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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
「2021年に注目が集まる地域市場」
についてお伝えしています。
本シリーズでお伝えしている地域はほとんどが州都です。
アメリカで連邦制度が整えられるよりも以前、開拓時代に東から西へ西へと進み、当時の中心であった農業を中心に最も栄えた場所が後に「州都」とされた経緯があります。
けれどもその後に米国の経済活動が農業中心から工業中心へと移り変わる中で、人々の移動に伴って栄える中心地は大抵の場合、州都以外の場所となりました。
例えばカリフォルニア州の場合、
「え、カリフォルニアの州都はロサンゼルスじゃないの?」
と、あたかも過去100年の間に発展したロサンゼルスが州都と思っていた方も少なくはない様子。
テキサス州にしても
「え、州都はダラスじゃないの?」
と思われている向きも少なくなく、実はその州都は先日までシリーズでお伝えしたオースティンだったりします。
そんな、ともすると世界からの注目がそれほど高くはない全米の州都の多くが近年の不動産市場の観点では盛り上がっているのは興味深いところです。
日本では東京一極集中の傾向が、本年のコロナウイルス騒動を機に地方に注目が注がれるようになったと聞きますが、
「それまで発展していた場所から人が離れていく」
という視点で見るのなら、今のアメリカでは真逆に州都回帰が起こっているのかもしれません。
2021年も引き続き伸び続ける見込みの高い都市について、本日も続けます。
アリゾナ州フェニックス市
中間価格:$412,260
予想価格上昇率:7%
販売数上昇率:11.4%
アリゾナ州のフェニックスもまた、昨日お伝えしたアイダホ州ボイシと同様に近年は大幅な成長が見られていた地域です。
本年はさすがに片膝をつくかと思いきや、その勢いは衰えずに販売数は昨年のそれを10%以上上回る結果となりました。
州都であるフェニックスは私(佐藤)も何度も訪れていますが、
灼熱の太陽
季節的な大雨
と矛盾する自然が生み出す土地はミレニアル世代からシニア世代まで、暮らしやすい環境が整っています。
当地には著名なシニアコミュニティもあり、老後に楽しめるゴルフコースの数はなんと400以上です。
シニアコミュニティでは公道を走るゴルフカートをよく見かけますが、それでいて生活コストが安いこの土地は人を惹きつけない理由がなく、カリフォルニアを中心に高い生活コストから逃れんとする人々の避難先になっています。
必然、住に対する需要は非常に高い地域となるここでは土地開発や新築物件の建設が次々と進められており、岩山に囲まれている土地柄ながら、フェニックス市はその居住地域が外へ外へと広がっていきそうです。
ペンシルベニア州ハリスバーグ市
中間価格:$262,000
予想価格上昇率:3.8%
販売数上昇率:14.4%
ペンシルベニア州ハリスバーグもまた、州都ながら世界から知名度は低い都市であるように思います。
けれどもその実、ハリスバーグは立地が非常に有利な場所にあります。
フィラデルフィアとボルチモアから車で2時間
ワシントンDCから車で2時間半
ニューヨークから車で3時間強
と、大都市や首都機能のいずれにも車で十分に行けるフットワークのよさです。
ここはまさに、ハリスバーグの不動産市場が前年比で14%を超える勢いで成長した理由であり、本シリーズの最初にお伝えしたサンフランシスコに引っ張られているサクラメントにも似ています。
前述の大都市で暮らす
「これからは主にテレワークで仕事ができる」
「でも、いざとなれば出仕する必要がある」
という人々にとってはハリスバーグの距離感は絶妙であり、
- 都会過ぎない
- 自然に囲まれている
- 生活コストが安い
となれば、注目を集めないはずがありません。
実にハリスバーグは今の時期に「ニーズのど真ん中」に位置しており、住宅が密集する都会よりも農牧地の雰囲気を好む人々による引っ越しが始まっています。
けれども農牧地域の趣きとはいえ、
- こじゃれたレストラン
- 映画館
- 美術館
- 買い物どころ
と、暮らす分には全く申し分ないハリスバーグは日本でいう
「東京で日常的に出勤しなくていいのなら地方へ」
そんな動きを受け止める都市になっています。
極めつけに、ハリスバーグは本シリーズでお伝えする都市の中では最も物件価格が安い都市です。
徐々に価格は上昇しつつあるとはいえ、
「高級志向の3ベッドルームが$250,000台で手に入る」
これがハリスバーグの一番の魅力かもしれません。
カリフォルニア州オックスナード市
中間価格:$824,000
予想価格上昇率:5.5%
販売数上昇率:12.5%
本日お伝えする最後の街はカリフォルニア州オックスナードです。
オックスナードはアメリカ国内でもかなりマイナーな地域に見られがちですが、実はビーチ沿いのこの街はサーファーの聖地の一つです。
昔からこの街の波を求めて引越してくる人々もいるくらいですが、本年ここオックスナードが脚光を浴びたのはやはり
「ロサンゼルスから1時間と近い」
「けれども物件は安い」
という、生活に直結する理由で人が流れてきました。
オックスナードとロサンゼルスを比較すると、スクエアーフィート単位の価格は
オックスナード … $413
ロサンゼルス … $556
と、ロサンゼルスの7割程度の値段です。
同じ値段であれば、ロサンゼルスで暮らすよりもオックスナードではより広い家で暮らせることになります。
結果として
- 農地
- ビーチ
が主に広がるこのオックスナードには
- ロサンゼルス郡
- オレンジ郡
といった物件価格が高い土地から、人の流入が続いています。
ロサンゼルスの西側でひそかに成長し続けるオックスナードは、来年も順調に伸びていきそうです。
明日に続けます。
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