こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
先日、20代の若手の方からふと相談を受けました。
「よく言われるように、自分も20代を無駄にしたくありません」
「時間も無駄にするわけにはいかないので、的確な場所で仕事をしたいと思います」
「事前に最前のルートはどのように探すべきでしょうか?」
というものです。
私(佐藤)自身は何物でもありませんし偉そうに若い方にあれこれ言えるような立場でもないのですが、少なくとも20代に彼と同じように考えたことがある身として一つ明確に言えることがあります。
それは
「完璧なルートを探すことは不可能」
「かといって、自分のミチが正しいかを憂うる必要もない」
というもの。
あくまでも個人的な経験論に過ぎないのですが、おそらく人生後半になって
「10代、20代の時に思い描いていたとおりに人生を進めることが出来ました」
という人はほとんどいないのではないでしょうか。
ある程度道筋が見えているスポーツの世界であっても大谷選手のようなパターンは稀でしょうし、これが私たちのような普通に経済活動に参画している立場であればいよいよ
「人生が予想どおりに進んできました」
というパターンはないものです。
ではそれが悪いのかと言えばおそらくそれは正反対で、少なくとも20代までは明確に先が見えている必要はなく、むしろ
「ガムシャラに目の前のことに打ち込む」
ことが正解ではないかと思います。
ガムシャラに目の前のことに打ち込む側で30代、40代、50代になるにつれて範囲が狭くなり、積み上げてきた自分のピラミッドの上に到達するはず。
その作り上げるピラミッドの仕上がりを他人様と比較する必要は全くないでしょうし、大切なのは、あくまでも自分が納得するピラミッドであるか否かです。
そして少なくとも20代まではガムシャラであるべき理由は、3つほどあるように思います。
存分にエネルギーを注げる
まず一番に言えるのが、20代は人生で一番エネルギーを注げる時期です。
「いやいや、40代になった私の方が気が充実していますよ」
という人もあるかもしれませんが、生物学的にそれはあり得ません。
そういう方も20代だった自分のエネルギーにはかなうことはないはず。
そしてエネルギーを注げるとは単に体力的な話のみならず、或いはそれ以上に大切な時間を注ぐことが出来ます。
体力 X 時間
この掛け算がガムシャラ度合いを最大化してくれるわけで、
- 財産もない
- 守るべき家族もいない(独身の意味)
という何も失うものがない20代はある意味、無敵の人たちです。
より深く自分を理解できる
そして私(佐藤)が考える20代は下手な思考は不要でガムシャラでよいと思う理由の2つ目は
「ガムシャラであるほど、時間と共に自分をより深く理解できる」
と思うからです。
若い時期に選ばずに多くの仕事を試すことは、自分自身を理解するための鍵になり得ます。
本質的に人間は自己理解の過程で多くを学び、そして成長していくものです。
そうするとガムシャラに目の前のことに打ち込む中で
- 自分が何を好きで
- 何が得意で
- 何に情熱を感じるか
を徐々に理解することは万人に起こってきます。
そして
「なるほど、自分はこっちの方向なのかな」
「あっ、こんな世界もあるのか!(アメリカ不動産と出会った佐藤もこれ)」
そんな風に自分を知りながら、徐々に徐々に自分道が見えてくるもの。
そしてその理解は、仕事を選ばずに目の前のことに全力を尽くすことでしか生まれないものです。
耐性と適応性を養える
そしてここもまた重要なように思いますが、仕事を選ばずにガムシャラに打ち込むことで
- 耐性
- 適応性
の双方を順調に伸ばしていくことが期待できます。
例えば上司とされる立場から見たとき、
⇒ ガムシャラに取り組む若手
⇒ 適当に死んだ目で仕事に取り組む若手
どちらにやらせてみたいと思うかは自明の理です。
確率論的にいってもガムシャラな若手にチャンスは舞い込みやすいでしょうし、目の前のことに取り組むことは自分の限界を試す最良の機会でもあります。
自分がどれだけ頑張れるか、どれだけ我慢強いかを試すことで自分自身を深く理解し、かつそれが自信にもつながると思うのです。
そこから今度は自分自身に挑戦し、新しいスキルや知識を身につけたいと願う好循環が起こりがちになります。
いっても、
「人生、何のトラブルも起こりませんでした」
という人はまず皆無。
30代以降でもピンチな場面はいくらでも起こり得るでしょうし、その時に耐え忍び、かつ柔軟に対応していく適応性を養えるのも20代の時期です。
どんな人だって年を取れば過去の体験が芯となり沁みついていくものですから、それならば耐性と適応性を自分に沁みつかせた方がよいに決まっています。
そうすることで70歳、80歳になっても柔軟な人間であり続けられるものではないでしょうか。
。。。
やや説教臭い話になりましたが、
- 存分にエネルギーを注げる
- より深く自分を理解できる
- 耐性と適応性を養える
という3つの理由で、20代は下手に道を選ぶ必要はないように思います。
そもそもが完璧に自分の進むべき道を探すことは不可能でしょうし、正しい道を探すというよりもガムシャラな自分の前に適切な道が徐々に現れてくれる、というのが正しいのかもしれません。
若さとは様々な経験を得て自己理解を深め、困難に立ち向かい自分自身の限界を試すための無敵の兵器。
この若さを最大限に活用し、世界を探索し、自己成長を促進し、未来に向けて自分自身を準備できるラストチャンスが20代と言えます。
だからこそ若いころには仕事を選ばずに全力で挑戦することが、最終的には自分自身の成長と成功を促してくれると思うのです。
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