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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
「人生に影響を与えた一冊は?」
と聞かれると
「いくつもあります。」
というのが正直なところですが、自分の中で3本指に入る1つをあげるとすれば
「Good To Great(【邦題】『ビジョナリー・カンパニー2』:飛躍の法則)」
です。
原作が出たのは2001年ですが、当時ニューヨークにいた頃のアメリカには
「見た目が派手な方が魅力的」
「強さを全面に出せる者が有利」
「強烈なリーダーシップを発揮できる者は頼もしい」
そんなイメージを抱いていました。
実際にテレビに頻繁に登場する人物はほぼ全員が
「カリスマ〇〇〇」
的な存在でしたし、2000年初頭でなくとも派手に成果を上げ続ける人々が脚光を浴びる傾向は今も昔も変わらず、またこのことはアメリカのみならず日本でも同じだろうと思います。
アメリカの場合は特に合理性とYesかNoを明確にする姿勢が標準であり、それ故に目に見えて分かり易いカリスマこそが憧れる存在だったはず。
だからこそ2000年初頭に初めて読んだこの本の内容には衝撃を受けました。
膨大な資料から導き出された結論では
⇒ 制作費用〇〇〇億円の派手なアクション映画が好まれる
⇒ 高身長でマッチョな男こそ魅力的
⇒ 強烈なリーダーシップが目指すべき姿
そんなアメリカのはずが、
「驚異的な飛躍を実現した企業」
を率いたリーダーのほとんどは
「万事控えめで、物静かで、内気で、恥ずかしがり屋ですらある」
というのです。
全米1435社の中から傑出した業績を長期間持続させることに成功した
ジレット
フィリップ・モリス
キンバリー・クラーク
ウェルズ・ファーゴ
等の飛躍を実現した11社を調べたところ、
「率いた人物にカリスマは一人もいなかった」
という事実。
むしろ力強いカリスマにリードされていた企業は例外なく、そのカリスマ的リーダーがいなくなると急落していった実例が数多く紹介されています。
著者のジェームズ・C・コリンズ氏はスタンフォード大学出身でマッキンゼー・アンド・カンパニー社でのコンサルタント経験もある分析を得意とするビジネス研究の第一人者ですが、
「派手さを好むアメリカ」
のはずが、実際には持続可能な飛躍をつくりだすのは
「カリスマではなく、個人としての謙虚さと職業人としての意志の強さという矛盾した組み合わせを持つ人物」
だと結論づけています。
すなわち、
「事業を飛躍させるのにカリスマはいらない(カリスマがリードしてはいけない)」
ことがアメリカで証明されたのです。
持続可能な資産形成の飛躍を実現する
派手さを好むはずのアメリカという国ですら
「持続可能な成果を上げるのはカリスマではない」
ことが証明されたことに、当時は相当な衝撃を受けました。
若い佐藤はともするとアメリカ社会の風潮に飲まれ、
⇒ 物事は勢いで成し遂げる必要がある
⇒ 仕事では周りを引っ張りまわす勢いの力量が求められる
⇒ 気迫を全面に出した姿勢こそ魅力的
そんな誤った定義が自分の中に出来つつあった時期でした。
だからこそ、この本を読んで頭の中の常識が覆された時には心なしか
「ほっ」
とする自分がいたのです。
自己分析をするに自分はとてもカリスマ的とは思いませんし
「長期的に成果を上げ続けるのにはカリスマ的な存在になる必要がある」
のであれば
「自分にはちょっと不向きかも」
というのが本音であり、勢いでガンガン攻めるのは少なくとも自分の素ではありません。
資産形成に関しても、アメリカ不動産投資が肌に合う理由はそんな性格が影響しているように思います。
不動産投資は間違っても
「来年、再来年に大金持ちになれる」
などと期待するものではありませんし、それよりも「流動性の低さ」という不動産の性質に沿って
⇒ カリスマの勢いはなくとも
⇒ 着実に価値を高める物件を集め
⇒ ゆっくりと着実に資産を積み上げていく
そんな、持続可能な飛躍を実現し得る資産形成の手法です。
それとは反対に株式投資の場合はどうしても
「その時期に大きく実績を上げる企業」
に一票(株の購入)が集まる傾向があります。
もちろんそれが良い悪いではありませんし、株式投資でもそれこそウォーレン・バフェットのように長期的に飛躍を実現する方もいます。
けれども流動性が高いだけにその時のブームにお金が瞬速で集まりがちな株式投資は少なくとも私(佐藤)の肌に合わないというのが正直な気持ちですし、それよりも
⇒ 資産形成のレベルを高め続ける不屈の意思
⇒ 規律を重視した流儀を固めながら、時間をかけて投資し続ける姿勢
⇒ 自分が情熱を注ぎ続けられる市場はどこかを深く考え続ける習慣
という式で、スピード感はなくとも
「20年、30年後の自分に、目も当てられない程の大差をつける人生」
を実現できたらと思うのです。
「カリスマは、いらない。」
この言葉は不動産投資にもまた当てはまるでしょうし、かつ誰もが不動産を通して資産形成を実現できる秘密がここにあると思います。
不動産投資は紛れもなく
「チームスポーツ」
であり、適材適所で自分チームを構成して全員野球式で成果を上げていく性質のものです。
その中心たる自分はカリスマ的である必要はなく、また資産形成について指南してくれる師も一人である必要はなく、
「多様性に囲まれながら、岩をも貫く強い意志を真ん中に据え続けていく」
そこに持続可能な飛躍し続ける資産形成の秘密があるように感じています。
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