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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今の市場分析について、細切れにお伝えしながら全体像を俯瞰しています。
ここでは2024年1月28日までの4週間にわたる米国の最も人口の多い都市圏の不動産市場に関する、Redfinによるメトロレベルデータをつかって語ってみます。
ここに使うデータは
- 中間販売価格
- 保留中の販売
- 新規リスト
の年間変動率が含むもので、一部の都市圏はデータの精度を保つためにところどころ除外部分があることに留意ください。
中間販売価格の動向
中間販売価格において最も大きな年間増加を示した都市圏は
アナハイム(カリフォルニア州)… 15.6%
マイアミ(フロリダ州) … 14.7%
ニューブランズウィック(ニュージャージー州)… 13.3%
ウェストパームビーチ(フロリダ州)… 12.9%
デトロイト … 11.8%
でした。
これらの数字はそれぞれの地域住宅市場が活発であることを示しています。
その一方で
オースティン(テキサス州)… -5.6%
サンアントニオ(テキサス州)… -2.1%
と、年間で中間販売価格が下落した2つの都市圏もテキサス州では見られるようです。
保留中の販売の動向
保留中の販売では
サンフランシスコ(カリフォルニア州)… 11.5%
サンノゼ(カリフォルニア州)… 10.9%
と年間で増加しています。
これに対し
ポートランド(オレゴン州)… -31.2%
サンアントニオ(テキサス州)… -31%
デンバー(コロラド州)… -30.6%
ナッシュビル(テネシー州)… -18.7%
ニューブランズウィック(ニュージャージー州)… -17.6%
といった都市では大きな年間減少を示しているようです。
保留中の販売の増加は市場の活況を、減少は市場の鈍化を示唆していることになります。
新規リストの動向
新規リストにおいては
フォートローダーデール(フロリダ州)… 26.5%
フェニックス(アリゾナ州)… 23.1%
サンディエゴ(カリフォルニア州)… 22.6%
マイアミ(フロリダ州)… 22.3%
ミネアポリス(ミネソタ州)… 19.9%
と大きな年間増加を見せています。
これらの数字は各都市圏で新規に市場に出される住宅の数が増加していることを示すものです。
その一方で
デンバー(コロラド州)… -20.8%
シカゴ(イリノイ州)… -18.7%
アトランタ(ジョージア州)… -15.9%
ポートランド(オレゴン州)… -10.5%
ナッシュビル(テネシー州)… -9.8%
と、新規リストが減少している都市圏も多くあるようです。
全体の傾向は
かくして2024年初頭の不動産市場は地域によって大きく異なる動向を示しています。
一部の都市圏では中間販売価格、保留中の販売、新規リストが増加しており、市場が活発であることを示し、特にフロリダ州やカリフォルニア州の一部都市圏では、不動産市場が非常に力強いことが分かります。
一方でテキサス州のオースティンやサンアントニオなどでは中間販売価格が下落しており、市場が鈍化しているようです。
またポートランドやナッシュビルなどでは保留中の販売や新規リストが大幅に減少しており、これらの地域の住宅市場には不透明感があることになります。
この動向は不動産投資家や住宅購入者にとって重要な手掛かりになります。
こうしてみるとよく分かりますが、全体として2024年の不動産市場は多様な動きを見せており、慎重な分析と対応が必要となりそうです。
市場動向の地域差
細かく見ていくと、フロリダ州やカリフォルニア州の一部都市圏では不動産市場が特に強いことが注目されます。
例えばアナハイムやマイアミなどでは中間販売価格の大幅な上昇が見られます。
これらの地域が住宅購入者にとって魅力的であること、または限られた住宅供給に対する高い需要が存在することが分かります。
その一方でこうした市場の熱気は価格の高騰を引き起こし、住宅の手が届きにくくなる可能性もあることは含めておきましょう。
また他方、テキサス州のオースティンやサンアントニオでは中間販売価格が下落しています。
これらの地域における住宅市場の鈍化を見せているものの、これを市場の健全な調整と見ることもできます。
価格の下落はこれらの都市圏が住宅購入者にとってより手頃になる可能性を意味するからです。
かくして、不動産市場のこのような動向は経済的な要因や住宅政策、さらには人口動態の変化など、さまざまな要素が複雑に絡み合いからきています。
特に都市圏によって異なる動向は地域ごとの経済状況や住宅供給の問題、さらには生活スタイルの多様化など、地域固有の事情が大きく影響していると考えられるものです。
また新型コロナウイルスの流行以降、リモートワークの普及などにより、都市部から郊外への移住傾向が見られることも、不動産市場に影響を与えているのではないでしょうか。
このことは一部の都市圏での住宅需要の変化をもたらし、市場の動向に反映されているものです。
総じて、2024年の不動産市場は出だしから多様な要因によって形成されている複雑な状況を反映しています。
ここから夏のピークタイムに向けて動きが出てくる中で、本年の動きはより鮮明に出てくると思いますが、投資家や住宅購入者にとって慎重な市場分析と戦略立案がこれまで以上に重要になっている局面といえそうです。
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