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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
時々、起業に関するご相談を受けることがあります。
私(佐藤)自身は起業家支援を生業としていませんしその分野に関しては何ら専門性があるわけではありませんが、出来ることと言えば自分の半生を通して蓄積してきた知見をもって、起業に関する生の体験をお伝えすることくらいです。
その中で半ば自信をもって言えることの一つに、
「教科書で教えられる起業話は何の役にも立たない」
ということがあります。
MBAを始めとして、およそ起業に有利と思えるような資格は数多くあります。
けれども
起業成功率 = 有するビジネス関連資格の質と多さ
というわけではなさそうです。(*注:資格そのものを否定する意味ではありません)
もちろん、現代社会でもレベルの高い適正資格を有するほど採用されやすい事実はありますし、就職・転職にも有利なことは間違いないと思います。
採用する側も「会社に貢献する人材に育つ可能性が高い」と思うからこそ採用するわけですが、けれども資格そのものとその後の成果とは何の関連もないものです。
結局のところ、然るべき資格があろうがなかろうが成功する人々に共通するのは
「PDCA(Plan, Do, Check, Action)のサイクルを回し続けられる人」
であるように思います。
自分で起業する場合もこのPDCAを回し続けていかなければならないわけですが、面白いもので佐藤の観察では起業する人々には「起業初期に万人に共通する登竜門」があるように思います。
どの国のどの人種の人がどんな商売をしても、必ずぶつかるだろう壁です。
このあたりの起業法則なる話についてはまた項を改めたいと思いますが、それ以前に
「どんな風に事業化して、どんな風に展開していけば良いのか分からない」
という話を聞くことがあります。
例えば
「自分は◯◯が出来る」
「自分は◯◯が好きだ」
と、自分の得意分野や興味がある分野で商売を展開する場合。
得意だったり好きなことだけれども、その得意なり好きなことを
1.どのようにビジネスモデル化して
2.どのように展開していけばいいのか分からない
というのです。
世の中を見ると、自分の得意分野で成功している人々は数多くいます。
いわんや、少なくとも会社勤めではなく起業して自分で飯を食っていく、というのであれば
「自分が興味がないこと」
「自分が嫌いなこと」
では成功はおぼつかないことは間違いありません。
私(佐藤)自身もアメリカ不動産については飽きるどころかいつまでも興味が尽きない「ドツボ」にはまった状態が長らく続いているからこそ、今の自分があるのは間違いないと思います。
その意味では少なくとも大好きではまれる分野でないと
「PDCA(Plan, Do, Check, Action)のサイクルはいつか止まる(途中で諦める)」
これはほぼ間違いないと思います。さりとて、多くの未経験者が躓くのは前述のとおり
「どんな風に事業化して、どんな風に展開していけば良いのか分からない」
という、最初の出だしの部分のようです。
模倣なしのビジネスはあり得ない
結論からいえば、模倣ゼロのビジネスなど世の中には一つも存在していないと思います。
誰もが知る例でいえば、マイクロソフトとアップルの話は有名です。
今でこそデファクトスタンダードとなったWindowsですが、Windows 95を世に登場させた時にスティーブ・ジョブズはビル・ゲイツに対して劣化のごとく怒ったといいます。
画面上のカーソルをマウスで動かしてメニューやファイルをクリックする操作は、それまでのパソコン操作の常識であったコマンド(命令)入力からするとあまりにも画期的な革命でした。
当初は友好関係にあったスティーブ・ジョブズは同年代のビル・ゲイツに対して惜しげもなく開発中のカーソル型コマンドについて語り、アップルに搭載して世に登場させるつもりだったのです。
ところが話を聞いたビル・ゲイツはこのカーソル型コマンドが世の中を変えることを直感し、アイデアを模倣して先にWindowsに搭載して一気にデファクトスタンダードを取ったのでした。
今では世の中の誰もが当たり前のように日常的に使うカーソル型コマンドは「発想の模様から誕生した」ことは間違いありません。
けれどもここだけを聞けば
「スティーブ・ジョブズは可愛そうだ。ビル・ゲイツはなんて卑怯な人なんだ。」
と思いかねないところですが、この話には続きがあります。
実際のところ、カーソル型コマンドの発明はスティーブ・ジョブズによるものではなく、テキサス・インスツルメンツという会社の技術者によるものなのです。
スティーブ・ジョブズも元々はテキサス・インスツルメンツを見学してその画期的発明に触れ、自社でマッキントッシュに搭載しての商品化を目指したのでした。
誤解のないように補足すると、ここに著作権侵害はありません。
スティーブ・ジョブズもビル・ゲイツもテキサス・インスツルメンツのコードを盗んだわけではありませんし、その発明を見て
「そんな方法があったか!」
「自社でゼロからつくって、先に世にだそう!」
と商品化を目指して動いたというのが実情です。
そして、それ以後もアップルとマイクロソフトの熾烈な競争が展開されていくわけですが、競争はさておきここで注目したいのは
「スティーブ・ジョブズもビル・ゲイツも他社の模倣から入っている」
という事実があります。
この逸話はカーソル型コマンドというパソコン技術に特化した話ですが、一面、ビジネスモデルについても同じことが言えるように思うのです。
世の中のどんなビジネスモデルを見ても、全ては模倣から始まっていることは間違いありませんし、不動産業も然りなのです。
明日に続けます。
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