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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日はアメリカ不動産のDeed(ディード)上で目にする土地の表記
Metes and Bound(メーツ・アンド・バウンド)
Lot and Block System(ロット・アンド・ブロック・システム)
Township and Section Method(タウンシップ・アンド・セクション・メソッド)
の中で、Lot and Block System(ロット・アンド・ブロック・システム)についてお伝えしました。
未開拓時代において、新しい土地を切り開く中でMetes and Bound(メーツ・アンド・バウンド)はその当時、有効な土地表記として長らく使われていました。
けれども土に埋もれた岩や川の流れを境とする上では恒久的ともいえず、何よりも境界線を定める上でその調査には時間と労力に大きな負担がかかります。
その点、Lot and Block System(ロット・アンド・ブロック・システム)の場合はデベロッパーが開発した区画の中で割り当てられた場所であり、実にその境界線の在り方が明瞭化されています。
この非常に分かりやすい計測法は今でも使われており、Deed(ディード)の中に「Lot(ロット)」という言葉が出てきたらほぼ間違いなくLot and Block System(ロット・アンド・ブロック・システム)方式で土地が記述されていることになります。
そしてLot and Block System(ロット・アンド・ブロック・システム)とは別に、今度は西部に引かれた基準線を元に区分けされた土地が出てきます。
このアメリカ西部にある基準線を使った土地の記述が
Township and Section Method(タウンシップ・アンド・セクション・メソッド)
です。
今日は境界線記述の最後、Township and Section Method(タウンシップ・アンド・セクション・メソッド)について見ていきましょう。
Township and Section Method(タウンシップ・アンド・セクション・メソッド)
公有地調査制度は1785年の「Land Ordinance of 1785」によって導入され、これによりアメリカの西部の新しい土地が格子状に分割されタウンシップやセクションとして区分されるようになりました。
Township and Section Method(タウンシップ・アンド・セクション・メソッド)の基本的な概念を理解するためにはいくつかの主要な用語を把握する必要があります。
それは「タウンシップ」、「セクション」、「レンジ」といった用語です。
タウンシップ (Township)
タウンシップは、6マイル×6マイル、合計36平方マイルの面積を持つ土地の単位です。
それぞれのタウンシップは、縦横に等間隔に分割された36のセクションから成り立っています。
セクション (Section)
セクションは1マイル×1マイル、つまり1平方マイルの土地の単位です。
これをさらに細かく分割することも可能で、たとえばセクションの4分の1やそれよりもさらに細かい単位での分割も行われます。
そしてこのセクションがDeed(ディード)上に記載される土地の表記として最も詳細が書かれているのです。
レンジ (Range)
レンジは、縦方向の列を示すための用語で、タウンシップが配置される列を指します。
具体的な例を挙げて考えてみましょう。
ある特定のタウンシップが「第5レンジ、第7タウンシップ」と記述されていた場合、これは「第5の縦の列に位置し、その中で7番目のタウンシップ」という意味になります。
記述例:
DEED DESCRIPTION:Grantor: John A. Smith
Grantee: Jane B. Doe
Property located in: XYZ County, State of ABCLegal Description of Property:
Township 15 North, Range 3 West of the ABC Meridian
Section 29
Northeast 1/4 of the Southwest 1/4
Further divided to the North half of the above described parcel, containing approximately 20 acres.
Boundaries:West boundary: Adjacent to Smith Road.
East boundary: Along the edge of Johnson Creek.
North boundary: Bordering Martin Farm property.
South boundary: Fronting Old Highway 15.
上はかなり簡素化した例ですが、このシステムの導入により米国の西部開拓時代において未開の土地が迅速かつ合理的に調査・販売される土台が築かれたことになります。
また公有地調査制度に紐づき、かつ個人の判断に委ねない公平性の高いシステムであったことから必然、土地の所有権や境界問題などの紛争も最小限に抑えられたのです。
結果としてこのTownship and Section Method(タウンシップ・アンド・セクション・メソッド)現在の米国の多くの地域、特に中西部や西部の土地区画の基盤となっており、その効果と影響は今日まで続いています。
米国の土地管理と開発の歴史において秩序と効率性をもたらす革命的な方法として確立され、広大な大陸が組織的かつ計画的に開発されながらも多くの人々に新しい土地と機会を提供することが可能となったのです。
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