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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
「2021年に注目が集まる地域市場」
についてお伝えしています。
手元には毎日のようにありとあらゆるアメリカ不動産市場の「今」を伝える情報が入ってきますが、興味深いことにそれらの資料で語られる統計と来年の見立てはポジティブな話ばかり。
もちろんそこにある数字は全て本物ですし、本年3月から5月までの下落は何だったのかというくらい、多くの市場で販売実績は昨年を上回っています。
空前の低金利が相当に効いていることは間違いありませんが、それでも
コロナウイルスによる経済的損害
アメリカ不動産市場の活況
この対照的な2つを見比べたときに、ある種の気味悪さすら感じるのは私(佐藤)だけではないのでは。
不動産業界に身を置きながらも斜に構えて市場を見るのはやや滑稽ですが、少なくとも現状は「正常」とは思いません。
明らかにその動きは実体経済と乖離しているのですから。
来年も数字上は引き続き成長が期待される市場について、シリーズは今日で最後です。
コロラド州デンバー市
中間価格:$520,000
予想価格上昇率:5.4%
販売数上昇率:12.5%
コロラド州デンバーは、ロッキー山脈ふもとの都市として知られているきらいがあります。
アウトドア系の人々に好まれるデンバー市は
夏はトレイルハイキング、キャンプ、川下り
冬はスノースポーツ
と、年間を通して自然での遊びどころが満載です。
そんなワイルドな自然の中に聳え立つビルの面々は、このデンバー市がロッキー山脈を背景に一帯の中心地として栄えてきた象徴でもあります。
実のところ、不動産市場としてのデンバーはすでに高めだと思います。
アウトドア派の人々に好まれてきた歴史は今に始まったことではなく、州都として指定されて以降、とりわけ近年は自然を好む人々を惹きつけて不動産市場としても成長が続いていました。
今日までの流れから決して安いとはいえない不動産市場ですが、実はこの地域にもカリフォルニア州を中心とする生活費の高い地域からの流入が続いています。
「それでも、カリフォルニア州よりは全然まし」
という人々を中心に、西海岸沿いの街から引っ越してくる人々が多いわけです。
今年はコロナウイルス騒動の最中にも関わらず、昨年比の販売数が10%以上伸びたこの地域市場は来年も引き続き成長が予想されています。
とはいえさすがにダウンタウン近辺は結構な価格になっており、その代わりに近郊の
Boulder(ボルダー)
Fort Collins(フォートコリンズ)
Colorado Springs(コロラドスプリングス)
等の郊外の地域が大きく伸びていることも見逃せません。
カリフォルニア州リバーサイド市
中間価格:$475,050
予想価格上昇率:5.5%
販売数上昇率:12.4%
最後にまたも登場しましたカリフォルニア州の都市。
本当に不思議に思うのですが、税金の高さや生活費の高さから州外に引越す人々が多いはずのカリフォルニア州の割には、本シリーズではカリフォルニア州の都市が最も多く登場しています。
人が流出し続けているはずの州にもかかわらず、来年も引き続き成長が期待されるトップ10に最後に食い込んだのはリバーサイドです。
冷静に考えると腑に落ちるのは、リバーサイドはこれまでにも「ロサンゼルス市の郊外」のように見られてきた経緯があります。
昨日お伝えしたオックスナード市はロサンゼルスダウンタウンから西に車で1時間ほどですが、リバーサイドの場合はその正反対の東に車で約1時間ほどの街です。
「ロサンゼルスダウンタウンから逃げ出す人々が西はオックスナードに、東はリバーサイドに移動した」
そんな実情が見えてきます。
結果として、本年実績としてはリバーサイドは昨年比で販売数が12%を超えています。
ここリバーサイドからさらに東に1時間向かうとリタイアメントのシニアコミュニティ、またはゴルフ場でも有名なパームスプリングスがあり、リバーサイドは都会と保養地に囲まれた絶妙なロケーションのベッドタウンです。
不動産価格としてはロサンゼルスダウンタウンでは中間価格が$997,000なのに対し、リバーサイドではその半分以下に収まっています。
とりわけテレワークが増えていくだろう今のタイミングでは
「車でロサンゼルスに1時間ならリバーサイドが暮らしやすい」
という向きが出てきているわけです。
ベットタウンとして定着しつつあるリバーサイドでは学区にも力を入れており、
家を初買いする若い世代
学区の良い地域で家を購入したい家族
の双方からも支持され、現地では新築開発も適度に進められています。
かつ遊びの面でも
海(南隣のオレンジ郡沿いのビーチ)
山(ビッグベアーマウンテンでのスキー)
エンターテインメント(ディズニーランド、ナッツベリーファーム)
等、全てに近い距離感はアウトドア系の人々にとって「南カリフォルニアで楽しく暮らす」を実現する街になっています。
。。。
4日間に渡り
「2021年にも引き続き成長が予想される地域市場」
についてお伝えしました。
今回のトップ10の中に、アメリカ中西部の地域が全く含まれていなかったことに気づいたでしょうか。
実際には中西部でも活況の都市は数多くあります。
それでもコロナウイルスに翻弄された本年を通し、最も市場が元気かつ来年も引き続き成長が見込まれるのはこれら10の都市なのです。
ただし一番最初にもお伝えした通り、今回ご紹介したのはあくまでも本年2020年の実績からの予想です。
本年のあらゆる状況が2021年も酷似して続き、かつ低金利が継続されるのであれば今回ご紹介した都市は概ね予想通りに成長する可能性はあると思います。
けれどもやはり気になるのは、この12月に期限が切れる
パンデミック失業手当
エヴィクション・モラトリアム
の動向です。
これら2つがそのまま期限切れとなるのであれば2021年は決して明るい年明けとはならなさそうですし、その後の不動産市場への影響は甚大になるだろうことが予想されます。
本日までにお伝えした10都市の来年の見立ては、あくまでも現状が続いた場合のシュミレーションとして捉えておきましょう。
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