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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
当ブログサイトについて、案外、アメリカ不動産用語集として活用くださっている方々が多いようです。
お客様の質問にお答えする際にも、
「教えて頂いた内容の詳細を理解するべく検索したところ、佐藤さんのブログ内容が出てきました」
「ブログサイトに書いてある〇〇のことですね」
と言われたり、米国各州で不動産エージェントを目指す方々から
「分かりやすい日本語解説をありがとうございます」
「〇〇の解説にある、〇〇の部分はどういう意味ですか」
というご質問を頂戴することが多いのです。
時期的なものもあるのかもしれませんが、最近はこの傾向が高まっている様子。
そこで、久しぶりに過去記事の中でアメリカ不動産用語で網羅できていないだろう部分について、いくつか項に挙げてみていと思います。
読み疲れしないように小出しにしていきたいと思いますが、最初は金融・ローン関連です。
今回は「Amortization(償却)」について解説していきます。
Amortization(アモーティゼーション:償却)
不動産業界では頻繁に使われる専門用語ですが、初めて聞いた方は少し難しいかもしれません。
「Amortization」とは簡単に言うと「借入金を定期的に返済していくプロセス」を指します。
例えば住宅ローンを組んだ場合、毎月の支払いで元金(プリンシパル:Principal)と利息(インテレスト:Interest)を少しずつ返済していきます。
少しずつ返済していく行為、これが「償却」です。
そして大切なのは、このプロセスが「一定期間にわたって計画的に行われる」という点です。
そのため、償却とは「長期的な支払い計画」だと理解しておくとよいと思います。
具体的な「償却」の例として、例えば30年の固定金利ローンを考えてみてください。
最初の月は支払額の大部分が「利息」に充てられます。
しかし、時間が経つにつれて、支払額の大部分が「元金の返済」に充てられるようになります。
これが「Amortization(アーモティゼーション)」の基本的な仕組みであり、時間が進むにつれて、ローン残高が徐々に減っていくのです。
例えばAmortization(アーモティゼーション)は
月 | 毎月の記載 | 元金 | 利息 |
1 | 954.83 | 288.16 | 666.67 |
2 | 954.83 | 289.12 | 665.71 |
3 | 954.83 | 290.09 | 664.74 |
4 | 954.83 | 291.06 | 663.78 |
5 | 954.83 | 292.03 | 662.81 |
このように毎月の返済額は同じながら、その内訳の元金と利息は毎月変化していくのです。
ここで、多くの方が
「なぜ最初は利息の支払いが多いの?」
と疑問に思うかもしれません。
その理由は、ローンの初期段階では「元金の残高」が大きいからです。
利息は元金に対して計算されますので、初めのうちは多くの利息を支払うことになります。
かくして、ローンの後半に進むにつれて利息が減り、元金の返済が増える仕組みとなります。
Amortization(アーモティゼーション)の計算方法
具体的に「Amortization(アーモティゼーション)」の計算方法についても触れると、基本的には、毎月の支払い額は「元金」と「利息」に分かれています。
「ローンの金利」「元金」「ローンの期間」によって、この配分が決まります。
これらの要素を元にして毎月の返済額が計算され、その結果、計画的にローン残高が減少していくことになります。
ここでもう一つよくある質問が、
「利息だけを先に支払う方法はないの?」
という疑問です。
実は、そうしたローンも存在しており、それな
「Interest-Only Loan(利息のみのローン)」
と呼ばれるタイプです。
このローンでは一定期間利息のみを支払い、元金はその後にまとめて返済します。
ただし長期的なリスクを伴う場合もあるので、注意が必要です。
多くのクライアントをサポートしてきた中で率直に思いますが、
「Amortization(アーモティゼーション)」
のレベルでもその仕組みを正しく理解していないと、将来的なリスクを見落とすことが多いと感じています。
例えば「固定金利ローン」の場合、毎月の支払い額は一定ですが「変動金利ローン」の場合、金利が変わると支払い額も変わります。
ということは、市場の動きによっては一気に金利が引き上げられ、たちまち返済が苦しくなることもあり得るのです(パンデミック後の市場がまさにこの様相でした)。
そのため、特に変動金利を選ぶ際には将来の支払い計画を慎重に考えることが重要です。
結果として、どのローンを選ぶかによって返済計画の安定性が大きく変わることになります。
そこで「Amortization(アーモティゼーション)」を使った計画的な返済のメリットについて整理してみましょう。
- 毎月の支払いが予測可能
- 元金が確実に減っていく
- 長期的な資産形成が可能
- 計画的な返済が精神的な安心感をもたらす
これらのメリットを理解することで、借入に対する不安が軽減されます。
逆に、無計画な借入は将来的に大きな負担となる可能性がありますので、注意が必要です。
かくして、「Amortization(アーモティゼーション)」とは「借入金を定期的に返済していくプロセス」です。
このプロセスをしっかり理解することで、無理のない返済計画を立てることができると思います。
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