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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
市場の最新動向についてお伝えしています。
本項では「2024年11月末における住宅ローン金利の動向と、それが市場に与える影響」について見ていきましょう。
常に目を離せないFRBが決定する金利の動向ですが、そのフェデラルレートの影響はアメリカ不動産のモーゲージ金利にも直接的に影響を与えます。
ここでは最新のデータを基に市場の変化を分析し、さらにそれが住宅購入者や投資家にとってどのような意味を持つのか、佐藤の見解も交えてお伝えしたいと思います。
住宅ローン金利低下が市場に与えた影響
2024年11月末、30年固定住宅ローンの金利は6.90%から6.86%へとわずかに低下しました。
このわずかな金利低下にもかかわらず、住宅購入のためのローン申請は前週比で12%増加し、前年同週比では52%も増加しています。
この動きを見るだけでも、金利がわずかでも低下すると、買い手の心理に大きな影響を与えることが示されています。
私自身は以前から当ブログ上で「隠れ需要」と呼んでいますが、率直に、
「家を買いたい。けれども高すぎて今はまだ」
「でも、金利が下がったら動きたい」
そんな購入意欲の高い人口は想像以上に多いのです。
特にパンデミック以降の高金利環境では、買い手が慎重に市場タイミングを見計らっているため、金利が下がる瞬間に市場へ戻ってくるケースが増えています。
また今年は住宅供給も改善されており、選べる物件が増えたことで買い手の行動を後押ししていると考えられます。
供給が改善された状況での金利低下は、買い手が市場に戻る絶好のタイミングとなっているのです。
需要の増加が示す「ペンディング需要」の解放
11月の金利低下により、長らく購入を控えていた買い手たちが動き始めました。
特に「選挙後」「金利の動向」「供給改善」の3つの要因が重なり、ペンディング需要が解放された形となっています。
市場には、特定のタイミングを待っている「待機需要」が常に存在しています。
特に、金利が高止まりしていた期間において買い手は心理的に購入をためらう傾向があります。
このような「ためらい」が金利低下をきっかけに解消され、一気に市場に流れ込んだ結果、12%という大幅な申請増加に繋がったのです。
さらに11月は感謝祭直前の季節要因も絡んでおり、多くの買い手が「年内に購入を完了したい」という心理的プレッシャーも加わっている可能性があります。
リファイナンス需要の減少とその背景
一方、リファイナンス申請は前週比で3%減少しましたが、前年同週比では119%増加しています。
この大きな増加率は、前年同時期の市場が感謝祭の影響で低調だったことが要因です。
リファイナンス市場の動きは住宅ローン市場全体の健全性を測る指標の1つです。
今回のリファイナンス需要減少の主な理由として、FHAやVAローンのリファイナンスが減少したことが挙げられています。
ここで注目すべき点は、リファイナンスを行う借り手の多くが今後の金利動向を慎重に見極めようとしていることです。
金利が再度上昇する可能性がある中で、早めのリファイナンスを検討する借り手が減少している可能性があります。
金利低下による住宅購入ローンの増加
住宅購入ローン申請が12%増加したことは、平均購入ローン額の増加にも反映されています。
今回のデータでは平均購入ローン額が$439,200に達し、1カ月ぶりの高水準となりました。
購入ローン額が増加していることは、買い手がより高額な物件を選んでいる可能性を示しています。
これは、金利低下による支払い能力の向上が影響していると考えられます。
具体例として、金利が0.5%低下した場合、同じ月々の支払いで購入できる住宅価格が数万ドル上昇するケースが多々あります。
このような金利のわずかな変化が買い手の予算を押し上げ、より高額な物件を選ぶ行動につながるのです。

供給増加の改善と市場の健全化
住宅供給の改善は、2024年の市場動向を語る上で欠かせない要因です。
昨年に比べ、住宅在庫が増加しており選択肢が広がっています。
供給の増加は、買い手と売り手のバランスを取り戻す鍵となります。
近年のように供給不足が続くと売り手市場が形成され、価格が高騰する一方で買い手が手頃な住宅を見つけにくい状況が続いていました。
今年の供給改善により、買い手は複数の選択肢から検討する余地が増えています。
このような市場の健全化は価格安定に寄与し、長期的には住宅市場全体の持続可能性を高める効果があります。
季節要因と市場の特殊性
感謝祭直前の季節要因も市場に影響を与えています。
祝日を含む週は、特に債券市場が乱高下しやすく、不規則な取引が生じることがあります。
祝日が絡むタイミングは市場参加者の心理的な影響が大きく、通常の取引動向とは異なる動きが生じることがよくあります。
このような特殊条件下では、短期的な動きに惑わされず、長期的な視点での判断が重要です。
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かくして、住宅市場が短期的に活発化している理由の多くは心理的要因に依存しています。
特に、金利低下や供給増加のタイミングに合わせて買い手が一斉に動くことが市場の急変動を引き起こしています。
しかし、重要なのは、こうした一時的な動きに惑わされず、長期的な計画を立てることです。
特に、以下のような戦略が有効です。
購入希望者:金利動向を注視しつつ、供給の増加を活用して自分に合った物件を選ぶ。無理なローンを組まないことが重要。
売却希望者:年末の需要増加を活用して早めの売却を検討する。特に高額物件を保有している場合は、金利低下の恩恵を受ける買い手を狙う。
投資家:短期的な市場動向を分析し、安定したキャッシュフローを生む物件への投資を優先する。季節要因を活用したタイミング重視の戦略も有効。
こうしてみると、2024年11月末の市場データは住宅市場が依然として高金利環境の中で調整を進めていることを示していることが分かります。
わずかな金利低下が市場に大きな影響を与えることは、買い手と売り手双方の心理的な動きを反映した結果です。
今後は、供給改善と金利動向がどのように進むかを注視し、適切なタイミングで行動することが大切ではないでしょうか。
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