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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
ここ最近、全米の住宅市場で「記録的な値下げ」が進んでいるというニュースが相次いでいます。
一時は売り手が絶対的に有利だった市場が、今まさに静かにバランスを取り戻しつつあるのです。
そこで今日は、FOX Business の記事をもとに、いま何が起きているのかを「投資家・購入検討者の目線」で深掘りしてみましょう。
価格調整が続く
新築・中古を問わず、売り手が価格調整を迫られる動きが広がっています。
Zillow の最新レポートでは、2025 年 10 月の時点で全米の26.9%の住宅が値下げを実施しており、その累計額は平均25,000ドルと、過去最大規模に並ぶ数字となりました。
この「25,000ドル」という数字は単なる一回の値下げではなく、「最初の売出価格から、売れ行きを見ながら複数回下げた合計額」です。
けれども個々の値下げ額(約10,000ドル)は例年と大きく変わらないため、実態としては「値下げの回数が増えている」ことがわかります。
売却までの日数が延びていることも、価格調整が増えている背景にあります。
とはいえ、ほとんどの売り手はコロナ禍以降の価格上昇で大きく資産価値が伸びているため、「値下げしても利益は十分残る」という心理的余裕があります。
その一方、買い手にとってはチャンスが拡大しているはずで、カリフォルニア州では特に大きな値下げが目立っています。
例えば:
サンノゼ:中央値 70,900ドルの値下げ
ロサンゼルス:61,000ドル
サンフランシスコ:59,001ドル
サンディエゴ:50,000ドル
これらは全米でもトップクラスのディスカウント幅であり、ハイエンド市場ほど売り手が価格調整しやすいことがわかります。
逆に、価格帯がもともと低い中西部の都市などでは売り手の値下げ余力が限られています。
代表的なのは:
オクラホマシティ:15,000ドル
ルイビル:15,000ドル
セントルイス:15,100ドル
インディアナポリス:16,000ドル
デトロイト:17,100ドル
これらの都市では売れるスピードが比較的早く、売り手市場が続いているために深い値下げは必要ありません。
一方で、価格がもともと比較的手頃な都市では値下げ額の「相対的な大きさ」が際立っています。
特に注目はピッツバーグで、20,000ドルの値下げが市場価値の約9%に相当し、全米最大の相対ディスカウント率になっています。
同じく、ニューオーリンズ、オースティン、ヒューストン、サンアントニオなども、7.9〜9%という大きな相対値下げを記録。
これらの都市では価格調整が買い手を市場に引き戻す効果を生み、再び取引が活発化しつつあります。
ここで取り上げたデータから見えてくる結論は明確です。
今の住宅市場は「待てる買い手」が最も得をする局面に突入しているということです。
金利は依然として高いままですが、その分価格の柔軟性が高まり、売り手と買い手の力関係が均衡に向かっています。
売り手は「売れる価格に調整する必要性」を認識し、買い手は「無理なく購入できるチャンス」が広がっている。
かくして、2025 年の住宅市場は過去3年で最も活発な売買が生まれるタイミングに入ったといえそうです。
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