昨年以来、米ドルで資産運用を志す方々からのコンサルティング依頼が急増しています。
弊社ではアメリカ不動産コンサルティングに加え、州規制当局に登録されるRegistered Investment Advisor (RIA)としてアメリカ国内での資産運用全般のコンサルティングも提供しており、内容は不動産投資以外となりますが、初心者の方々からのご質問を総括する意図で株や債券に関するまとめ記事を1月7日から期間限定であげさせて頂きます。
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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
先だってとある案件のことで顧問弁護士とやりとりをしていました。
社会人の誰もがそうしていると思いますが、私(佐藤)もまた関係者と大切なやりとりをする際はメールを多用しています。
- 口頭でのコミュニケーション
- メールでのコミュニケーション
このどちらにも良し悪しがあるのは周知のとおりですが、とりわけ法律関係は自分の商売を世の中のルールに沿って進める上で基本中の基本ですから、事細かく確認しながらもその備忘を兼ねて、士業の先生方とはメールでやりとりをして記録を残すようにしているのです。
そしてこの顧問弁護士。なかなかのやり手です。
何がやり手かといえば、
「なかなか報酬を払わせてくれない(佐藤にご請求を送ってくれない)」
のです。
つい先日も
の項を再度ご紹介したばかりですが、上記リンク先に書いた内容は私(佐藤)自身も日々実践しています。
「自分の専門分野以外、私は何も知らない」
という姿勢で、自分よりも優秀な各方面の専門家に教えを乞う日々の連続。
先日も自分チームに入って頂いている(というか佐藤が勝手に入れている)顧問弁護士により仕上がった案件について、下記のようなやりとりがありました。
(以下、メールのやりとり内容を省略)
佐藤「ありがとうございました。正式にご請求をお願いします。ところで、○○は○○という意味の解釈で、○○となるんですよね?」
翌日 -
弁護士「了解しました。ご請求をお送りします。そこは○○で、○○なので、、(以下、かなりの長文)」
翌日 -
佐藤「理解しました。○○ですね。ということは、○○なので○○という意味でよろしかったですよね?また繰り返しとなりますが、ご請求をお送りください。」
翌日 -
弁護士「了解しました。ご請求をお送りします。その場合は○○なので、○○となりますから、、(以下、かなりの長文)」
翌日 -
佐藤「よく分かりました。ご請求をお願いします。あと、もう一点だけ失念していました。○○は○○で理解していますが、よろしかったでしょうか?」
翌日 -
弁護士「ご理解されている通りです。○○のとおりで○○となりますから、、(以下、かなりの長文)このような回答でよろしいでしょうか。」
。。。
「先生、早くご請求を送ってください!(笑)」
この最後の一週間以上のやりとりはフォローアップの意味で詰めた質問をしていただけで、普通に考えればとっくに案件終了と見なしてご請求をお送り頂いてもよいタイミングなのです。
それが単にちょっとした質問のつもりが、一つ質問するとその度に10倍以上のお答えが返ってくる徹底ぶり(そしてまた佐藤の質問が増える)。
案件としては完了したのに、繰り返しお願いしても全然お金を払わせてくれません。
こんな対応をされるとまるでどんどん借金を積み重ねているかような気分になり、早いところお支払いを完了して気持ちがスッキリしたくなるものです。
私(佐藤)世代の漫画で言えば、北斗の拳のケンシロウに秘孔をつかれまくったようなものでしょうか。
ここまで明快な回答であらゆる角度から秘孔をつかれまくると、もう支払いたくて支払いたくて仕方がない衝動に駆られてくるもの。
そしてこのような凄腕の方に誠実な仕事をされると、
「先生。もうあなたは一生、自分チームの一人ですよ。」
と先生は何も知らずに佐藤の『自分チーム永久メンバー』の一人に認定されてしまうのです。
寄せては返す波のように
結局のところ、人様とのお付き合いや商売のキモはこの弁護士先生のようなお人柄と仕事ぶりに大いに学べるものだと考えています。
正反対の例として、過去にとある高名な弁護士ファーム所属の弁護士にちょっとした質問をしたことがありました。
それも大型案件というわけではなくあいまいな点を確認する程度の質問だったのですが、そこに返ってきた返答はメールでほんの数行。そして千ドル単位の請求がついてきました。
直後に解約したことは語る必要もないでしょうし、その後のお付き合いも一切ありません。
いわんや、私(佐藤)自身も完ぺきとは程遠い人間ですし、そもそも人様をどうこう判断できる立場の者でもありません。
けれども人としてどのように仕事をするべきかは常識として学んできたつもりですし、「クライアント様には10倍返し」の発想もそんな実体験からくるものです。
- 目先の売り上げだけを考えるゴリ押しのセールスマン
- 売り上げは自分の姿勢の結果と与え続けるセールスマン
このどちらに「いいね」ボタンが多くつくのかは明らかでしょうし、10年、20年、30年の単位で見た先にどちらが繁盛しているかは推して知るべしです。
ちなみに自分の民族を持ち上げすぎるのもなんですが、日本の外から日本人を見ていると、日本人は後者としての素養が高いことがよく分かります。
もちろん他人種・他民族と比較しての良し悪しを語るものではなく、どの人種・民族でも人として立派で優秀な方は大勢います。
それでもあえて一般論として語れば、従来が農耕民族で
- 慮る
- 観ずる
- 勘える
- 斟酌する
といった感性を持つ日本人は、実は大器晩成的に盤石な人生を築く能力に長けた人々だと考えています。
という割にまだまだ半人前の自分を省みる日々ですが、、少なくとも仕事を通して自分チームのメンバーから数多くのことを学べる日々は幸せなものです。
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