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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
フィンテックなる言葉が頻繁に聞かれるようになってきましたね。
フィンテックとは「ファイナンシャル・テクノロジー」の略で、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語ですが、フィンテックの発想でも先行するアメリカでは
決済技術
送金技術
不正監視技術
口座管理技術
に始まり、最近ではAI(人工知能)が資産運用に関して助言するサービスまで登場してきました。
そしてフィンテックの中でもその知名度が急速に広がっているのは「クラウドファンディング」ではないでしょうか。
ひと昔前であれば、ファンディング(Funding:資金集め)といえば、
友人や家族などからの借入
日本政策金融公庫融資
一般銀行融資
個人投資家からの出資
一般投資家からの公募(株式)
等がありましたが、インターネット技術の発達で不特定多数の世界中の個人から資金を調達できるのがクラウドファンディングです。
日本でも難病の方の医療費を寄付するのにクラウドファンディングを活用する事例を記事でよく目にしますね。
このクラウドファンディング、アメリカではその活用方法がどんどん幅広く展開しており、最近ではついに「住宅購入の頭金」までクラウドファンディングで集められるシステムが登場しているのです。
今日は、このクラウドファンディングを活用した頭金公募のシステムについて見ていきましょう。
手数料無料のプラットフォーム「HomeFundMe」
クラウドファンディングを活用した頭金集めのシステムを理解し易いように、実在するフィンテックサイトを取り上げてみます。
HomeFundMe(https://www.homefundme.com)
HomeFundMeは手数料無料で自宅購入の頭金を集めあれるクラウドファンディングシステムです。
創業者のクリストファー・ジョージ氏によって2016年に開始されたばかりのクラウドファンディングシステムですが、そのきっかけは自身の息子たちのミレニアル世代(アメリカの1980年前後から2005年頃に生まれた世代)の多くが住宅購入用の資金に苦労している姿を見たことなのだそう。
事実、ミレニアル世代は広がる経済格差と上がり続ける住宅価格の為に、自宅を持ちたくとも持てない割合が多い世代なのです。
そこで頭金の資金集めの一助になればと、フィンテックの一つであるクラウドファンディングに目をつけた発想がサービスのきっかけでした。
このHomeFundMeを利用する場合のポイントを羅列します。
1.ローン審査を事前に通過
HomeFundMeの強みは、アメリカ住宅ローン業界の巨人、ファニーメイやフレディマックと提携していることです。
これら大手と提携していることが何よりも大きな信用となり、その存在は短期間で大きな注目を集めるようになりました。
そしてHomeFundMeを通して頭金を公募する場合、その条件としてファニーメイやフレディマックが定めるローン審査を事前通過しておく必要があります。
2.物語で投資家を魅了
サイト使用条件をクリアしたら、ユーザーはHomeFundMeのプラットフォームを自由に使うことが出来ます。
公募者は画像や動画を駆使して自宅所有への熱い想いとこれまでの道のり等を物語、投資家に自分を大いにアピールできるのです。
このページは家族や友人を始めとして、世界中の閲覧者に共有することが出来ます。
3.投資側から誓約書の提出は不要
住宅ローンを組む際のルールとして、頭金を自分以外の第三者から受け取る場合は「ギフト(寄付)であることを証明する誓約書」の提出が求められます。
「この資金はあくまで寄付金であり、私に返済する義務はありません。」
という誓約書が必要なのです。
ところがこのHomeFundMeの場合、$7,500までは投資側には誓約書の提出は義務付けられないことになっています。
4.「2 for 1」ルール
さらにおいしいことに、HomeFundMeを通して資金を$1集める毎に、HomeFundMeから$2の資金提供を受けられるというのです。
その条件は
事前にHomeFundMeからのカウンセリングを受けること
上限は$1,000まで、もしくは物件価格の1%
となっていますが、もし公募者の収入が在住地域管轄郡の平均収入以下であればさらに条件は良くなり、
上限は$2,500まで、もしくは物件価格の1%
となります。
5.公募開始から一年以内に購入する
このクラウドファンディングシステムを介した頭金集めが開始されてから、公募者は一年以内に住宅を購入(クロージング)する必要があります。
一年の期限を過ぎると、「住宅購入が条件」として集められた資金は寄付者の手元に戻され、住宅購入を目的としない純粋な寄付金のみが公募者の手元に残るのです。
。。。
このように利用者にとって利便性の高いHomeFundMeですが、何と手数料はかかりません。
それではHomeFundMeはどこで儲けているんか?というと、HomeFundMeの使用者はすべからくHomeFundMeの親会社である「CMGファイナンシャル」から住宅ローンを組むことが義務付けられているのです。
見方を変えると、CMGファイナンシャルが取引数を増やすためにクラウドファンディングシステムを活用しているわけですね。
クラウドファンディングに潜むリスク
クラウドファンディングを利用した住宅購入の頭金集めのシステムをご紹介させて頂きました。
実際HomeFundMeのシステムは画期的であり、頭金の資金集めにも苦労する人々にとって非常に利便性があります。
とはいえ、ビジネスモデルというものは万人受けするほどそこには隠れたリスクが潜んでいるものです。
一見大変便利なHomeFundMeのシステムですが、このビジネスモデルにリスクがあるとすればそれは何でしょうか?
私は、公募者の「返済能力」にリスクがあると思います。
もっぱらローン審査を事前に通過した人々だけがこのシステムを利用出来るとのことですが、あえて厳しい言い方をすれば、そもそも自力で頭金を集められない方々のローン返済能力には疑問が残ると思うのです。
2007年の夏ごろから表面化したサブプライムローン問題は、まさにこのHomeFundMeが提携するファニーメイやフレディマックが投資家たちに売り飛ばした債権にサブプライムという通常の融資条件をクリアできなかった、返済能力に疑問がつく人々の債権がミンチ肉のように混じっていたことが問題でした。
似て非なるものではありますが、頭金を自力で支払えない方々の住宅ローンが金融商品として再びファニーメイやフレディマックを通して一般投資家に広がっている事実は「いつか来た道」を思わせます。
CMGファイナンシャルにとっては住宅ローン契約者を増やせるシステムですが、その副作用が過去の二の舞のきっかけの一つにならなければよいのですが。。
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