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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
先日、銀行の担当者より電話がかかってきました。
開口一番、
「本年開設された口座ですが、口座を閉じて頂かねばならないかもしれません。」
とのこと。
何のことかさっぱり分からず、頭には「?」マークが飛び回ります。
詳しく聞くと、キャッシュを分散する為に開設したある銀行の口座の件でした。
「口座開設した際にはどんな書類を提出しましたか?」
と聞かれるのではてなマークが頭に残りながらかくかくしかじかと説明すると、
「それらの書類はここにありません。」
「すぐに持ってきてもらえませんか。」
「さもなくば口座を閉めることになります。」
というのです。
状況を把握するのにしばらく時間がかかりましたが、突っ込みながらよくよく話をきくと
1.佐藤が口座開設した際の担当者が提出した書類のコピーを取っていなかった
2.上級マネジメントレベルで新規開設口座の整理をして、佐藤の口座開設に使われた書類がないことに気づいた
3.当時の担当者はすでに在籍していない
4.新しい担当者が書類がなくて困り、口座保持者(佐藤)に連絡をしてきた
という流れ。
ちなみにここは米国ではかなり大手の銀行です。
書類のコピーを取っていなかったことは銀行側のミスであり、それならばミスを認めた上で連絡をしてくればよいのに詫びの言葉の一つもなく
「閉鎖しなくてはならないかもしれません。」
「書類をすぐに持ってきてもらえませんか。」
と上から目線とは、改めて驚くことではありませんが久しぶりにこの手の対応にびっくりしました。
つまり、電話をかけてきた担当者の頭には
「これは自分のミスではない」
という前提があるのです。
たぶん、これが日本であれば自分のミスであるないに関わらず顧客に対しては
「(銀行として)申し訳ありませんでした。」
と、個人ではなく銀行全体のこととしてお詫びの電話を入れてくるものではないでしょうか。
おそらく担当者は
「銀行として」
ではなく
「個人として」
の尺度でしか仕事をしていないでしょうし、ここに行き過ぎた個人主義が見えます。
もちろんここでは愚痴をこぼす意図はなく、けれども
「ミスを認めない人が多い」
「自分本位に仕事をしている人が多い」
というのが率直な感想です。
補足するなら、アメリカのみならず日本でも同様の扱いを受ける場面はあるかもしれません。
反対に、アメリカでも個人プレーではなく全体のこととして自分のミスでなかったとしても詫びてこられる従業員もいます。
社員教育が行き届いているサービス業など、この点を如実に感じるものです。
けれども人の本性として
全体のこととして全社員が全てのことに向き合うサービス
個人プレーの塊で横のつながりがないサービス
この双方のどちらを人が好むかは語るまでもありませんし、後者に至っては先は推して知るべしだと思うのです。
因果は巡る
このことは不動産業でも同じことが言えます。
とりわけリアルターの世界は群雄割拠よろしく、競争がかなり激しい世界です。
私(佐藤)はガツガツした競争は好みませんので、競争の必要がない領域を自分でつくって自分のペースで進めています。
けれども、このアメリカ社会の中でもやはり最後に花を咲かせるのは総じて
「仕事は出来るけれども謙虚な人」
であるように思われます。
もう少し言えば、花咲かせるのは
「仕事に対してConfidence(自信)はあるけれども、Arrogance(傲慢さ)のカケラもない人」
です。
私(自身)は恥ずかしながら半人前もよいところですが、それでも周りを観察していると
「仕事ができる」
「けれども謙虚」
こんな人材の元には何よりも
「良質な情報」
が集まってくるように見受けられます。
考えてみればそうですね。
「この人は仕事ができる」
「そして性格も良い」
となれば誰だってそんな人と仕事をしたいものですし、無条件に周りの人々を助けるような人だからこそ、いざとなれば周りの人が助けてくれるものです。
そして興味深いのは、私(佐藤)の観察では
仕事が出来て謙虚な人
は
仕事が出来て謙虚なグループ
をつくる傾向があります。
彼らにあるのは無条件の助け合いですし、「信頼関係」が基盤にありますからそこでは良質な情報が巡っているものです。
反対に
仕事は出来るけれどもミスを認めない傲慢なタイプの人
は
仕事は出来るけれども謙虚さに欠けたグループ
をつくる傾向があります。
そしてここが更に興味深いのですが、
- 仕事が出来て謙虚なグループ
- 仕事は出来るけれども謙虚さに欠けたグループ
この両者に巡る情報には、明らかに「情報の質」に違いがあるのです。
ここでいう情報とは、濁すことなくいえば「インサイダー情報」のことです。
インサイダー情報とはいっても決して違法のものではありません。
簡単にいえば、
「この物件を市場に出すんだけど、興味あるかい?」
「購入したいなら市場に出さずに直に契約できるけれども。」
この手の情報です。
例えば当ブログから佐藤のメルマガに登録されている方々はご存知ですが、ごくたまに良質な物件情報をメルマガに流すことがあります。
- 佐藤の目から見て良質だと信じる物件
- 売主が市場に出す前の物件
の情報をメルマガに流すのですが、これもいわば合法なインサイダー情報です。
そして佐藤個人が他のグループから流れてくる合法なインサイダー情報に触れる時、ここにあるのは
「市場に出される前の物件情報」
という同じくくりなのですが、面白いのは同じインサイダー情報でも
仕事が出来て謙虚なグループ
仕事は出来るけれども謙虚さに欠けたグループ
この両グループからそれぞれ出されるインサイダー情報には明らかにその質に違いがあります。
統計を取ったことはありませんが、感触としてはうまく回る物件は得てして前者から情報が入る物件です。
後者のグループから入る情報は良さげに見えても結局は契約に至らなかったり、無理に契約しても何かとトラブルが起きたりで回らないパターンが多くあります。
言い切ってしまえば、後者のグループから持ち込まれる情報に対しては時間をかけても徒労に終わることが多いのです。
そうすると理屈だけで言えば、日頃のお付き合いそのものも前者のグループのみに絞った方が良いのかもしれません。
もちろん前者のグループとお付き合いできるような自分であることが前提ですが、このあたり、私(佐藤)は日本人が本来持ち合わせている謙虚さは世界レベルの仕事に通用する素質だと考えています。
自分自身が未熟であるだけに語るのはやや恥ずかしくありますが、それでもここまでアメリカ人と仕事をしてきた中で
「自分の仕事にConfidence(自信)は必要」
「けれどもArrogance(傲慢さ)は不要」
と思うのが率直な感想です。
京セラの稲森会長が過去に上梓された本のタイトル、
「心を高める、経営を伸ばす」
ここに世界に通じる答えがあるように思います。
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