こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今日はアメリカで住宅を購入する際に非常に重要となる「クレジットスコア」について、最新の情報を交えて詳しくお伝えしていきます。
アメリカで住宅ローンを組む際、クレジットスコア(信用スコア)は大きな役割を果たします。
クレジットスコアとは個人の信用力を数値化したもので、300点から850点まであります。
スコアが高ければ高いほど住宅ローンの審査が通りやすく、金利も有利になるのです。
では、具体的にどのくらいのスコアが必要になるのでしょうか。
代表的な住宅ローンの種類と、各ローンで求められる最低クレジットスコアをまとめてみました。
【住宅ローンタイプ別の最低クレジットスコア】
- コンベンショナルローン(一般的な住宅ローン): 最低620
- ジャンボローン(高額住宅向けローン): 最低700
- FHAローン(連邦住宅局の保証付きローン): 最低500(頭金10%の場合)、580(頭金10%未満の場合)
- VAローン(退役軍人向けローン): 最低620(公式な最低スコアは設定なし、貸主の判断による)
- USDAローン(農村地域向けローン): 最低580~620(公式な最低スコアは設定なし、貸主の判断による)
クレジットスコアはローン審査の通過や金利条件だけでなく、毎月の返済額にも大きく影響します。
例えば30万ドルの住宅ローンを30年間で組む場合、クレジットスコアが760点以上ある方は月々約2,038ドル(総支払利息約43万ドル)ですが、620~639点の方は月々約2,161ドル(総支払利息約48万ドル)と、その差は大きくなります。
さらに具体的に言えば、スコアがわずか数十ポイント違うだけで30年で数千ドルから1万ドル以上の差が生まれるものなのです。
それでは、クレジットスコアが低い場合やスコアを改善したい場合はどうすれば良いでしょうか。
【クレジットスコアを上げるためのポイント】
- クレジットレポートの確認 Experian、Equifax、TransUnionの主要クレジット機関3社から年1回無料でクレジットレポートを取得。誤りがあればすぐに訂正依頼。
- 借入金を減らす 利用可能なクレジット枠に対して実際に借りている金額の割合(クレジット利用率)は、できれば30%以下が理想。
- 支払い遅延をなくす毎月の請求書を期日通りに払うことは非常に重要。支払い履歴はスコアの35%を占める。
- 不要なクレジットカードを解約しない 使用しないカードを解約すると、逆にクレジット利用率が上昇しスコアが下がる場合がある。
- 新規のクレジット契約を避ける 短期間で新たなクレジットカードを複数申し込むと、スコアが下がる原因になる。
住宅ローンを組む際にはクレジットスコアだけでなく、収入や現在の負債額、借入希望額など、総合的な評価が行われます。
自分のクレジットスコアを事前に確認して、適切な準備を行うことがアメリカでの住宅購入成功への第一歩です。
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