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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
アメリカでは物件価格が上昇を続ける昨今、物件の所有を諦める層が増えつつあります。
物件購入を諦める方々は一戸建てやアパートの賃貸物件に暮らし、数年前のアパート建設ラッシュ時は一時的ながらも
・アメリカの住宅在庫不足
・賃貸を求める人々のニーズ
の双方を満たすこととなりました。
現在はこのアパート建設ラッシュがやや落ち着き、再び物件価格が上昇しつつあるようなフェーズです。
ところがそんな不動産市場の動きをよそに、とある分野でちょっとしたブームが起こり始めています。
それはタイニーハウス(Tiny house)と呼ばれる超小ぶりな家。
一般的にはアメリカの住宅は日本の住宅と比較すると天井や一つ一つの間取りが広くて大きいことはよく知られています。
そのような大きいサイズに住み慣れたアメリカ人ですが、近年は物件価格の上昇からコンドミニアムでもワンルーム需要が増え、そのワンルームも大きい部屋に慣れたアメリカ人らしからぬ狭さの物件が登場しつつあります。
もともとタイニーハウス(Tiny house)というかなり小さい家のコンセプトは90年代からアメリカにありました。
けれども当時はアメリカは不動産ブームの真っ只中でしたので、このタイニーハウスはほとんど注目を浴びることはなく、
「どこぞのモノ好きが道楽的に暮らす家」
的な位置づけでしかなかったのです。
そんなタイニーハウスが昨今の不動産価格上昇を受け、にわか人気が出てきているわけですね。
このタイニーハウスが投資対象になるかといえば、今のところはブームのくすぶりが見えている程度です(だからこそチャンスとも言えます)。
近い将来有望な投資対象に大化けするかもしれませんので、今日はこのタイニーハウスについて押さえておきましょう。
タイニーハウスの面積とタイプ
アメリカの典型的な住宅のLiving area(人が生活出来るスペース)のサイズは平均2,600平方フィート(約241.5平方メートル)です。
やはりアメリカの物件サイズはそれなりに大きいですね。
これに対し、「タイニーハウス」という部類に入る物件の
Living area はロフト部分を除いて400平方フィート(約37.2平方メートル)以下とされています。
そしてタイニーハウスのタイプは大きく分けて二種類、
土地の上に建設されているImprovement型(人造の建造物部分をImprovementと呼びます)
車輪がついたままで移動できるMobile House型
があります。
このあたりはトレーラーハウスと似たようなコンセプトですね。
タイニーハウスのコスト
タイニーハウスはサイズが小さいだけに通常の一戸建て物件ほど高いことはありません。
とはいえ、決して安くはないのも事実。
その実、タイニーハウスを全くの白紙から設計して建設する場合はトータルで$125,000程度は見ておく必要があります。
やはりまだまだ需要が少ないだけに割高ですね。
ここにウォータータンクやソーラーパネル、或いは発電機等のオプションを付け加えるとなると建築費は更に高くなるわけです。
こう考えてみると、中西部の一戸建て中古物件の方がまだ安いように思います。
反対に専門家を雇わずに材料費だけで済ませて自分で組み立てる場合は$50,000程度と半分以下で済むものです。
タイニーハウスの資金調達
このように従来の物件と比較すると特殊なタイニーハウスですが、その建設費用を融資で賄うことは可能なのでしょうか?
答えとしては、
「土地の上に建設されているImprovement型であれば融資が可能」
となります。
残念ながら、移動型のタイニーハウスはまず融資は許可されないと思います。
とはいえ、タイニーハウスでも従来の物件と全く同様に融資プロセスが進むかといえば、ちょっとした難しさがあります。
その理由は「不動産鑑定士が物件価値を査定しにくい」ことです。
すなわち、銀行なり従来の金融機関から融資を引くそのプロセスには不動産鑑定士による査定結果が必須となります。
お金を融資する側は、その物件の価値を正しく把握する必要があるからです。
ところが、タイニーハウスの場合はまだまだ全米にその絶対数が多くはありません。
結果として不動産鑑定士がその価値を査定しようにも、周囲に同様のタイニーハウスがないことには査定のしようがないわけです。
その為、現実にはタイニーハウスに対して融資を引けるのは
・土地の上のImprovement型であること
・周囲に価値査定条件に十分たるタイニーハウスが集まっている地域
これらの二つの条件を満たす場合のみだろうと思います。
投資対象としての展望
冒頭にお伝えしたように、たった今はタイニーハウスはプチブームがくすぶっている段階です。
従来の一戸建て物件と比較するとサイズが小さいだけに、広い物件に住み慣れているアメリカ人にはどこまで受け入れられるのか、今はまだ読めないというのが正直なところ。
ところが、昨今の不動産市場を背景に今後このプチブームが本格化して
・タイニーハウスの集落が増える
・認知度が更に高まる
となると、大化けしてタイニーハウス市場がかなり広がってくることがあるかもしれません。
もしそうだとれば、今のタイニーハウス市場はスカイロケット(価値急上昇)の前夜。
今のうちに有望な地域にタイニーハウスを抱えておけば、大きなリターンを得る結果にならないとも限らないのです。
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