FSBO(For Sale By Owner:物件オーナー自身による売却)コンサルティング案件が増加中です。
・バイヤーエージェントの報酬はバイヤーからお支払い頂きたい
・自宅も自分で売却することでリスティングエージェントへの報酬をゼロにしたい
という方はこちらからご連絡ください。
コンサルティング料金は発生しますが、リスティングエージェント雇用よりは大幅に節約が可能です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
90年代に渡米した当初、しばらくアメリカで暮らす中で日本人との違いに気づくことが多々ありました。
日本で暮らす日本人の中にもいろんな考えを持つ人々がおり、国内でも地域性による考え方の違いもあるものです。
それでも日本民族としてはざっくりまとまって「日本人の感性」と言えるものはあるでしょうし、それと同様に多民族が集まって暮らす米国でも、少なくとも生粋の米国市民であればほぼ共通する感性なるものはあるように思います。
そんな中で日本で暮らしていた時とは明らかに違うなと感じたことの一つに
「アメリカでは主張せねば物事は進まない」
ということがありました。
主張せねば事は前に進まないとは当たり前かもしれませんが、日本であれば主張せずとも事が前に進む場面は多々あるものです。
例えば
「他国も同じサービスを展開しているけれども、日本のそれはより丁寧(言わずとも物事が進んでいく)」
という例で分かりやすいのは各航空会社の国際線です。
日本ではANAやJALが定期的に国際線を飛ばしているわけですが、これを他国の国際線と比較した時に
「日本の国際線は異常に丁寧(言わずともサービスがどんどん進んでいく)」
そんな印象があります(佐藤個人の感想です)。
この違いには多分微に入り細に入りの日本人的なおもてなし精神が根底にあるように思いますし、
「他人を慮る」
「空気を読む」
といった、目に見えない雰囲気や空気感で先回りして動く日本民族の感性に寄るところが大きいように思います。
そんなレベルの高いサービスが日常的にある国で育った後に米国で暮らし始めると
「おや?」
とギャップに気づかされることが何度あったことか。
ここは日本人と比較してその優劣を語る意図はないのですが、その良し悪しは別にして
「空気を読んで先回りしてくれる」
そんな概念そのものが期待できない国であることを痛感したものでした。
特に付属的なサービスであれば自分が求めるものば
「言わないと出てこない」
ものですし、ほぼ
自分から言わない = 欲しいと思っていない
と捉えられてしまうものです。
だからこそこの国で一定の成果を上げようと思えば日本で培った感性は横に置き、
「主張の連続」
で進まねば出せる成果も出せないことになります。
その意味では自分では内面の変化にさほど気づかないものの、おそらく私(佐藤)自身も日本で暮らしていたころと比べるとかなり主張する男に(否応なく)変化しているのではないでしょうか。
自己主張と我儘(わがまま)の違いに気づく
そこで当初はアメリカ人に交じって仕事をする中でも
「とにかく主張せねば始まらん!」
とイキっていた20代でしたが、今から考えると当時の佐藤は一つ大きな勘違いをしている部分がありました。
それは
「アメリカでは何でも言わなければダメ」
「主張しないと欲するものは何も得られない」
「言わなければ欲していないと額面通り受け止められてしまう」
それはそうなのですが、
「主張せねばならない国だから、アメリカは我儘(わがまま)な人たちが多いのだ」
そんな風に大いに勘違いしていたのです。
「いや、アメリカ人は基本わがままでしょう。」
「なんでも好き勝手に自分を主張してきますよね。」
そんな風に思う人もいるかもしれませんし、アメリカに渡ってきた当初は私(佐藤)もそんな風に思っていました。
ところが様々なアメリカ人と深く接していくと、
「自己主張と我儘(わがまま)は違う」
ことに気づくようになったのです。
前述のように、とかく自分の意思を明確にして主張しないことには物事は先に進まないもの。
けれども自分の意見を言うことと我儘(わがまま)であることは明らかに違いますし、このことは不動産業界に身を置くようになって殊の外感じるようになりました。
あえて分けて定義づけるなら
自己主張 ⇒ 自分の意思をハッキリ伝える行為
我儘(わがまま) ⇒ 自分の思惑通りに周囲を動かしたい行為
でしょうし、特に我儘(わがまま)を押し通す人々はいわゆる自己中心的。
かつ自己中心的に生きる人々は
「自分にとって都合の悪い結果を他人のせいにする」
そんな傾向を持ちがちなものです。
けれども不動産投資で成功している猛者たちに接する中で、自己主張と我儘(わがまま)の違いをほぼ確信のレベルで気づいたのは正にこの点でした。
不動産投資で成功しているアメリカ人投資家の中には
「自己主張をしない」
という人々はほぼ皆無です。
自分を主張しないのであればその舞台にすら上がることはできませんし、物件売買の交渉時など主張しない姿勢では交渉に負け続けるに決まっています。
けれどもそれでは成功者の彼らが我儘(わがまま)かといえば、少なくとも私(佐藤)は彼らの中に我儘(わがまま)な人物を見たことがないのです。
言い換えると、ほとんどの彼/彼女は
「物事一切、他人のせいにしない」
そんな姿勢が徹底しています。
とかく人は物事がうまくいかないと
「あの人のせいだ」
「この環境のせいだ」
と自分に関わった人々や自分のおかれた環境に責任を問おうとするものです。
もっぱらそれが事実であることもあるかもしれませんが、成功するアメリカ人投資家達は物事一切を自責にしかしない姿勢が徹底しています。
例えば
「テナントが家賃を数カ月払ってくれない」
そんな場面では普通は
「最悪のテナントだ」
「なんて常識がないテナントなのか」
そんな風にテナントの姿勢を非難します。
けれどもそんな場面でも成功者たちにほぼ共通するのは
「自分のテナントスクリーニングシステムに欠陥があった」
「自分がシステムの甘さを見逃していたから、結果としてテナントに家賃未払いを許している」
そんな風に「自分が〇〇だったから」の式で考えます。
そこに他責の姿勢は一ミリもありませんし、言い換えると
「短い人生、成果を上げるには他責にしているヒマはない」
「他責にするヒマがあれば改善に時間を使いたい」
そんな風にすら見えます。
もちろんアメリカでも主張と我儘(わがまま)が混同しているように見受けらえる人々もいることも事実ですが、やはり本質的に
主張すること
我儘(わがまま)であること
の2つは違うでしょうし、何よりも彼らが出す結果を見ていると、自分がどちらの姿勢を目指すべきかを思い知らされるのです。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。