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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
珍しく、インテリアデザインに関する項をあげます。
本業が売買専門のエージェントである佐藤は、家のインテリアデザインがかなり好きです。
基本的に物事にはさほど拘らないタイプのですが、インテリアデザインは結構拘るほうかもしれません。
何が好きなのかといえば、洒落た小奇麗なインテリア空間にいると心落ち着く、あの感じが好きなのかもしれません。
そしてインテリアデザインの中でも、案外無意識に内覧者に印象づけるのは「床」です。
現代のアメリカの典型的な住居用物件で床の素材として、近年人気が出つつある材質があります。
それは「木目タイル」です。
木目タイルとはその名のとおりなのですが、表面が木目にそっくりなタイルです。
遠目には純正の木製と勘違いしてしまいますが、実際に間近で見ると表面が木目調に見えるなんちゃってタイルです。
一昔前までは、物件内の床は木製が当たり前でした。
近年の建築技術の発展により、見た目が純正の木にそっくりなタイルが誕生したわけです。
私(佐藤)が暮らす家もほぼ全室がこの木目タイルになっていますが、個人的には本物の木造床よりも好きです。
そこで今日は、インテリアデザインの中でも床に注目して「木目タイル」と「木造床」の良し悪しを比較してみましょう。
コストの違い
最初に木目タイルと木造床のコストの違いです。
それぞれ素材が違う為に、いざ物件に適用する場合にはそこには大きな差が出てきます。
木目タイルの場合はその素材がセラミックや磁器で出来ており、用途としては床のみならず壁やお風呂場でも使用することが出来ます。
価格帯ですが、
セラミック素材 … $2 〜 $8 / スクエアーフット
磁気素材 … $4 〜 $12 / スクエアーフット
となり、工賃の平均は
工賃 … $5 / スクエアーフット
です。
これに対し、本物の木造床の場合はその平均が
木造 … $5 〜 $10 / スクエアーフット
工賃 … $4 〜 $8 / スクエアーフット
が目安となります。
価格帯でみると、ほぼ確実に木目タイルに軍配が上がるわけです。
木目タイルの利点
そこで木目タイルと木造床を比較した時に、その一番の利点はやはり前述のコスト面です。
上記のように単価そのものに結構な差がありますから、敷き詰める面積が広くなればなるほどその差額は大きくなります。
そうすると大抵の場合は伝統的な木造床よりも木目タイルを選んだほうが、かなり安く収まるわけです。
湿度の高い地域に最適
また木目タイルを使う利点としては、その物件が立地する地域の気候条件にも左右されてきます。
「湿度が高い地域」ではこのことがよく分かります。
例えば
・霧がよく発生する
・ハリケーンの影響がある
・害虫が発生し易い
これらの気候条件に立地する物件で木造床を使っている場合、とりわけ施工時にきちっと処置がなされていない場合は激しい経年劣化をもたらす原因になります。
その点タイルであれば
⇛ 施工も簡単
⇛ 防水性
⇛ 一般受けする木目デザイン
⇛ 後の定期メンテナンスも簡単
という利点があるのです。
アレルギーの心配なし
また木目タイルの場合はアレルギーを心配する必要がありません。
天然の木造床の場合はそこから発生する成分にアレルギー反応が出る方がたまにいますが、加工品である木目タイルの場合はこの心配がないわけです。
ダメージに強い
そしてここが私(佐藤)も気に入っている点ですが、木目タイルの場合は頑丈なので
ペットが走り回る(引っ掻く)
子供が物を落とす
といった、木造床であればダメージを受けそうなパターンでも安心なのです。
木目タイルの欠点
今度は木目タイルの欠点を考えてみます。
通常のタイルがそうであるように、木目タイルも敷き詰められたタイルの間に「グラウトライン」と呼ばれる線が出来てしまいます。
そこでタイルを綺麗に保つためには、このつなぎ目部分を定期的にメンテナンスする必要はでてきてしまいます。
それ以外の通常の清掃では掃除機とモップがけで十分ですが、酸性や漂白成分を含む洗浄剤は禁物です。
冷たい
この点は冬場に限る話ですが、木目タイルの場合はタイルがむき出しですから、その上に裸足で歩くと足の裏がかなり冷たくなります。
私(佐藤)は木目タイルを肌して歩く感触が好きなのですが、そう思えるのも夏場の話。
冬はタイルそのものが冷たくなり、足の裏を相当冷やしてしまいますから厚い靴下やスリッパは必須になります。
寿命
この点は意外なのですが、統計では木目タイルは木造床に比べて寿命の面で劣るそうです。
木造はその物件が取り壊されるまで使えるのに対し、木目タイルは数十年後に寿命がくるといいます。
この数十年とは曖昧ですが、私(佐藤)の感覚では木造床と感覚が変わらないというのが正直なところです。
物件価値に貢献しない
ここは経済面のマイナスとなりますが、木目タイルは安く仕上げられる一方で、不動産価値にはほとんど貢献しません。
その為、不動産価値を上げることを目的とするのであれば木造床に軍配が上がります。
言い換えると、長期的に保有して価値を高めるのであれば木造床がよく、目先の出費を抑えたいのであれば木目タイルを選ぶべき、となるのです。
。。。
このように利点と欠点がそれぞれある木目タイルと木造床ですが、近年はそのデザインと機能性から木目タイルに人気が出ています。
総合評価すると、私(佐藤)自身はおしなべて木目タイルのほうが使いやすく、売却時にもスキッと統一されたデザインで目を引いて売れやすいように思います。
この点はあなたの好みにもよりますが、物件を選ぶ際の参考になりましたら。
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