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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
アメリカ不動産投資に初めて参入してくる方々の中でも、特に不動産投資が初めてでいらっしゃる場合には常々
「せめて最初の一軒は現金で購入を」
とお薦めしています。
その理由はもちろん、「借金にはリスクが伴う」からです。
日々ブログでアメリカ不動産の魅力について語り続けるものの、だからといって盲目的に
「アメリカ不動産は最高です!」
「老後に向けて絶対に購入しておくべきです!」
「借金をしてでも突っ込むべきです!」
となどと、煽り論調一辺倒でお伝えするわけにはいきません。
それどころか
「不動産金融は使い方を間違えなければ良い借金です」
と定義しつつも、
「知識なしに使い方を間違えると、不動産金融も災難と化するリスクがあります」
という点ははっきりとお伝えするのが当ブログの責任でもあると考えています。
その意味でとりわけ
アメリカ不動産投資は初めて
かつ
不動産金融の経験はなし
という方には初回からの借金はお薦めしませんし、ましてや
「必死に貯めた虎の子の$◯◯◯◯です。これを頭金にしたいのです。」
とお越しになる方々はすべからく、投資は控えるようにお薦めしています。
その意味でも本シリーズで
「お金を理解してお金が好きになる人はお金に好かれる傾向があります。」
というのも
「お金にどんどん好かれて、何でも好きなモノを買いましょう!」
と煽る話ではなく、
静かにお金のことを深く理解して
お金に感謝して付き合っていく
と良い流れが出てくる傾向は確かにありますよ、とお伝えしたいのです(科学的に立証は出来ないですが)。
そこで断片的な情報でしかありませんが、お金を深く理解する上で昨日まで
「何もないところから生まれたお金が経済を巡っている」
とお伝えしました。
ここからはお金を語る上で切っても切れない「借金」について、やや深く向き合ってみましょう。
本日も続けます。
借金とは何か
会社の経営状態を推し量る資料の一つに
BS(Balance Sheet:貸借対照表)
があります。
Asset(資産)= Liability(負債)+ Equity(純資産)
の式で表されるおなじみの概念です。
英語の教科書ではこの概念を分かりやすくする為によく
Asset(資産)- Liability(負債)= Equity(純資産)
というLiability(負債)を左に持ってくる式を見ます。
資産から負債を差し引くと、実際の純資産になるというわけです。
ところがこのLiability(負債)という言葉。
日本語では「負債」以外の適切な訳を知らないのですが、少なくともバランスシート上で出てくるLiability(負債)の言葉は本質的に「Debt(借金)」のことを指しています。
けれども現実の社会では
Liability(負債)
Debt(借金)
この2つには明確な違いがあります。
Liabilityという言葉の本来の意味は日本語訳を正しくつけるとすればLiable(責任)ですから、恐らく日本語のニュアンスとしては
Liability(責任能力:ここでは借金を返済する能力)
の方がしっくりくると思います。
Liable(責任)というニュアンスで言えば、例えば子供が大きくなって大学に進学したいという時、親として大学に進学させる為のお金を出す場合そこに出てくるのは
Debt(借金)
ではなく
Liability(学費が支払えるかどうかの責任能力)
です。
もしも子供が
「医科大学に進みたい」
というのであれば入学金と授業料の桁が違いますから、親は顔はニコニコしつつ心の中で冷や汗をかくことになります。
けれども明確に言えば、その授業料は子供の希望から発生しているわけですから
「希望である期間は、そこに法的な責任はない」
のがLiability(責任能力)です。
金額の桁に関わらず入学前は法的に責任が発生しているわけではありませんし、ましてやいくら子供が医科大学に進みたいと望んでも
「それはいい考えだ。でもごめんな。全部出してあげることは無理だから、学生ローンも考えよう。」
そんな風に懐から全額を出さない選択も出来るわけです。
この法的には縛られない金銭的な責任がLiability(責任能力)にはあります。
それに対し、Debt(借金)はその性質が全く違います。
Debt(借金)は完全に「法的に義務のある返済」ですから、一度契約を結んだのであれば法律上、返済する義務が出てくるのです。
そこで経営の話に戻すと、
Asset(資産)= Liability(負債)+ Equity(純資産)
この中のLiability(負債)で「負債」と一言で訳される意味合いは実際は的を得ていないことが分かります。
平等に言えばこのことは日本語訳の問題というわけではなく、英語でも賃借対照表の中の負債は
Liability = Debt(借金)
でほぼ括られた定義になっています。
けれども現実の経済活動では「Liability」と「Debt」はその本質が別々なのです。
ここではお金を深く理解する意味であえてLiabilityとDebtの違いについて語りましたが、特に私達が資産形成の過程で深く理解しておきたいのはこの「Debt(借金)」になります。
いわゆる
「借入金を一定期間内に、或いはある条件をもって全額返済します」
と法的効力のある形で返済を約束するのが「Debt(借金)」であり、不動産金融で語る場合は間違いなく
Liability
ではなく
Debt
の、法的に返済責任が発生する借金です。
この違いを捉えた上で、「Debt(借金)」を使いこなす考え方について踏み込んでみましょう。
明日に続けます。
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