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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
本年5月に米国で発刊された
The Top 10 Reasons the Rich Go Broke
(佐藤意訳:富裕層が破産する10の理由)
という書籍があります。
アメリカの著名ファイナンシャルプランナーであるジョン・マクレガー氏が上梓した本ですが、この本では富を手にした人々が後に財産を失った理由として10のケースが紹介されています。
本の中で語られる内容は創作ではなく、その全てがジョン・マクレガー氏自身がクライアントの変化を通して見てきた実話を元にする話です。
もちろんそれぞれの事例で登場する人々の名前は仮名ですが、事例そのものは全て本当の出来事であり、
90年代メジャーリーグのあるルーキーの話
2000年初期のITバブル崩壊前の話
等、生々しい実例が物語形式で書かれています。
ファイナンシャルプランナーである著者は
「教科書よりも、実例から学んだ方がよい」
「自分で失敗して学ぶよりも、他人の失敗から学ぶ方が上策」
という信念から、この本を通して読者に自分の財産を守る為の金融知識を高めてほしい狙いがあるとのこと。
この本は私(佐藤)が今年読んだ本の中でも上位3本指に入るだろう実話に基づく読み易い本で、非常に興味深く一気に読み通しました。
著者の書き方が上手というのが大きいのですが、私(佐藤)にとっては興味深く一気に読めた理由がもう一つあります。
それは、物語で語られる本の中で紹介される実例を学んでいくと、私(佐藤)が過去に見てきた事例と同じ共通点があることに気づいたからです。
それまではなんとなく感じていたけれども、同書を読んで
「ああ、やはりそういう傾向があるんだ」
と理解を深めた次第。
世の人々の数だけ人生ドラマがあり、誰一人として
全く同じ状況
全く同じ資産
の中に生きることはありませんし、その意味では財産を失うパターンも一つとして同じものはないと思います。
同書に書かれてある事例は、そんな数ある破産パターンの中でも類似の傾向にあるものをグルーピングし、その同種の傾向を代表する事例を扱ったものと思います。
それぞれの事例を読み通していくとパターンがよく分かり、自分の周りにも当てはめて考えた時に
「他人様の失敗から学ばせて頂く」
ことを可能にしてくれる著書です。
背景に見えてくる共通点
そしてここはあくまでも佐藤個人の意見にはなりますが、これら10の事例は別々の話ではあるものの、その登場人物の背景に想いを馳せるとほとんどの場合に共通する点があるように思います。
その共通点とは、
「財を成しても後に財を失う人々は、他人と自分を比較する習い性がある」
ということです。
得てして、人間は誰しも自分と他人を比較してしまう傾向があります。
他人が所有するモノや状況を羨ましく思ってしまう感情をことわざで
「隣の芝は青く見える」
というわけですが、面白いことにこのことわざは
「The grass is always greener on the other side.」
とそのまんま英語でもあります(佐藤が知らないだけで、もともと外来語なのだろうと思います)。
いずれにせよ、
「あの人は自分よりいいモノをもっている、いい環境にある。羨ましいな。」
この感情は人種を問わずに地球上の全ての人々が抱く感情のようです。
それが人間の本質の一つといえるでしょうし、他人を羨ましがる気持ちは誰にでも起こり得るのだろうと思います。
けれども、興味深い事実があります。
ここはあくまでも佐藤個人の半生を通しての理解ですので全てではないとは思いますが、少なくとも崩れない財産を築く人々に共通しているのは「他人と比較してしまう人間の本性」に反して
「他人の人生と自分を比較しない」
姿勢が一貫しているように思えるのです。
「それは財があるから余裕があるんだろう」
ではなく、財がない時から他人と比較する姿勢が微塵も感じられない人々です。
他人と比較してしまう人は財産を持つ前から、そして一定の(少なくともミリオン以上の)財を成してからも自分と他人様を比較し続ける傾向があるように思います。
同書の中では直接的にこの点に触れていませんが、全ての事例を読むと、ほとんどの場合は登場する人々の想いの中には他人と自分を比較する(そして競争心を持つ)部分があるように思えるのです。
それでは反対に、財を成しても崩れない財を築く人々に共通するのは何かといえば、佐藤の観察では
「自分流儀の信念で確立した、自分自身が目指す大きな目標がある」
この点が共通しているように思います。
一言でいえば、それらの人々の中では目標があまりにもハッキリしており、毎日を自分流儀の目標に向けて全力を注いでいる為に
「他人様との比較などしている暇はない」
というのが実際のところかもしれません。
もう少しいえば、この部類の人々は個人財産にも意識がさほど向いていないようにすら見受けられます。
例えばテスラをリードするイーロン・マスクは良い例かもしれません。
「イーロン・マスクが隣の芝を青く見ているか?」
といえば、おそらく他人様よりもテスラや宇宙事業が成し遂げるべき目標しか見ていないのではないでしょうか。
やや極端な例かもしれませんが、財産を失う人々とは反対に崩れない財を成していく人々の多くは他人様のことは全く眼中になく、自らの目標を達成することに日々意識を集中させているように思います。
あの人が身につけている洋服
知人の大きな家
友人の学歴・資格
転職した元同僚が手にする今の給料
知り合いのライフスタイル
人生では自分の現状と比較してしまいたくなる他人様の要素はいくらでもあります。
けれども他人様の状況は、はっきり言えば自分が生きる人生には何の関係もないものです。
下手に他人様を意識して、最悪の場合見栄を張って背伸びをしていくと経済的にまずい結果になることすらあり得ます。
他人様との比較はなしにあくまでも自分の目標達成に集中し続ける姿勢が、資産管理においても隙きを最小限にしていくように思うのです。
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