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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
近年、カリフォルニア州では不動産価格の高騰と活発な取引が続いていますが、その一方で、不動産や住宅ローンをめぐる犯罪も巧妙化しています。
州政府のDepartment of Real Estate(DRE)は、消費者に対し
「不動産取引に関する詐欺の手口を理解し、慎重に行動するように」
と警告することが度々。
そこで今日はカリフォルニアで実際に多発している主要な詐欺の種類と、その予防策をわかりやすく整理してみていきましょう。
不動産に絡む詐欺の数々
まず、不動産犯罪の多くは「購入手続きの複雑さ」を悪用する傾向があります。
書類の内容を十分に理解しないまま署名してしまったり、「お得な話」に引き込まれたりすることで、思わぬトラブルに巻き込まれるケースが後を絶ちません。
また自分では詐欺に関与しているつもりがなくても、知らぬ間に違法行為に加担してしまう可能性もあるのです。
具体的には、最も多いのが「モーゲージ詐欺(Mortgage Fraud)」です。
収入や資産を誇張して住宅ローンを組むことで、一見、夢のマイホームを手にしたように見えますが、返済不能となり自己破産に陥る人も少なくありません。
こうした虚偽情報は市場全体の健全性を損ない、金融機関にも大きな損害を与えるものです。
予防のためには自分の財務状況を正直に申告し、信頼できる金融機関・エージェントを通じて取引を行うことが基本になります。
そして増加しているのが「ビジネスメール詐欺(Business Email Compromise)」です。
エスクロー会社や不動産業者のメールをハッキングし、偽の送金指示を送ってくる手口です。
数十万ドル単位の資金が一瞬で消えるケースもあり、被害回復は極めて困難。
送金先の変更依頼などがメールで届いた場合は、必ず電話で直接確認することが重要です。
さらに深刻なのが「権利書・登記詐欺(Deed and Title Fraud)」です。
偽造した署名や身分証を使って他人の不動産を自分名義に書き換え、売却してしまうという大胆な犯罪です。
気づいた時には家を失っているというケースも。
定期的に郡の登記記録を確認する、もしくは不審な変化があればすぐにタイトル会社や弁護士へ相談する必要があります。
また「差し押さえ救済詐欺(Foreclosure Rescue Scam)」も多くの被害を出しています。
ローン支払いが苦しい人に近づき、「手数料を払えば家を守れる」と持ちかける詐欺です。
前払い金だけ奪われ、結果的に家も失うという悲劇が起きています。
この場合はHUD公認の住宅カウンセラーに相談することが安全な第一歩です。
「不正な転売(Property Flipping Fraud)」も注意が必要です。
手抜き修繕の物件を高値で転売し、相場を歪める手口です。
購入前には必ず第三者の検査を依頼し、物件の修繕履歴や許可証を確認しましょう。
そして「エクイティ詐欺(Equity Skimming)」では、支払い困難な所有者から「一時的に名義を移せば助ける」と持ちかけられ、最終的に所有権を奪われるケースがあります。
家を守りたい心理を巧みに利用する悪質な手口で、どんな理由があっても他人に名義を渡してはいけません。
同様に、「代理購入(Straw Buyer Scheme)」も危険です。
信用のない人物の代わりに住宅を購入し、その人が返済できなくなると代行した側が責任を負う羽目になります。
誰かのために住宅ローンを組むよう求められたら、必ず断るのが鉄則です。
そして近年増えているのが「モーゲージ消滅詐欺(Mortgage Elimination Scam)」です。
「法律の抜け道を使えば住宅ローンを消せる」
とうたい、数千ドルの手数料を取って消える手口です。
そんな抜け道はまず存在しないので、不安がある場合は、州の金融保護局に報告しましょう。
最後に特に深刻なのが「高齢者を狙った不動産詐欺(Elder Financial Exploitation)」です。
高齢者の信頼を利用し、家の名義を騙し取るケースが増えています。
家族や信頼できる専門家を巻き込み、契約前には必ず第三者に内容を確認してもらうことが何よりの防御になります。
。。。
こうした詐欺の共通点は、「急がせる」「秘密にしてほしい」「難しい専門用語で混乱させる」といった心理操作を使う点です。
少しでも不審に思ったら、まず一呼吸置いて専門家に相談しましょう。
DREやカリフォルニア州の金融保護・革新局(DFPI)は、こうした詐欺被害の報告窓口を設けています。
また、取引前に不動産エージェントのライセンスをDREの公式サイトで確認することも有効です。
かくして、安心・安全な不動産取引を行うためには、「知識」と「確認」が最大の防御となります。
高額な取引だからこそ、冷静さと慎重さを失わないこと。
これが、自分の財産を守る最も確実な方法といえます。
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