昨年以来、米ドルで資産運用を志す方々からのコンサルティング依頼が急増しています。
弊社ではアメリカ不動産コンサルティングに加え、州規制当局に登録されるRegistered Investment Advisor (RIA)としてアメリカ国内での資産運用全般のコンサルティングも提供しており、内容は不動産投資以外となりますが、初心者の方々からのご質問を総括する意図で株や債券に関するまとめ記事を1月7日から期間限定であげさせて頂きます。
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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
過去に相当数の方々をアメリカ不動産にご案内する中で、様々な方々にお話を伺う機会がありました。
パンデミック前は対面式の個別コンサルティングがほとんどでしたが、最後は談笑で締めくくられることもしばしば。
過去にお会いした方々の多くはいわゆる
「人生ゼロ発進」
で叩き上げの方々がほとんどでしたが、彼らの多くは世間的に見れば「成功者」と定義されてもよいはずなのに、興味深いことに
「自分のこれまでの軌跡を自慢気に語る」
という方は皆無。
普通に考えれば少しぐらい自慢気に語っても良さそうな立場の方でも、逆に必要以上に謙虚な姿勢な方達ばかりであるところにいつも学びを頂戴しました。
以前、
「テレビで自分の豪邸を自慢気に紹介するのはごく一部の人々」
「ほとんどの資産家は旗目には全く気づかれない」
という話を聞いたことがありますが、このことはおそらく日本でもアメリカでも本当だと思います。
自分の暮らしを意図的に「魅せる」という人々は一部ですし、ハリウッドで暮らすセレブレティの多くが実際は借金にまみれているのは有名な話。
「見た目の暮らしを贅沢に取り繕わざるを得ない(という勘違いの)状況」
から借金にハマっていくパターンがほとんどですが、それとは反対に年月をかけて着々と安定した資産を増やしていく人々の場合、そもそもが見た目を贅沢に飾らざるを得ない環境(交友関係含む)からは意図的に距離を置いているようです。
実際、安定した資産を築く人々は不必要な喧騒や競争からは距離を置くと同時に大切な家族と静かな人生を送る環境づくりに専念しているように見えます。
そのように聞くと
「お金があるからそういう環境がつくれるんだよ」
という話になるでしょうし、一面これは事実だと思います。
絶え間ないキャッシュフローの仕掛けがあるからこそお金の苦労から開放されていることは事実でしょうし、金銭的に自由があるからこそどこまでも心の平穏を保てる環境づくりに専念できることは間違いありません。
けれども前述のようにほとんどの方々はゼロ発進ですし、元々は余裕があったわけではありません。
そうすると、心穏やかに暮らす資産家の過去と現在の経済的状況の違いはどこから生まれたのでしょうか。
この点、安定した資産を気づく人々は「喧騒から離れた静かな環境づくりに専念する」という傾向があることは間違いないと思いますが、実はそれ以上に私(佐藤)が観察する中でとても興味深いと思える
「安定した資産家に共通するマインドセット」
なるものがあります。
それは、
「安定した資産家はお金の中に幸せを見い出さない」
「そもそも、お金に対する執着がない」
という共通点です。
お金には幸せを見い出せない
「安定した資産家は喧騒から離れて静かな人生を好む」
これはあくまでも佐藤個人の観察に過ぎませんが、それと同時に幸せを感じるポイントは興味深いものです。
彼らに
「最近幸せを感じたのは、どんな時ですか?」
と聞くと、
「娘家族と山登りに行ってきたよ。」
「旧友たちと海辺でのバーベキューをしてきた。」
「妻と◯◯でデートして楽しかった。」
などなど。
結局のところ、
「幸福を感じるのに多額のお金は必要ない」
という話。
どなたに聞いても、幸せを感じる時間を得るのにお金をほとんど使っていないのです。
- 子供や孫と山登り
- 友人たちとバーベキュー
- 妻とデート
ここには多額のお金をかける必要はなく誰もがやろうと思えば大抵は出来るはずですし、そこに感じる幸福感と資産の高は全く関係がないものです。
そして更に興味深いのは、安定した資産を育てる彼らにほぼ共通するのは
「そもそも、お金に執着心がない」
ということです。
もちろんこの手の資産家の方々は
→ お金に細かい(資産をきっちり管理している)
→ 無駄な出費はしない(質は求める)
といったよく聞く話もほぼ共通していますが、それとは全く反比例するかのように
「最初からお金に執着していない」
のです。
「お金には細かいけれども、お金に執着心はない」
「お金はあるけれども、お金がなくとも幸せを感じられる」
こんなことは学校の教科書からは学びませんが、安定した資産を育てていく人々はほぼ全員、この矛盾する性格を持ち合わせているように思います。
特に昨年のパンデミック以降は
「パンデミック下に富裕層が大きくその資産を増やしている」
という報道が繰り返されています。
数字的には確かにそうですし、とりわけアマゾンのようなパンデミック下に需要が激増している企業は大きく報道に取り上げられ、それらの企業をリードする人々の資産増加に注目が集まっています。
けれども現実には
「株が勝手に上がった」
「不動産価格が勝手に上昇した」
という方々がほとんどですし、こと不動産の分野においては彼らが
「パンデミック下で行動を起こした」
と言えるのは、ほとんどの場合は
「モーゲージ金利が下がったからリファイナンスした(キャッシュアウトで多額の現金が入り、それを更に資産購入に回した)」
ことくらいです。
すなわち、冷静に見るとここでもまた
「資産バブルの喧騒からは距離を置いている(つもりが自然と資産が増加した)」
という資産家がほとんどであることが分かります。
殆どの方は資産がこれ以上増えようが一時的に減ろうが心の安定は変わらないでしょうし、そもそもが
「お金にきっちりしているけれども、執着はしていない」
という心根も、何があっても生涯に渡り変化しないのだろうと思います。
a ... ビジネスセンスに長けている
b ... けれども最初からお金には執着していない
(a × b)の掛け算は、結構な確率で安定した資産家を輩出するように見ています。
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