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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今日は、住宅保険料がアメリカ全土で急上昇しているという件について触れておきたいと思います。
本年2025年1月にカリフォルニア州を襲った大規模な山火事は、住宅保険料を州全体で約21%も押し上げると予想されています。
ただし、これは決してカリフォルニア州だけの問題ではありません。
例えば、ルイジアナ州ではなんと28%もの値上がりが見込まれています。
内陸部にあるアイオワ州やミネソタ州でも2桁の増加が予測されており、住宅保険料の上昇はアメリカ全土に広がっています。
ペンシルベニア大学ウォートン校のベンジャミン・キーズ教授によると、もはやこれは沿岸部や山火事リスクの高い地域だけの話ではなくなっているとのこと。
「最近の洪水により保険料が急騰したバーモント州や、山火事やひょうによる被害で保険料が上昇したコロラド州など、かつては比較的安定していた州でも保険料の高騰が顕著」
とキーズ教授は指摘しています。
なぜこのような状況になっているのでしょうか。
理由は複数あります。
まず、自然災害が年々激化していることが挙げられます。
特に近年は山火事、洪水、強力な暴風雨などが頻発し、その被害額が増加しています。
そして不動産価格や建築費用が上昇していることも要因です。
住宅の再建費用が上昇すると保険会社の負担も増え、結果として保険料が引き上げられる仕組みです。
また保険会社が特定の州で大きな損失を出すと、その影響が全米規模で波及することもあります。
一部の州でリスクを減らすために契約更新を控えたり、他の州で保険料を積極的に引き上げたりすることがあるからです。
Insurifyのデータによればフロリダ州は平均保険料が15,460ドルと全米最高額であり、バーモント州は最も低い1,248ドルとなっています。
カリフォルニア州は21%の大幅増にもかかわらず、全国の中央値である3,520ドルを下回る2,930ドルとなっています。
このような住宅保険料の差は、各州の生活費にも大きく影響します。
企業が新たに進出先を決める際、従業員の生活費を考慮するため保険料が安定している州のほうが競争力を持つことになります。
そして何より、住宅所有は長期的に安定した投資とされてきましたが、保険料の急激な上昇はその概念を揺るがしているのです。
カリフォルニア州の独立系保険エージェントによると、
「以前なら月額5ドルの値上げでも顧客から苦情が来たが、今では保険が更新されただけで喜ばれることもある。」
とのこと。
このように保険料の高騰はもはや当たり前の出来事として人々に受け止められているのです。
こうした状況の中でも比較的手頃な料金で保険を提供する会社もあります。
規制外の小規模な保険会社や州の規制を受けない保険会社がその例です。
ただし全体としてみれば、住宅保険料の値上がり傾向は今後も続くと見られています。
カリフォルニア州最大手の保険会社であるステートファーム社は17%の緊急値上げを実施したものの、実際には30%の値上げを求めており、残りの13%の値上げについても州に申請中です。
保険料の改定プロセスには12~36か月かかる場合もあるため、まだまだ保険料の上昇は終わっていない可能性があります。
かくして、住宅を所有することが「安定した投資」であるという従来のイメージは今後、大きく変化しつつあります。
自宅購入を考える際には、保険料の動向をしっかりと把握することが必要です。
特に自然災害のリスクが高い地域にお住まいの方は、より慎重に検討することが求められます。
これから住宅購入を検討している方、あるいはすでに住宅をお持ちの方も、この保険料問題を念頭において将来の資産計画を立てていきましょう。
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