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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
南カリフォルニアの穴場市場、テメキュラ(Temecula)についてお伝えしています。
昨日までに触れたとおり、
- 街の魅力
- 人口増加
- 雇用環境
- 学区のレベル
等、どれをとっても文句のつけようがない、隠れ市場がテメキュラ(Temecula)です。
カリフォルニア州の中でも比較的安価に良質な物件が購入できる同地は、特に子育ての世代に人気があります。
そこでテメキュラ(Temecula)市場の物件価格はどのように推移してきたのはを、グラフで見てみましょう。
物件価格の推移と詳細
テメキュラ(Temecula)単体で長年の価格推移を見るのにはデータが不足しており、ここではテメキュラ(Temecula)が所属するリバーサイド郡の推移の全体像を捉え、その後に近年の推移について細かく見ていきましょう。
リバーサイド郡の物件価格推移は下記の通りです。
上記の如く、2000年までは比較的穏やかに上げ下げを繰り返していたリバーサイド郡の物件は2000年の不動産バブルの時期から大きく変化していました。
2000年以降の詳細について、時期ごとに見てみます。
- 2000年代初頭からリーマンショックまでの時期(2000-2007年)
2000年代初頭、テメキュラの物件価格は比較的安定しており、2000年には平均物件価格が約25万ドルでした。
地域の発展とともに、2005年までに平均物件価格は約45万ドルまで急速に上昇しています。
この上昇は主にテメキュラの魅力的な生活環境と良好な教育機関に起因し、不動産バブルに乗じて価格がぐんぐん上昇し始めてきました。
けれども2007年にリーマンショックが始まると、全国的な経済不況が住宅市場にも大きな影響を与えることになります。
2007年末にはテメキュラの平均物件価格は約40万ドルに達しましたが、その後すぐに価格は下落し始めることとなりました。
- リーマンショック後の回復期(2008-2012年)
リーマンショック後、テメキュラの住宅市場もまた深刻な影響を受けました。
結果として2008年には、平均物件価格が約30万ドルまで下落。
その後も価格の下落は続き、2010年にはなんと約25万ドルにまで低下することになりました。
この期間に当地では多くの住宅が差し押さえられ、市場には供給過剰の状態が続きました。
ただし、この低迷期には多くの投資家が低価格で物件を購入し、修繕・リノベーションを行うことで市場の回復を促し始めることになります。
2012年には経済が徐々に回復し始めたこともあり、テメキュラの平均物件価格は約28万ドルに上昇してきました。
- 回復期から安定成長期(2013-2019年)
2013年以降、テメキュラの住宅市場はいよいよ回復基調を強め、平均物件価格は徐々に上昇し始めました。
2015年には平均物件価格は約35万ドルに達し、2017年には約40万ドルに上昇しています。
この期間は低金利政策と経済の回復が住宅市場の成長を支えました。
またテメキュラの地域魅力や新しいインフラの整備も、引き続き住宅需要を高める要因となりました。
- コロナ禍とその後の動向(2020年以降)
そして2020年の新型コロナウイルスのパンデミックは全世界の経済に大きな影響を及ぼしましたが、住宅市場においては特異な動きが見られました。
テレワークの普及と低金利政策により都市部から郊外への移住が進み、テメキュラのような地域の住宅需要が急増したのです。
このため、2020年には平均物件価格が約45万ドルに達し、2021年には約50万ドルにまで上昇しました。
その後2023年にはテメキュラの平均物件価格は約55万ドルに達しています。
現在も当地の住宅市場の活況は続いており、特に若い家族やリモートワーカーにとって魅力的な地域となっています。
かくしてテメキュラの物件価格は2000年代初頭から現在までに大きな変動を経験し、地域の魅力や経済状況、住宅市場のトレンドに大きく影響を受けて、特にリーマンショックとコロナ禍という二つの大きな出来事がその価格推移に大きな影響を与えてきたことが分かります。
ちなみに昨年同時期の他の著名な郡の平均価格は
オレンジ郡 $1,275,000
サクラメント $550,000
サンディエゴ $936,250
サンフランシスコ $1,650,000
あたりでしたので、テメキュラ(Temecula)の物件価格は比較的サクラメント市に類似していることが分かります。
それでもこれら有名な地域市場と比較すると半値或いはそれ以下ですから、明らかにテメキュラ(Temecula)の物件価格は安いと言えます。
実際、テメキュラ(Temecula)にはこれまでに多くの方々をご案内していますが、どなたも一様に当地の物件を気に入り、購入に走っているのです。
賃貸市場としても十分に需要を吸収できるテメキュラ(Temecula)は、カリフォルニア州内の投資市場としても大いに狙い目だと思います。
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