
「自分の意見を主張する」
ことは殊の外大切です。
私達日本人は学校では先生の言うことを黙って聞いて、許された時に始めて挙手して質問するような教育を受けています。
静かに相手の話を聞くことは一つのマナーであり、相手に対する尊重でもあるわけです。
ところが西洋圏の場合はまるで正反対です。
授業中でも先生の話の最中に質問することは良いことと賞賛され、授業に積極的に参加しているとみなされます。
ましてや小学生からディベートのクラスが始まりますから、大概の生徒は人前で話すことも臆さずに堂々と自分を主張するように育っていくのです。
もちろん中には自己主張を出来ないアメリカ人も稀にいますが、少なくとも風潮としては大いに主張することが許される社会です。
そんな教育背景の中で育ってきた人々とビシネスを行う上では、何よりも
「主張せねば事は始まらない」
という点は徹底して認識しておく必要があります。
主張してナンボの社会ですから、何かをして欲しいのであれば主張しないことには始まらないのです。
こちらが何も言わないのであれば相手は意見があるとは決して受け止めてはくれませんし、YesとNoをハッキリさせずに曖昧な答えや要求ではコミュニケーションとして成立しないのです。
そこで、あなたが管理会社とやり取りをする時にもその受け答えとしては
YesなのかNoなのか
やってほしいことは何なのか
やってほしくないことは何なのか
等の一つひとつに白黒をハッキリさせて、自分の意思を明確に主張する必要があります。
明確な意思表示がなされないのであれば意思なしとみなされ、下手をすると相手にされなくなってしまうからです。
それは意地悪で相手にされなくなるというよりも、
「自分の意思を示してくれないのなら、相手にしようがないではないか」
という西洋人としての感覚があります。
とりわけ日本の教育の中では自分の意見を心にしまうような土壌がなきにしもあらずですが、少なくともアメリカ現地の不動産管理会社とやりとりをするのであれば、そのあたりの感性の違いを理解してハッキリと自分の主張を伝える必要があります。
気の利いた動きを期待しない
そしてアメリカの不動産管理会社とやりとりを進める中で心がけておきたいもう一つは、
「相手に気の利いた動きを期待しないこと」
です。
これもまた不動産管理業務に限った話ではありませんが、前述のように
YesかNoか
何をやってほしいのか、やってほしくないのか
を明確に意思表示する一方で
「主張したことへの対応以外は、一切期待出来ない」
という点も理解しておく必要があります。
日本語でいう「気配り」という言葉から連想される気の効いた動きは期待しない方がよいのです(キッパリ)。
「物件の定期見回りのついでに、切れていた電球を交換しておきました」
「カーペット清掃で壁の穴に気づきましたので、パッチをしておきました」
そんな気の効いた動きは期待しないことです。
物件定期検査の見回り時には点検しかしませんし、カーペット清掃時には清掃しかしないものです。
このあたりの感性を理解しておかないと、日本人としては
「それくらい、気を効かせてやってくれよ!普通するだろう!」
と思ってしまいがちですが、ここは良し悪しの話ではなくあくまでも日本人との感性の違いから発生してきます。
国粋主義を語るつもりはありませんが、「オモテナシ」の気質は恐らく日本が世界に誇れる日本人の気質だと思いますし、日本人の感性からすれば不動産管理でも「それくらいは気を効かせてやってくれてもいいだろう」と思える場面は数多くあるのです。
けれども残念ながら、そこはあくまで日本の中の常識。
良し悪しではなく日本人目線で考える気の利いた動きはほとんど期待することは出来ませんから、やはり前述のように「自分で主張する」ことがあくまで大切なのです。
もちろんそれを英語で伝えるとなるとハードルが高くなりますし、必要あれば私(佐藤)の方でお手伝いも可能ではありますが、少なくともアメリカで不動産を所有して運営する上では
「相手は主張しないと理解してくれない」
「気の効いた動きは期待できない」
この2点を押さえるだけでも随分と見方は違ってくるものですし、よりよいコミュニケーションにつながってくると思います。
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