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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
モーゲージ金利について詳しくお伝えしています。
アメリカで住宅ローンを支払う時、その支払い額に最も影響するのがモーゲージ金利です。
マクドナルドで
「ビッグマックの値段が高くなった」
という時、
「誰が値上げしたのか?」
は一目瞭然で、マクドナルドの経営陣に決まっています。
吉野家の牛丼価格をマクドナルドホールディングスが決定するはずがありませんし、そんな権利はありません。
けれどもそんなマクドナルドでも、値段を決める際には
モスバーガー
ドムドムバーガー
といったライバル店のメニューと価格を意識して決めているものではないでしょうか。
「高すぎてもいけない」
「安すぎてもいけない」
「弊社のシェアと競争力をして、これくらいの値段が優位性を保てる」
そんな按配に価格を落とし込んでいるはずです。
それと同様に
ガソリンが高い
電気料金が高い
等の生活インフラに関わるコモディティ系も同じことがいえます。
コモディティ系の場合は特定のレストランと比べると何となく
「誰が経営しているのか」
は意識しないものですが、価格の決定者は確実にいるはずです。
同様に、住宅ローンについても誰が最終的に決めているのかは意識しないものの
「モーゲージ金利が高い(安い)」
と感じるとき、そのモーゲージ金利の決定者は必ずいます。
その決定者は正しく
- 商業銀行のモーゲージ部門
- モーゲージ各社
であり、融資を提供する金融機関そのものが金利を決定しているわけです。
現在アメリカにはモーゲージブローカーだけでも25,000人以上在籍しており、彼らが同業他社を比較してクライアントに最適なモーゲージ会社を案内しています。
ということはモーゲージ会社にしてみれば同業他社の中から頭一つ出して、自分を選んでもらう必要があるのです。
そこでモーゲージ金利は自社を選んでもらう上でかなり重要な要素である金利を他社の金利と比較しながら、最終的にベストと思われる金利を決定していることになります。
この時にモーゲージ業界全体の
「今の時期に出せる金利の範囲」
を定めるのが、本シリーズでお伝えするモーゲージ金利を動かす因数たちなのです。
ここでは主な因数として
The Rate of Economic Growth(経済成長率)
Federal Reserve Monetary Policy(連邦準備制度の金融政策)
Inflation(インフレーション)
The Bond Market(債券市場)
Housing Market Conditions(不動産市場)
についてお伝えしていますが、今日は2つ目の
Federal Reserve Monetary Policy(連邦準備制度の金融政策)
について見ていきましょう。
Federal Reserve Monetary Policy(連邦準備制度の金融政策)
![](https://wedgerc.com/wp-content/uploads/2023/02/shutterstock_2109212174.jpg)
モーゲージ金利に影響する因数の2つ目は
Federal Reserve Monetary Policy(連邦準備制度の金融政策)
ですが、ここは常日頃からニュースで目にしますので最も分かりやすいのではないでしょうか。
FRB(連邦準備制度理事会)が決定する政策金利はモーゲージ金利に甚大な影響を及ぼします。
ちなみに
「FRB、金利0.25%の上昇を決定」
等のニュースを目にするとき、
「なるほど、モーゲージ金利が0.25%上昇するのか」
ということではありません。
ニュースで目にするFRBによる政策金利の上げ下げの対象は
「Federal Fund Rate(フェデラルファンドレート)」
と呼ばれるもので、一般消費者には全く関係のない金利のことです。
そしてなぜ政策金利の上げ下げで世界中が騒ぐのかといえば、フェデラルファンドレートそのものは直接的には関係なくとも、間接的に世の経済活動に甚大な影響を被ることになるからです。
その流れを簡単にお伝えすると、連邦準備制度加盟銀行の代表格として
チェース
シティ
バンクオブアメリカ
ウェルスファーゴ
等の銀行は、銀行間で貸し借りを行っています。
加盟銀行は連邦準備銀行に対し一定額を貯金しておくことが義務付けられており、このプール資金が足りない場合は他行から借りて賄うのです。
この時の銀行間の貸し借りの金利がフェデラルファンドレートで定めらえることになり、すなわち各加盟銀行は融資事業で儲けを出したいのであれば
「フェデラルファンドレートよりも高いモーゲージ金利」
「けれども他行と比較して競争力のあるモーゲージ金利」
を設定する必要があります。
結果として、
Federal Reserve Monetary Policy(連邦準備制度の金融政策)
は間接的にモーゲージ金利に影響するのです。
またFRB(連邦準備制度理事会)が世の経済を操作する時、前述の政策金利の操作と同時に
Money Supply(通貨供給量)の操作
も経済においては非常に重要なインパクトを与えることになりますが、ここでは
Money supply increase(通貨供給量を増加)
Money supply decrease(通貨供給量を減少)
のいずれかで調整することで世の中に流通する通貨量を調整しているのです。
そしてこの通貨供給量の増減はモーゲージ金利に大いに影響することになり、
通貨供給量を増加 ⇒ モーゲージ金利は下がる傾向
通貨供給量を減少 ⇒ モーゲージ金利は上がる傾向
という力学が働きます。
その理由は
通貨量が多い ⇒ 融資資金(供給)が多い
通貨量が少ない ⇒ 融資資金(供給)が少ない
ですから、ここでもまた需要と供給の関係で
供給が多い ⇒ 金利が下がる
供給が少ない ⇒ 金利が上がる
となるわけです。
2020年初頭からのパンデミック直後に実施された金融政策の1つが正にこれら
Federal Fund Rate goes down(フェデラルファンドレートの下げ)
Money supply increase(通貨供給量の増加)
であり、間接的ながらもこれら2つが甚大な影響を与えて
「歴史的なモーゲージ低金利が実現した」
ということになります。
モーゲージ金利に影響を与える因数について、明日に続けます。