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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
米国で不動産エージェント資格を取得するべく試験勉強を進める方々の参考用に、アメリカ不動産用語について項を上げています。
不動産用語の中でもコモンローとして必ず目にする、けれどもその概念が掴みにくい用語の一つに
Encumbrances(エンカンブランス)
があります。
Encumbrances(エンカンブランス)の日本語訳としては
担保権
拘束権
といった言葉を目にすることがありますが、ニュアンスを正確につかむと、私(佐藤)自身は担保や拘束といった言葉はちょっと違うように考えています。
担保といえば何かを質に入れるようなニュアンスになるでしょうし、拘束というと何かに縛り付けられるような意味合いがあります。
どちらの言葉も完全に間違いとは言えないものの、正解ともいえず、この場合もある国の言葉を別の国の言葉(この場合は英語から日本語)に訳する上で限界があることを示す例のように思います。
そこで結論としてはEncumbrancesはエンカンブランスとして、下手に日本語に訳して考えない方が得策です。
もっぱら米国で不動産エージェント試験を受ける方々は不動産エージェントとして活動をするようになる前でも後でも、それぞれの用語は英語そのままで覚えて使い続けるはずですが、聞き慣れないEncumbrances(エンカンブランス)という用語も
「日本語では何だろう?」
とは下手に日本語で理解しようとすることなく、Encumbrances(エンカンブランス)そのままで覚えた方が良いと思います。
訳した言葉ではなく少なくともそのニュアンスを日本語で語るのであれば、Encumbrances(エンカンブランス)はせいぜい
「物件(ひいては自分)に負担がかかるもの」
程度に理解しておくのでよいのではないでしょうか。
Encumbrances(エンカンブランス)について、詳細を見ていきましょう。
Encumbrances(エンカンブランス)
Encumbrances(エンカンブランス)をより日本語的な言葉に落とすと
「物件にかかる負担」
であり、より厳密には
Money Burdens(金銭的な負担)… トラストディード、モーゲージ、税金、裁判所判決の履行
Non-money Burdens(非金銭的な負担)… ゾーニング、イーズメント、ディード・リストリクション、リース
等があり、これら全てをEncumbrances(エンカンブランス)というのです。
そこで一般的には誰でもアメリカで物件を購入する時にはEncumbered property(エンカンバード・プロパティ、負担がかけられている物件)を購入していることになります。
分かりやすいのは、融資を受けて購入する時の
Trust Deed(トラストディード)
や
Mortgage(モーゲージ)
です。
いずれの場合も融資を受ける際の債権の形態であり、そこには通常は
「毎月$〇〇〇〇を返済します」
という、金銭的な負担がそこには発生してきます。
仮に物件は現金で購入していたとしても、物件を所有する以上は毎年の固定資産税は支払わねばなりません。
固定資産税は固定費であり、これはこれでMoney Burdens(金銭的な負担)の類となるEncumbrances(エンカンブランス)と言えるわけです。
そこでこのEncumbrances(エンカンブランス)に関し、ここからは
Money Burdens(金銭的な負担)
Non-money Burdens(非金銭的な負担)
の2つをそのまま
Money Encumbrances(金銭的なエンカンブランス)
Non-money Encumbrances(非金銭的なエンカンブランス)
と言い換え、最初にMoney Encumbrances(金銭的なエンカンブランス)に紐づく分野に絞って深く見ていきましょう。
Money Encumbrances = Liens
この金銭的な負担となるMoney Encumbrances(金銭的なエンカンブランス)ですが、別の英語ではこの金銭的な負担が派生するものを
Liens(リーンの複数形、担保権)
と呼びます。
ここで初めてただのEncumbrances(エンカンブランス)ではなくLiens(担保権)という、日本語の担保の意味がしっくりくる言葉が当てはまります。
すなわちEncumbrances(エンカンブランス)を担保と呼ぶのであれば、正確には
Money Encumbrances(金銭的なエンカンブランス)= 担保権
と言えそうです。
担保権は周知のとおり、債権者が債務の弁済を保証するために債務者の資産(特に不動産)に対して持つ権利を指します。
債務者がその債務を果たさない場合、担保権を行使して、その資産を売却し、債務の弁済に当てることができるのです。
すなわち債務者にとっては担保とは負担に感じるEncumbrances(エンカンブランス)であり、Money Encumbrances(金銭的なエンカンブランス)なのです。
ただし負担とはいえ、例えば
「購入資金が足りないから、融資を受けて自分は頭金だけを出すようにしよう」
という場合はMortgage(モーゲージ)を組んで債権者になるわけですが、この債権に対して法的な支払い義務が発生はするものの、Mortgage(モーゲージ)を組んだこと自体は強いられたわけではなく、あくまでも自主的に実行したものです。
そこでこの場合のMoney Encumbrancesもまた家を担保とするLiens(リーン、担保権)ですが、あくまでも自主的に発生したLiens(リーン、担保権)である為に
Voluntary Liens(ボランタリー・リーンズ、自主的に組まれた担保権)
と呼ばれています。
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