昨年以来、米ドルで資産運用を志す方々からのコンサルティング依頼が急増しています。
弊社ではアメリカ不動産コンサルティングに加え、州規制当局に登録されるRegistered Investment Advisor (RIA)としてアメリカ国内での資産運用全般のコンサルティングも提供しており、内容は不動産投資以外となりますが、初心者の方々からのご質問を総括する意図で株や債券に関するまとめ記事を1月7日から期間限定であげさせて頂きます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
とある著名な戦略系経営コンサルタントの方が
「問題解決には、Whyは最低5回は繰り返す」
と語っていたことがあります。
何かしら経営上の問題がある時、真因を極限まで突き詰める上には
売上が落ちている ⇛ 営業が動かないから
品質が落ちている ⇛ 品質管理のシステムが乏しいから
という単純な話ではなく、問題の真因は100%より奥深い部分にあるのだとか。
営業が動かない ⇛ それが本当ならなぜなのか?
品質管理のシステムが乏しい ⇛ それが本当ならなぜなのか?
という「Whyを繰り返す」式で問題を深堀りすることは基本中の基本とのことですが、この「Whyを繰り返す」という話には興味深い共通点があります。
それは、不動産投資を通して成功していく人々の多くもまた
「自分の人生と目標にWhyを繰り返す」
という作業を継続しているからです。
言い換えると、
「確実に人生を変えていく人々は目標への本気度がかなり高い」
と言えますし、本気度が高いからこそ目標達成は
「自分の人生と目標にWhyを繰り返す」
ことで高まっていくように思います。
この手の話は一見不動産投資とは直接関係がないように思えますが、実はかなり重要な部分です。
当ブログで「不動産投資の成功術」と名付ける術はあくまでも術でしかありませんし、それを車で例えるなら「オートレース仕様車」を運転する技術を身につけることと似ているかもしれません。
オートレース仕様のレベルになると日常では全く必要のない知識やテクニックがありますし、同様に不動産投資でも
1.学校では教わらなかった知識を学ぶ
2.先行者に話を聞いてリスクを極小化する
3.実践して血と肉にしていく
この流れで実践しながら身につけていくべきものです。
とはいえ、そもそもが
「本当に自分はオートレース仕様車に乗りたいのか(乗る必要があるのか)?」
という話で、今の生活で満足しているのならオートレース仕様者に乗る必要性すら感じないものです。
けれども成功していく投資家達の多くは
「ああ、Whyを突き詰めていくと自分はこのレベルまで到達する必要があるんだな」
「その為にはオートレース仕様車を乗りこなす必要があるな」
そんな風にWhyを繰り返した後に
「どうしてもオートレース仕様が必要だ」
という結論に達してスタートしていることになります。
このあたりは投資家メンタリティの一つといえばそうかもしれませんが、少なくとも
「人生を自由自在に操りたい」
と願うのであれば誰にとっても登竜門になるのかもしれません。
そこで今回は、私(佐藤)が見てきた成功していく不動産投資家達が
⇒ どんな風に物事を捉え
⇒ どんな思考で
⇒ どんな風に行動し続けているのか
について、その最大公約数とも言える考え方と行動をいくつか上げてみたいと思います。
成功したと言えるレベルにある不動産投資家全員がそうだとは限りませんが、少なくとも
「投資で成功していく人々の思考と行動パターン」
は確かにあるように思います。
Net(純利益)を見る
自分の人生と目標に対してWhyを繰り返していくと、その過程ではほぼ確実に
「経済的な目標」
が必要になってきます。
お金を不要とする人はまずこの世に存在しないでしょうし、お金の話には誰もが敏感になって当たり前です。
お金を語ることは何ら卑しい姿勢ではなく暮らしていくのにお金は確実に必要ですし、お金があることに安心感を覚えるのは当然のことだと思います。
そこで通常は正社員であれパートであれ、社会で働く中で給与という形で自分が捧げた時間と労力に対する金銭的対価を受け取ることになります。
誰もが受け取る給与明細や源泉徴収票を見て
「自分の給与は毎月これくらいだ」
「年収はこれくらいだ」
と確認するわけです。
すなわち誰もが
「毎月(毎年)いくらお金が懐に入ってくるのか」
という収入に主な焦点を当てて経済状況を確認していることになります。
現在の収入状況を確認することはもちろん大切ですし、その上で毎月の支出を決めるのは当然の流れになります。
けれども興味深いのは、
「自分の人生で成し遂げたいことを実現する為には、経済的にはこれくらい必要だ」
としっかりとした目標に落とし込んで進み続ける成功者たちが見ているのは、収入よりも
「Net(ネット:支出を差し引いて残った純利益)」
である場合がほとんどです。
経営者の場合は損益計算書と貸借対照表で経営状況を確認する上でNet(純利益)を見る作業には慣れていると思いますが、自分の人生に成果を上げていく人々は同様に収入の高よりも
「要は自分にはNet(純利益)でいくら残ったのか」
「Net(純利益)は増えているのか(減っているのか)」
「Net(純利益)を増加させる要因は何なのか」
「どの支出を抑えることがNet(純利益)を上昇させるのか」
という視点で自分の資産を確認しています。
損益計算書でいえば
上から見る(収入はいくらなのか)
ではなく
下から見る「Net(純利益)はどのレベルなのか(上がっているのか、下がっているのか)」
という純利益の視点で個人の経済状況も判断しているわけです。
これら
上から見る(収入はいくらなのか)
下から見る「Net(純利益)はどのレベルなのか(上がっているのか、下がっているのか)」
という2つの姿勢には大きな違いがあり、お金の流れを下から見ていくと全く違った視点で個人の資産構築の姿が見えてくることになります。
明日に続けます。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。