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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
コロナウイルスが本格的に拡がりだしてから今夏までの新しいトレンド、
「サブマーケット」
についてお伝えしています。
コロナウイルス期に入ってから
- 密を避けたい
- 家賃が安い地域に引越したい
- 食費が安く収まる場所で暮らしたい
そんな風潮がトレンドとして起こり、大都市から周辺のサブマーケットへと人が流れる動きが見えています。
この傾向は恐らくしばらく続くでしょうし、本シリーズであげるサブマーケットは来年以降も人口増加はかなり手堅いはずです。
コロナウイルスがアメリカ不動産市場に生み出した新しいトレンド、
「サブマーケットへ」
の切り口でしっかりとポイントを押さえておきましょう。
今日も続けます。
Lakewood, Colorado(コロラド州レイクウッド市)
3月11日以降の人口流入増加率:22%以上
2019年同時期の人口流入比:10%以上
コロラド州も近年人口増加が著しく、不動産価格が上昇の一途と続けてきた州の一つです。
コロラド州の中でおそらく最も有名なのはデンバー市であり、長年に特にデンバーにおいては人口が増え続けてきました。
人口増加と共に住への需要が増加し、当然の如く不動産価格は毎年上昇してきています。
デンバーを中心とするコロラド州有名都市の魅力は何といっても雄大な自然です。
かつては多くのネイティブアメリカンが暮らしたこの土地は、今でも神秘的な雰囲気を残すスポットが数多くあります。
そんなデンバーですが、意外にもこのデンバーですらコロナウイルスの影響により引っ越しによる流入は減少しており、昨年比ではなんと23%も人口流入が減少しています。
けれどもその一方で、デンバーのサブマーケットとして元気よく人口流入が始まったのが西側に位置するレイクウッド市です。
レイクウッドはそれほど知られていない街ですが、治安も良く、学区のレベルも高いことで知られ、市内のレイクウッド高校はコロラド州内で第一位にランクインするほどです。
このレイクウッド市もまた素晴らしい自然を兼ね備えており、以前から地味に人気があった隠れスポット的な街です。
このレイクウッドに3月以降から人口流入が著しく増えており、デンバーのような物件価格や賃貸価格が高騰する場所から引っ越してきた人々の数を反映していると思われます。
コロラド州内ではしばらく、このレイクウッド市が最も賃貸需要が安定する地域になるのではないでしょうか。
New Braunfels, Texas(テキサス州ニューブローンフェルズ市)
3月11日以降の人口流入増加率:20%以上
2019年同時期の人口流入比 :43%以上
テキサス州オースティン市は州都として知られています。
デルコンピュータを始めとし、今では多くのIT系企業が隆盛を誇る米国内でも屈指のテック産業地域として発展してきました。
その人口増加に伴いダウンタウンの物件価格は高騰し、郊外の開発が急速に進みつつある地域です。
近年はオースティン市内での生活コストが上昇する一方でしたので郊外に暮らす人々は増えつつありましたが、今回のコロナウイルスをきっかけにこの傾向が加速し始めた様子。
結果としてオースティンへの人口流入は昨年比で15%のマイナスとなっています。
その代わりに大きく台頭したのがニューブローンフェルズ市で、人口流入はなんと昨年比の43%。
このニューブローンフェルズの名前を知る人はほとんどいないのではないでしょうか。
ニューブローンフェルズ市はオースティン市とサンアントニオ市の間に位置していますが、厳密にはサンアントニオ市寄りです。
オースティン ~ サンアントニオ
の間を車で行き来するのであれば、必ずニューブローンフェルズ市を通ることになります。
そして実はサンアントニオ市の方が人口流入の減少は著しく、コロナウイルス期に入ってから昨年比で24%の人口流入減です。
すなわち、ニューブローンフェルズ市への人口流入は引越し元の順番的には
1.サンアントニオ市
2.オースティン市
であることが分かります。
コロナウイルス期の引越しにあたり、多くの人々がこれら両市の間に位置するサブマーケットであるニューブローンフェルズ市を選んだことはある意味必然かもしれません。
Katy, Texas(テキサス州ケイティ市)
3月11日以降の人口流入増加率:43%以上
2019年同時期の人口流入比 :48%以上
テキサス州内ではもう一つ、人口流入が減る大都市のそばで人口流入が増えているサブマーケットがあります。
ヒューストン市の隣に位置するケイティ市です。
ヒューストン市は2000年初頭からのシェールガスブームに乗り、一気に人口が増えてきました。
全米随一のガン研究を中心とする医療施設は世界レベルであり、国外からわざわざ治療の為に訪れる人々も多くいます。
そんなヒューストン市ですが、近年は人口増加が随分と鈍化してきていました。
とはいえ生活コストは安い為にまだまだ人口増は続くと思われますが、それでもこのコロナウイルス期には人口流入が大きく鈍化。
人口流入は昨年比で6%のマイナスとなっています。
その一方でコロナウイルス期に元気に人口流入が増加したのが西側に位置するサブマーケット、ケイティ市です。
このケイティは私(佐藤)も良く知っていますが、もともとハイエンドの物件が多く、学区も良いためヒューストン近郊では有名な地域でした。
近年は再開発が更に進み、多くの人々を魅了し始めていたところに今回のコロナウイルスによる混乱が手伝って人口流入が加速しているようです。
昨年比では48%も人口流入が増加していますから、治安の良さも手伝ってしばらくケイティ市の人口増加は勢いは続くものと見込まれます。
明日に続けます。
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