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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今日はアメリカで最も急成長している賃貸層である、55歳以上のリタイア層とエンプティネスターについて触れておきたいと思います。
これまで賃貸市場の主役といえば、ミレニアル世代やZ世代といった若年層でした。
Airbnbのような内装や最新の設備を整えて、高収入の若い世帯を狙うことが一般的な戦略だったのです。
けれども最近のデータが示すのは全く異なる現実で、今もっとも伸びているのは実は55歳以上の世代なのです。
なぜ55歳以上の賃貸層が増えているのか。
一つ目の理由は「ライフスタイルの柔軟性」です。
子育てが終わった夫婦や離婚後のシニアにとって、一軒家を所有することはもう負担でしかありません。
その為彼らにとって家を持つことで縛られるのではなく、自由に住み替えられる賃貸のほうが合理的なのです。
二つ目は「メンテナンスからの解放」です。
屋根や配管、庭の手入れ…年齢を重ねるほど、こうした作業は大きなストレスになります。
その点、賃貸なら「電話一本で解決」できる安心感があります。
三つ目は「資産の流動化」。
長年住んだ持ち家を売却すれば、大きなキャッシュが手元に残ります。
リタイヤするべき彼らにとって、そのお金を旅行や医療費、投資や趣味に使えることは大きな魅力です。
そして四つ目は「コミュニティとアメニティ」です。
近年では大規模なディベロッパーが55歳以上をターゲットにした「アクティブアダルト型」の賃貸住宅を増やしています。
ジムやガーデン、ラウンジなどが整った環境は、人とのつながりを求めるシニア層にとって心強い存在なのです。
このようなトレンドは全米で進んでいますが、都市によって増加の度合いは異なります。
サンフランシスコ:65歳以上の賃貸世帯が13%を超えました。
ピッツバーグ:16%から18%に上昇。
ミネアポリスやセントポール:15%以上が55歳以上となり、アクティブアダルト型賃貸が急増。
ポートランド:65歳以上の割合が9.6%から12%を超え。
オースティン:10年間で81%もシニア賃貸層が増加。
ダラス・フォートワース:66.5%
ヒューストン:60%
と、全米各地で盛り上げっている様子が分かります。
そうすると、家主や投資家はどのようにこの新しい賃貸層へ対応すべきでしょうか。
まず「安定と安心」を提供することがキモです。
リタイア層は収入が固定化されており、予測不能な賃料の値上げを嫌います。
1年単位以上の長期契約と、事前に明示された上昇幅を提示すれば安心して住んでくれるでしょう。
そして「現実的な審査」が必要です。
リタイヤしている層の場合は給与明細ではなく、年金や社会保障、退職金などの収入証明を確認する形に切り替えるのがポイントです。
また「高齢者にやさしい設計」も欠かせません。
段差の少ない入り口、浴室の手すり、明るい照明、防犯対策など、小さな工夫が大きな安心につながります。
さらには「迅速なメンテナンス対応」も重要。
シニア層は住環境に安心を求めています。
修理が滞ればすぐに不安を感じ、退去につながりかねません。
それらを押さえた上で、「長期的な価格設定」も効果的です。
相場より少し低めに設定し、長く住んでもらうことで空室リスクを最小化できます。
そのほか
- 年金支給日のズレを考慮した支払い条件
- ペット可の柔軟な契約
- アナログな連絡手段への対応
なども、高齢者層を惹きつけるポイントになります。
。。。
かくして、アメリカの賃貸市場は若年層からシニア層へと静かにシフトしています。
そしてこの変化は、家主や投資家にとって「安定した理想の入居者層」と出会える大きなチャンスでもあります。
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