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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
アメリカ社会で働くようになり、しばらくすると来る日も来る日もプログラミングに没頭する日々が続きました。
朝起きると頭の上のパソコンのスイッチを入れる。
寝る時以外、頭の中にはプログラミングコードのことしかありません。
外を歩いていようが、筋トレしていようが、シャワーを浴びていようが、何をしていても頭の中はコードでいっぱいです。
パソコンの前に戻ると頭の中で考えたコードの仮説を実際にキーを叩いて試してみます。
恐らく、人生の中であの時ほど論理思考を鍛えた時期はなかったかもしれません。
従事する職業は違えども、今でもあの時に培われた思考は深く根付いています。
同時に、私(佐藤)が社会のシステムに疑問を持ち始めたのもその時期でした。
大がかりなシステムを仕上げて、実際に納品して使ってもらう。
それまで事務作業にかかっていた時間を大幅に短縮できることになりますから、そのスタッフには大いに喜ばれました。
自分が費やした時間と労力が報われる瞬間です。
システムそのものは納品後もフォローアップやバージョンアップが必要となります。
その度に改善を重ね、自分の能力で社会に貢献できることはとてもやりがいがありました。
けれどもシステムが改善されて喜ぶ人々を見て、ふと気づいたのです。
「みんな、自分が作ったシステムを動かして喜んでくれている。」
「けれどもこれって。。」
そこで率直に感じたのは、世の中の
仕掛ける人
仕掛けられる人
の二者の構図です。
もちろんシステムを組んでいた当時の佐藤に他意は全くありません。
けれども誤解を恐れずにいえば、そのシステムを使う人々は佐藤が組んだプログラム以上の操作は全く出来ないのです。
パソコンでいえば
Windows OS
Mac OS
この二強があります。
それらOSの上で稼働する各種アプリケーションがあります。
そしてアプリケーションを操作するのはエンドユーザー(一般の消費者)です。
けれども、そのエンドユーザーはアプリ開発者が仕込んだプログラミング以上の操作は絶対にできません。
そしてそれ以前に、アプリ開発者はOSの開発者が敷いた土台以上のものを制作することは絶対にできません。
だからこそ、Windowsを世に送ったビル・ゲイツは世界有数の富豪になれたのです。
結局は「世の中では仕掛ける者が強い」という事実。
そこに気づいた時、
「じゃあ、この資本主義社会は誰が仕掛けているんだろう?」
「お金を牛耳っているのは誰なんだろう?」
純粋にそんな疑問を持つようになりました。
初めてお金について学ぶ
それまでプログラミングのことしか頭になかった佐藤ですが、世の中の仕組みに疑問を持ち始めたあたりから「起業」を意識するようになりました。
その時にはすでに
「日本だろうがアメリカだろうが、政府は老後の自分の面倒をみてはくれない」
と確信していましたし、元々誰かに頼るのは嫌な性分ですので遅かれ早かれ自分で身を立てる方向に進んでいただろうと思います。
それからしばらくして、とある南米出身のA氏と知り合いました。
ごく普通の中年男性に見えるA氏は身なりもごく普通。
とても温和だけれどもその口調には鋭さが垣間見えることがしばしばあり、
「それなりに人生で海千山千超えてきた方なんだろうな。」
そんな風に思っていました。
後から知ることになるのですが、A氏はアメリカ不動産で財を成した富豪だったのです。
何がきっかけだったかは覚えていないのですが、ある時にふとその彼と世の中の経済の話しになりました。
すると堰を切ったように、A氏は世の中の仕組みやお金について話し始めました。
正直なところ、それまでお金のことなど真剣に考えたこともなければ勉強したこともなく、
世の中の仕組み
お金の正体
などには疎かった時期です。
その時にA氏から教わった中でも一番頭に残っているのは
「お金など紙切れが紙切れを発行しているものにすぎない。現代のお金に実体などないんだよ。」
という、お金の実体に関する話。
その時は彼の話すことがあまり理解できませんでしたが、後に
過去に存在した金巧銀行家たち
銀行券の始まり
ニクソン大統領が金本位制を終わらせたことの意味
を学ぶに至り、「現代のお金に実体はない」と語ったA氏の言葉がよく理解できたのです。
その後もA氏からは銀行家の話からラスベガスのギャンブルのからくりまで、目にウロコの話をいろいろ教えてもらいました。
A氏は何故あそこまで時間をかけて世の中の裏表について教えてくれたのか今もって分かりません。
そのA氏は残念ながら、サブプライムローン問題に端を発する世界金融危機が起こるほんの数ヵ月前に急死します。
世界金融危機について言えば、この時のサブプライムローンは引き金にすぎず、事の真因は膨れ上がったデリバティブ商品にありました。
まさに彼が語っていたとおり、紙切れが紙切れを生み出し続けた近代金融システムが高度な金融商品を生み出し、実体のない紙切れがサブプライムローンをきっかけとして総崩れしたのです。
「ほらな、言っただろ?」
もう少し長く生きていたら、A氏はおそらくそう言ったでしょう。
その彼が信じていたものが「不動産」という実体のあるハコモノでした。
社会構造とお金の裏表を知り、紙切れをうまく使って不動産という実体のある現物で財を成した彼からのレッスンはとても学校で学べるものではありませんでした。
「実体のあるものは裏切らない。」
当時すでに不動産業界に足を入れ始めてはいましたが、あの時すでに不動産の世界で成功していたA氏からの教えが佐藤の不動産業への道を加速させたことは間違いありません。
あれから12年。
私たちは新たな人類史の節目を目のあたりにしようとしています。
2020年の今、世界でデリバティブ商品に投資されている総額は2008年当時のほぼ2倍です。
景気失速により再び世界金融危機が起こるのなら、その結果は12年前の比ではないのかもしれません。
ここから先「不動産価格」はしばらく低調になるでしょう。
けれども「不動産価値」は失われることはありません。
金の値段が下がった時に、紙切れである金ETFではなく本物の金を買い増す人たちがいます。
不動産価格が下がった時に、不動産を買い増す人たちがいます。
この両者に共通するのは
「実体のない紙切れは信用できない」
という認識です。
仕掛ける側が強い世の常は現代も変わりません。
けれども仕掛けには乗らず、プログラミングのバグにも巻き込まれない人生の構築は可能だと思うのです。
不動産という実体のあるハコモノを所有することは、そんな世の中の仕掛けから自分を守る一つの手段と言えるのかもしれません。
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