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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
「急激なインフレの時期に強い投資と弱い投資」
についてお伝えしています。
今回ご紹介しているのは
ウォーレン・バフェット氏
が株主に向けたメッセージを元にするもので、世界中の数多くの会社を長年に渡り分析してきたバフェット氏が個人的な見解として述べるものです。
バフェット氏は周知のとおり株式の世界で天才的な実績を誇り、その知見は世界中の投資家に影響を与えています。
私(佐藤)自身はもっぱらアメリカ不動産専門で株はやらないのですが、
株式
不動産
のいずれにも関わらず
⇒ 金融資本主義について理解を深めること
⇒ その中で生きる人々の動向
⇒ 製品やサービスを提供するあり方
等については共通に学ぶべきものがあります。
厳密には学ぶべきというよりも
「学び続けるべき」
というのが正しいでしょうし、現に私たちが近年体験しているレベルの世の中の変化は近代史のどこにもなく、現実に混とんとした激動の世界に生きていると思うのです。
そこで今回はアメリカ不動産から少しだけ離れていますが、金融リテラシーを高める意味でバフェット氏の言を元にする
「投資カテゴリーの急激なインフレに対する強度」
をピラミッド式に見ていきたいと思います。
昨日は急激なインフレに最も弱い投資カテゴリーとして
「現金に直接紐づいた投資」
となる銀行券そのものや米国国債について見ていきました。
余談ですが、気鋭の投資家達は米国国債を嫌う傾向があります。
その理由は昨日お伝えしたとおりで、
「米国国債の利点はアメリカの国力が担保になっていることだけ」
「特に急激なインフレの時期には利回りとの差額分だけその価値がどんどん失われていく」
「投資の意味では米国国債はリスクが高い」
と見ているからです。
今日は銀行券や国債の一歩先となる第四層を見ていきましょう。
インフレに強い投資カテゴリーピラミッド ~ 第四層:現金を生まない資産
インフレに強い投資カテゴリーピラミッドの下から二番目、第四層に位置付けられるのは
「現金を生まない資産」
です。
本シリーズの最初に米国でたった今見られる急激な物価の上昇について触れました。
今回のレベルの急激な物価上昇は1970年代当時10代以上だった方々は記憶していると思いますが、現在50歳以下の現役世代にとっては未経験のはずです。
当時もまた今のように、或いは今以上の勢いで物価が上昇していたものの
「物価がどれだけ上昇しようとも現金が必要な事実は変わらない」
「しかもその現金が少しでも多く必要になる」
これが現実でした。
投資手法はあまたあれども結局のところ世に出回る
商品 / サービス
を手に入れようとする時、そこには対価として引き換える
現金(キャッシュ)
が必要となります。
物々交換に取って代わる現代の価値交換媒体は銀行券(現金)ですから、どんな方法で投資をするにしても最終的には現金の形で価値を渡して商品やサービスを手に入れる必要があるのです。
この貨幣制度の仕組みは恐らく私たちが死ぬまで変わることなく、当ブログで表現する
「老後の為に自分基金の構築を」
とは
「資産形成を老後に備えて進めてその資産を適切に現金化し、老後に路頭に迷わないようにしましょう」
ということになります。
そこで今のような急激なインフレの時期には銀行券(現金)そのものはどんどんその価値を失っていくわけですから、第五層のカテゴリーだけに属していてはとても心細いことになります。
これに対し第五層のように手持ち現金の価値が失われていくよりもマシであるものの、やはり心配が残るカテゴリーが第四層の
「現金を生まない資産」
です。
具体的な例を挙げると、この現金を生まない第四層には
芸術作品
金(ゴールド)
自宅
等が挙げられます。
「あれ、世に認められる芸術作品であれば価値は上昇するのでは?」
「自宅も場所が良ければ長期的には価値が上昇しますよね?」
と思うところですが、これはその通りで
「その価値はインフレの時期にも上昇することがある」
一方で、けれども
「急激なインフレの時期を乗り越える為の価値(現金)をもたらしてくれるか?」
とう視点で考えると芸術品や自宅はリアルタイムに現金を生み出してくれることはありません。
それどころは自宅に至っては
- 固定資産税
- 保険
- 修繕
等で出るものが出ていきますから、特に今のような急激なインフレの時期には負の資産にすらなりかねません。
もちろん
「資産価値を保全する」
「あわよくばその価値を高めて将来のキャッシュを潤沢に」
という守りの意味ではこれら芸術品や自宅は対象に考えられると思いますが(それゆえに第五層よりも上位)、とはいえ
「急激な物価上昇が起こる今の時期に必須の現金を自分にリアルタイムでもたらしてくれるか?」
といえば、その答えは間違いなく
「No」
なのです。
自宅については必要があるのなら今の時期でも購入するべきでしょうし、むしろ将来の価値を考慮するのであれば現金を自宅に転換しておく考えもあり得ると思います。
けれども少なくとも
「たった今の急激なインフレを乗り越えるのに必要な現金を生み出してくれる」
かと言えばそうはいきませんし、今のようなインフレがキツイ時期には現金を生み出さない資産は上位とは言いかねることになります。
明日に続けます。
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