こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
不動産エージェントとして日々
商業物件
住居物件
の売買仲介に動く中では
デスクワーク
フィールド調査・監督
の双方がありますが、デスクワークに関しては8割方、自宅のオフィスで仕事を進めています。
それでもたまにケラーウィリアムズのオフィスに用事がある際は、ついでにオフィスで仕事を進めることも少なくありません。
完全な平常運転に戻るまでほぼ3年を費やしたパンデミックですが、この間に米国にもたらされた変化は急激なインフレのみならず、経済活動においては「リモートワークへのシフト」です。
少なくとも米国ではリモートワークに対する意識がコロナ禍を通して顕著に芽生えてきました。
芽生えてきたというよりも、リモートワークだといいなと無意識にも考えていた層が半ば強制的にリモートワークを強いられたことにより
「このライフスタイルこそ自分が求めていたものだ」
とばかりに実体験をもって認識させられた、というのが正しいかもしれません。
かくして今では米国の就業人口のほとんどが
「選択肢があるのならリモートワークにしたい」
「在宅での仕事時間を増やしたい」
「リモートワークが許される職場で仕事をしたい」
と考えており、極端ではなく
「リモートワークが出来ないのなら働きません」
との声に押され、良質な人材を確保するべく人材の意向に寄り添ってリモートワーク環境を提供し始めた企業も少なくないのです。
かくいう私(佐藤)自身も元々
自宅オフィス ↔ ケラーウィリアムズオフィス
を行き交うスタイルだったものが、にわかコロナ禍の流れでデスクワークに関しては自宅オフィスで仕事をこなす時間が大分増えてきました。
その為にケラーウィリアムズのオフィスに顔を出してそのままデスクワークを進めていると、
「やっぱりオフィスもいいよね」
と思える点があるものです。
言葉を紡ぐ

ケラーウィリアムズのオフィスは初めて訪れる人々が必ず気づくことがあります。
それは壁にあるポジティブワードの数々です。
Purpose without priority is powerless
(目的は優先順位がなければ力を持たない)Inhale courage and exhale fear
(勇気を吸い込み、恐れを吐き出す)Expansion always, in all ways
(いつも、あらゆる方法で拡大し続ける)
等、壁には所狭しと言葉が敷き詰められています。
ケラーウィリアムズの創業者が言葉の力を大切にしている為、ポジティブな言葉を紡いでケラーウィリアムズ全体を勝利に向けて前へ前へと進める文化が熟成されているのです。
今ではたまにしかオフィスを訪れないからこそ、たまにそんなポジティブワードの雰囲気に身をおくと
「そうだった、自分はもっともっと成果をあげられるブローカーだった」
などという、派手な勘違いが一気に沸き起こってきます。
そして不思議なことに、その派手な勘違いが好成績をもたらしてくれる原動力になるものです。
ケラーウィリアムズ創設者の場合はこのあたりの言葉のもつ力を深く理解し、高め合う文化を形成してきました。
それはオフィスの壁に終わらず、実際に社内メールでも
「Hey, super star!(こんにちは、スーパースター!)」
などと恥かしげもなく送られてきます。
そしてお互いの言葉は褒め合い、高め合う言葉ばかり。
ケラーウィリアムズの目標そのものは大抵の場合は自分で設定するシステムになっていますから、
「この目標はどうなっているんだ?」
というよりも
「いいねこれ」
「大丈夫。君なら次は必ずやれる」
と業績ではなく、エージェントの仕事に対する姿勢に向けての言葉にしかならないのです。
そして目にする言葉と耳にする言葉の双方でポジティブワードに包まれ続け、必要以上に褒められると
「何をそんなお世辞を」
と思いつつも、心の中ではやはりうれしいもの。
もちろんミスはミスで目をつぶるわけにはいきませんが、必要以上にミスを責め立てるよりも、ミスをしっかりと認識したうえで励まし合って進む方がよほど生産性は上がります。
一面、
「数字をしっかりと認識する必要があるのでは?」
「さもなくば上がる成績も上がらないのでは?」
と思われるかもしれませんが、実のところ、ケラーウィリアムズ社の強さはかなり合理的かつ具体的に整備された目標達成へのシステムにあります。
そのシステム上は練り上げられ、何度も改善され、およそこれ以上ないほどに目標達成システムとして洗練されています。
けれどもその目標達成のツールを使うか否かはあくまでも個々に委ねられ、本当に目標を達成していきたい者にとってはこれ以上ないシステムとして機能しており、その達成の潤滑油となるのが社内の文化であるポジティブワードの渦なのです。
あくまでもその視点はエージェント一人ひとりの姿勢に向けられており、
- お互い褒め合う文化
- 褒め合う文化
- ミスを素直に認めるものを補い合う文化
そんな文化に巻き込まれる中で、高い目標を達成できるものが一人、またひとりと現れることになります。
社内文化がポジティブな雰囲気のみで包まれることに賛否両論あるかもしれませんが、
個人の目標達成を完璧にサポートする自己完結システム
個人の目標達成を応援するポジティブな雰囲気
この論理と感性の融合された環境は、少なくとも私(佐藤)には合っているような気がします。