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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
個人名義でアメリカ不動産を所有する方々の選択肢になり得るリビング・トラストについてお伝えしています。
にわか日本ではアメリカ不動産所有の形態として知られるリビング・トラストですが、その目的はもちろん不動産所有のみならず、およそ相続に関わるあらゆる範囲に適用が可能です。
その一番の目的は生前に資産を保護することです。
やや生々しく深堀していくと、リビング・トラストにはもし自分が適切な判断能力を失った場合にどのように財産を管理したいかも、具体的な指示としてその内容に含めることができます。
例えば
- 愛する人々への資産分配
- 多額の請求書の支払い
- 税金の申告方法
等も含めることが出来、かつもし病気になった場合、自分の信託資金が自分の介護に使用されるかどうかも細かく規定することができます。
また未成年の子供が受益者の場合、資産を特定の年齢に達したときや特定の目的(初めての家の購入や大学進学など)に使用するように指定することも可能となり、未成年の子供が無責任に全額を使い果たしたりしないように防ぐこともできるわけです。
そして昨日も触れたとおりに遺産分割手続きを回避することが出来、通常の遺言書とは違ってリビング・トラストの場合は手続き期間も長く費用のかかり、また公に公開される遺産分割手続きを経る必要がありません。
誰だって自分と大切な人々のプライバシーを守りたいと思うものの、ただの遺言書の場合は遺産分割手続きの間に遺産に関する詳細(受益者の情報を含む)は公に公開されてしまいます。
そう考えるといよいよリビング・トラストは非常に柔軟性がある相続手段なのです。
そんなリビング・トラストの特徴について、ここから具体的に掘り下げてみましょう。
【免責】
佐藤は弁護士資格を有していません。本シリーズで語るリビング・トラスト(生前委託)については個人の知識と経験をベースにするものです。実際にリビング・トラスト(生前委託)を検討される場合は、必ず遺産専門の弁護士にご相談ください。
リビング・トラストの種類
一言でリビング・トラストといっても、そこにはいくつかの異なる種類があります。
けれどもここで押さえておくべきは、その全てのリビング・トラストが
- Revocable Trust(可撤回トラスト)
- Irrevocable Trust(不可撤回トラスト)
のいずれかに属することになります。
前者のRevocable Trust(可撤回トラスト)はリビング・トラストの中でも最も一般的なトラスト形態です。
Revocableの単語は直訳的に
Re … 再び
Vocal … 声
Able … できる
に訳してみるとそのニュアンスがよく分かりますが、
「以前口にしたことを撤回して、再び口に出来る」
すなわち、
「一度はリビング・トラストに盛り込んだ内容を撤回して変更できる」
というニュアンスになります。
考えてみれば確かに
「一度はこんな内容にした」
「けれども状況が変わった。やはり内容をこのように修正・加筆したい」
という形態の方が便利です。
そして実際にRevocable Trust(可撤回トラスト)は非常に柔軟であり、トラストを組んだ本人が生きている間は何度でもその内容を修正・加筆することができます。
資産を追加または削除
受益者を変更
指定内容を変更
或いは
信託を完全に取消(撤回)
することさえ可能なのです。
その一方でIrrevocable Trust(不可撤回トラスト)の場合はRevocable Trust(可撤回トラスト)正反対に柔軟性がかけるものです。
Irrevocableは単語的に最初に「Ir」がつくことで反対の意味になり、可撤回の反対で不可撤回、すなわち一度設定するとその内容が撤回不可能となります。
厳密には決して修正・加筆が出来ないということはなく、どうしても修正・加筆が必要な場合は裁判所の承認を得ることで修正・加筆を行うことは出来ます。
そうすると
「ならば最初からRevocable Trust(可撤回トラスト)だけでよいのでは?」
「なぜIrrevocable Trust(不可撤回トラスト)が必要なの?」
と考えてしまうところですが、実はIrrevocable Trust(不可撤回トラスト)の場合は特定の債権者や相続税から資産を守ることが出来るのです。
ある意味諸刃の剣に似たようなもので、特殊な事情から資産を守らねばならない時に使われるのがIrrevocable Trust(不可撤回トラスト)ということになります。
そしてRevocable Trust(可撤回トラスト)として組まれたリビング・トラストも、そのトラストを組んだ本人が亡くなった後はRevocable Trust(可撤回トラスト)からIrrevocable Trust(不可撤回トラスト)に自動的に変わることになります。
すなわち残された遺族が内容を変更しようとしてもトラストを組んだ本人が亡くなった段階でIrrevocable Trust(不可撤回トラスト)へと変化してしまいますから、まさにリビング・トラストはトラストを組む故人の生前の意思をほぼ完ぺきに伝えてくれるのです。
そこでかくも便利なリビング・トラストですが、不動産資産の相続はもとよりどんな活用方法があるのかについてその適用範囲をさらっと見ておきましょう。
明日に続けます。
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