FSBO(For Sale By Owner:物件オーナー自身による売却)コンサルティング案件が増加中です。
・バイヤーエージェントの報酬はバイヤーからお支払い頂きたい
・自宅も自分で売却することでリスティングエージェントへの報酬をゼロにしたい
という方はこちらからご連絡ください。
コンサルティング料金は発生しますが、リスティングエージェント雇用よりは大幅に節約が可能です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
アメリカ不動産投資でより良い物件管理を実現するべく物件構造についてお伝えしてきましたが、本日で最後です。
Structure(ストラクチャー:構造)
Function(ファンクション:機能)
Finish(フィニッシュ:仕上げ)
の中で、Finish(フィニッシュ:仕上げ)について本日も続けます。
Finish(フィニッシュ:仕上げ)
Flooring(フロアリング)
新築建設プロジェクト
リノベーションプロジェクト
のいずれであれ、物件を仕上げるにあたり一番最後になるだろう作業は
Flooring(フロアリング)
です。
Flooring(フロアリング)とはそのまま、
「木材や繊維製の素材で作られた床材料を敷き詰める作業」
であり、ここまで見てきた順番で
Structure(ストラクチャー:構造)
Function(ファンクション:機能)
Finish(フィニッシュ:仕上げ)
の流れで物件を整えていく上で、建設期間中は数多くの作業員が物件内外を何度も行き来することになります。
そうするとFinish(仕上げ)の段階でも昨日までにお伝えした
Drywall & Paint(ドライウォールとペイント)
Interior Finish Carpentry(インテリア仕上げ木工品)
等を仕上げる段階ではいよいよ人の出入りが多く、土足で屋内に入る度に外からの汚れが床に付着してしまいます。
またペンキを塗る際もペンキが床に落ちてしまうことも考えられるわけですから、必然的に床面は一番最後に仕上げることになるわけです。
そこで本日までに物件の構造について簡単にお伝えしてきましたが、最後となる今日は
Flooring(フロアリング)
についてその種類を大まかに見ていきましょう。
Carpet(カーペット)
まずは誰もが容易に想像できるCarpet(カーペット)です。
Carpet(カーペット)の歴史としてはその時代の流れと共に
1.床板のみ(カーペットなしの時代)
2.屋内全てカーペット(ほぼ家中がカーペット)
3.ベッドルームのみ(個室のみカーペット)
とトレンドが変化しており、現在はもっぱらベッドルームのみをカーペットとするパターンが主流です。
利点
- 比較的安価
- 足元が柔らかく温かい
- 相当数の色とデザインあり
- 音を吸収する
欠点
- 土足であがる家の場合はメンテナンスが大変
- 匂いを吸収してしまう
- ペットがいるとダメージを受けやすい
- 水気の多いキッチン、バスルーム、トイレには不向き
Natural Stone Tile(ナチュラル・ストーン・タイル)
自然石を使ったストーン・タイルは
グラニテ
マーブル
サンドストーン
トラバータイン
等の様々な種類から選べます。
利点
- 耐久性が高い
- 熱を遮断
- 豊富なスタイル、カラー、形から選べる
- エコフレンドリー(自然石の為、加工過程で有害物質はほとんど発生しない)
欠点
- 価格が高い
- 部分的に欠けたり傷が付きやすい
- 石によっては多孔質で水が染み込みやすい
- 修繕費用が高い
Porcelain / Ceramic Tile(ポルセレン/セラミックタイル)
Porcelain(ポルセレン)やCeramic(ポセラミック)のタイルは家の中でも
頻繁に通る
水気が多い
という場所に適しており、しばしばバスルームで使われています。
利点
- 選べるデザインが豊富
- 耐久性がある
- 水分の浸透性はなく水を跳ね返す
- キッチン、バスルーム、玄関口等に最適
欠点
- 材料が高額
- 工事の難易度が高い
- 使用頻度が高いと欠けたり傷が付きやすい
Vinyl / Linoleum(ビニール / リノリウム)
Vinyl(ビニール)やLinoleum(リノリウム)は以前は安っぽい素材に見えていたものの、現在は加工技術が発展してその見た目がかなり洗練されています。
耐久性も高く、木・セラミック・石を模倣したデザインも自由自在です。
利点
- さほど高価ではない
- 幅広い用途
- 人の行き来が多い場所に最適
- メンテナンスが比較的容易
欠点
- ラミネート質の床と比べると高価
- 見た目からさほど人気はない
Laminate(ラミネート)
Laminate(ラミネート)は最もコストが安く、およそリノベーションでFlooring(フロアリング)を最も安価に仕上げようと思えばLaminate(ラミネート)に敵う素材はありません。
けれども安かろう良かろうではなく、コストパフォーマンスの意味では最適とは言えないものです。
利点
- ハードウッドよりも安価
- 設置が簡単
- 耐久性が高い
- 色とデザインが豊富
- 人の行き来が多い場所に最適
欠点
- 水気に弱い
- 修繕が難しい
- キッチンやバスルームには不向き
Hardwood(ハードウッド)
アメリカの住居物件のFlooring(フロアリング)で最も使われているのがHardwood(ハードウッド)です。
Hardwood(ハードウッド)は歴史そのものが長く、その見た目と同時に長期保有の観点で最も好まれる選択肢のままであり続けています。
利点
- 見た目の良さから人気も高い
- 色とスタイルが豊富
- 複数のテナントが使うリビング等の共有スペースに最適
- 定期的に表面の手直しが可能
欠点
- 他のFlooring(フロアリング)素材と比べて高価
- 時間と共にへこみや傷が出来てくる
- 水気に弱い
。。。
大まかにFlooring(フロアリング)の特徴をお伝えしました。
仕上げの中でも最後となるFlooring(フロアリング)については大まかに上記のような選択肢があります。
それぞれの素材がどこに使われるべきかは上記の特徴を理解した上で選ぶと良いと思いますが、物件管理の観点からいえば軍配は
Vinyl(ビニール)素材
に上がるのではないでしょうか。
見た目は木材質そのもので、多種多様な色とデザインは元より耐久性にも優れています。
その一方でCarpet(カーペット)は汚れやすい性質から一定期間ごとに交換する必要がありますから、長期視点でいえば家全体がVinyl(ビニール)素材のFlooring(フロアリング)であれば最もコストパフォーマンスは良いはずです。
ただし賃貸物件は長期に貸しに出す、かつ途中で住人入れ替えも発生する前提があります(床へのダメージが蓄積されやすい)。
その意味では多少高価ですが、
LVT(Luxury Vinyl Tile:ラグジュアリー・ビニール・タイル)
であれば、より Flooring(フロアリング) の選択肢としては最適だと思います。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。