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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
アメリカ不動産投資でより良い物件管理を実現するべく、物件構造についてお伝えしています。
Structure(ストラクチャー:構造)
Function(ファンクション:機能)
Finish(フィニッシュ:仕上げ)
の中で、Finish(フィニッシュ:仕上げ)について本日も続けます。
Finish(フィニッシュ:仕上げ)
Interior Finish Carpentry(インテリア・フィニッシュ・カーペントリー:インテリア仕上げ木工品)
ここまでくると、凡そ人が暮らす物件の構造と機能および見た目そのものはかなり整えられています。
そして仕上げとして内装の終盤に行われるのが
Interior Finish Carpentry(インテリア仕上げ木工品)
です。
インテリア木工品とは、例えば
- キッチンキャビネット
- 階段したのキャビネット
- ドア枠
- 窓枠
等、物件の機能と共に、或いはそれ以上にデザイン性を重要視する木工品です。
昨日はペイントに関して
「Drywall(ドライウォール)と比べると間違いなくこのPaint(ペイント)こそが主役」
とお伝えしましたが、ペイントが引き立つその下にはこれらの木工品の形そのものが醸し出す雰囲気があります。
そして多くの場合、
内装の壁
インテリア木工品
これらは色分けされており、インテリア木工品を壁よりも目立たせる色使いがなされているのが一般的にです。
とどのつまり順番で言えば
1.インテリア木工品の種類(つくり)
2.ペイントの色
これらの組み合わせが総合的に屋内の雰囲気を生み出しており、
「どう説明していいか分からないけど、この家は心地いい」
という、言葉にならない高揚感や心地よさを沸かせてくれるわけです。
そこで物件管理の観点から言えば、これらのインテリア木工品は
「物件の機能」
ではなく
「インテリアデザイン」
ですので、例えばこれら木工品が部分的にでもダメージを受けた場合、それが故意の過失でない限りテナントに責任を問うことは出来ません。
例えばキッチンキャビネット等は分かりやすいものですが、誰かが暮らして使えば使うほど木工品への負担が大きくなり、やがてテナントから
「キッチンキャビネットが壊れて扉が開かないんだが」
と連絡がくるかもしれません。
けれどもこの部分は使用者だからといってテナントに責任を負わせることが出来ず、故意の破損でない限りはオーナーの方で修繕費用を負担する責任があります。
ただし、中にはよく分からないテナントからの要求も稀にあるものです。
例えば、
「窓枠に付属するデザイナーカーペントリーが破損している」
「新しいデザイナーカーペントリーと交換してほしい」
等、デザイン系の箇所が破損しているのを修繕してほしい等の依頼です。
デザイナーカーペントリーの破損は暮らしに影響する瑕疵ではなく、物件機能そのものには何の影響もありませんから、この手の修繕依頼は断ってよいと思います。
オーナーとして修繕責任があるのは、あくまでもテナントの日常生活に支障が出る場合(物件機能に問題がある場合)です。
そこでここでは屋内のインテリア仕上げ木工品として代表的なものを2つだけ上げてみます。
Door and Window trim(ドアと窓枠トリム)
どんな物件にもそれが住居物件であれば必ずドアと窓がついています。
そしてドアと窓があるところに必ずついてくるのが
ドア枠
窓枠
です。
これらの枠は構造(壁)そのものとドア・窓をつなげる重要な接点であり、その隙間から一滴たりとも浸水を許さないように仕込む必要があります。
そして枠には浸水を防ぐ機能のみならず、最終的にはインテリア木工品として仕上げることで屋内を美しく飾る役割を果たします。
これらドア枠や窓枠は生活していてもそれほど意識する部分ではありませんが、
「うまく言葉で表現できないけれども、この物件は何となくいいな」
と思わせるアクセントになるのです。
これらの枠のことを英語で
「Trim(トリム)」
と表現します。
この場合のトリムとは
「綺麗に整えられた部分」
というニュアンスになり、文字通りドア枠や窓枠を綺麗に整える役割を果たします。
またこのトリムは
- 種類
- サイズ
共に多種多様なものがあり、新築物件の場合は購入者が選択できることはほとんどありませんが(デベロッパーは量産したいので型が決まっている)、リモデリングでは自分の好きな種類とサイズを選ぶのが通常です。
Crown Molding(クラウン・モールディング)
アメリカの物件ではクラウン・モールディングはかなり広く使われています。
Crown(クラウン)
とは王冠という意味で広く知られていると思いますが、まさに王冠のような高級感のニュアンスを伝える言葉です。
そして
Molding(モールディング)
は日本語では刳り形(くりかた)と呼ばれており、木材をえぐって装飾としたものを表します。
そこでCrown Molding(クラウン・モールディング)とは、通常は上の写真のように天井と壁が直角に交わる部分に沿って設置されています。
この部分は構造通りに天井と壁を直角にむき出したままの物件もありますが、このCrown Molding(クラウン・モールディング)を間に入れることで部屋の印象が全く違ってくるわけです。
。。。
ここではごく簡単にInterior Finish Carpentry(インテリア仕上げ木工品)をご紹介しました。
実際のところインテリア木工品は物件機能ではなくあくまでも屋内の雰囲気をアップグレードするための装飾品に過ぎません。
その為インテリア木工品をアップグレードしたとしても物件価値が高まることは期待できず、賃貸力にもさほど差を出すことはないと思います。
けれども物件売却時には、購入見込み者が内覧に訪れて足を踏み入れた瞬間の部屋の印象には一役買うことが間違いないなく、購買意欲を刺激する一品と言えるかもしれません。
明日に続けます。
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