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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日から、FBIが発表する投資詐欺について三回のシリーズでお伝えしています。
2024年、投資詐欺による被害総額は約65億ドルと、前年から大幅な増加となりました。
そして暗号資産が関係する詐欺は被害総額約93億ドルで、前年比66%増という異常な伸びです。
ここで重要なのは
「暗号資産=若者が被害に遭う」
というイメージが完全に崩れている点で、実際に最も被害額が大きかったのは60歳以上の世代です。
その被害総額は約28億ドルと、全世代の中で最大です。
この事実は、多くの人にとって意外かもしれません。
実際のところ、高齢者層は長年かけて築いた資産を持っています。
退職金。
年金以外の運用資金。
不動産売却益。
つまり「動かせるまとまったお金」があるのです。
詐欺師はそこを正確に見抜いており、このあたりは世界中で同じですが最初は投資の話ではありません。
- SNS
- マッチングアプリ
- ビジネス系のオンラインコミュニティ
- 雑談
から始まり、信頼関係ができた頃に、こう言われます。
「実はいい投資がある」
「身内だけに教えている」
「すでに自分は儲かっている」
ここで警戒心が一気に下がります。
数字やグラフが提示され、それっぽい取引画面も見せられます。
実在する暗号資産取引所のロゴが使われることもあります。
けれどもそれらは全て「作られた世界」です。
実際に投資すると、最初は少額の利益が出ます。
引き出しもできます。
ここが最大の罠で、「本当に儲かった」という体験が次の行動を後押しします。
追加投資。
さらに追加。
その一方で、引き出しは徐々に難しくなります。
「手続き中」
「税金が先に必要」
「保証金が必要」
理由はいくらでも出てきます。
気づいた時には口座はロックされ、連絡も取れません。
これが、いわゆる「ピッグ・ブッチャリング型投資詐欺」です。
2024年、FBIはこの手口を特に問題視し、Operation Level Upという取り組みでは4,300人以上の被害者候補に直接警告を行っています。
驚くべきことに、そのうち76%は「自分が詐欺に遭っているとは思っていなかった」と報告されているのです。
ここが最大のポイントで、被害者本人が被害者だと認識していない。
だから被害が拡大します。
その一方で、暗号資産ATMを使った詐欺も急増しました。
前年比で、件数はほぼ倍増。
詐欺師は
「銀行は使うな」
「今すぐ暗号資産ATMに行け」
「QRコードを読み込め」
こう被害者にこう指示しますが、これは資金の追跡を困難にするためです。
特に60歳以上の被害額が突出しています。
「ATMなら安全だと思った」
「店内にあるから安心だと思った」
こうした心理が利用されています。
ちなみに、投資詐欺や暗号資産詐欺は「知識不足」だけが原因ではありません。
むしろ「ちゃんと考えている人」ほど狙われるものです。
数字を見ようとする人。
慎重に判断しようとする人。
その姿勢そのものが、逆に利用されるのです。
「論理的に説明されている」
「質問にもきちんと答えてくれる」
そう感じた時こそ注意が必要で、詐欺師は疑問が出る前提で準備しています。
だからこそ、個人の判断だけでは限界があるのです。
- 誰か第三者に話す
- 一晩置く
- 公式サイトを自分で探す
これだけでも、回避率は大きく上がります。
実際に2024年のIC3レポートが教えてくれるのは
「詐欺は特別な人が引っかかるものではない」
という現実です。
資産を持つ人ほど、真面目な人ほど、静かに深く狙われます。
。。。
かくして、近年の投資詐欺と暗号資産詐欺は単なる金融犯罪ではなく「心理戦」になりました。
明日は不動産取引の現場でも実際に起きているBEC詐欺や不動産詐欺の具体例を取り上げながら
「なぜ最後の一瞬で騙されるのか」
を見ていきましょう。
明日に続けます。
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