投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。
こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
ジョン・メイナード・ケインズが残した言葉に、こういうものがあります。
「おおよそ正しいことは、正確に間違っていることに勝る。」
英語では "It is better to be roughly right than precisely wrong." という表現になりますが、初めてこの言葉に出会ったのは、経済学の入門書の中だったと思います。
そのときはあまりピンとこなかったものの、けれども長く仕事を続けるなかで、この言葉の意味がじわじわと体に染み込んできました。
私たちは、とりわけ仕事には精度を求めすぎることがあります。
不動産投資でいえば
「この物件の5年後のキャッシュフローは、正確にいくらになるか」
「このエリアの家賃は、来年何パーセント上がるか」
数字を突き詰めれば突き詰めるほど、何か確かなものを掴んだような気になります。
けれども未来に対して精密なモデルを作っても、誰にも正確にはわかりません。
それはプロも、経験豊富な投資家も、同じです。
重要なのは、「おおよそ、どちらの方向を向いているか」です。
このエリアは人が増えているか、減っているか。
雇用は拡大しているか、縮小しているか。
住宅の供給は需要に追いついているか、いないか。
この「おおよその方向を読む力」と、「精密な数字を計算する力」は、実は似て非なるものです。
方向を読む力は、市場を継続して観察することでしか磨かれません。
数字は、計算ツールを使えば誰でも出せます。
けれども「どちらに向かっているか」という感覚は、長い時間をかけて蓄積した経験から生まれます。
私がクライアントの皆様にお伝えしているのも、正確な予測ではなく、方向感です。
「5年後に家賃がおよそ10.3%上がります」
ではなく
「このエリアは中期的に上昇圧力がかかりやすい状況にあります」
という読み。
この種の判断は、もちろん細かい数字でいえばセント単位で正解になることはありません。
けれども「おおよそ正しい」判断を積み重ねることが、長い目で見たときに資産を育てていきます。
そしてその実、精度を追い求めるあまり、動けなくなることの方が実は高くつくことがあるのです。
ケインズの言葉を借りるなら
「おおよそ正しい方向に、一歩踏み出すこと」
の価値を、この仕事を続けるなかで改めて感じています。
不動産の世界も、景気も、金利も、誰も完璧には読めません。
それでも大きな流れを見誤らないようにしながら、おおよそ正しい判断を重ねていく。
そういう姿勢が、長く続く投資家をつくるように思います。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。