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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
米国でも各地で経済が再開されつつあります。
その一方で本項を書いている間にもフロリダやテキサスでは感染者数が再び増えているとのこと。
夏の猛暑が始まっているこれらの地域でコロナウイルスが勢いを再び増しているということは
「コロナウイルスは暑さで勢いが衰えることはない」
とはどうやら本当のようです。
第二波が世界各地で心配されていますが、憶測にあるとおり経済を止めたり再開したりをしばらくは続けることになるのかもしれませんね。
そうなると、不動産業界においても煮え切らない状態が続くことになるかもしれません。
そんな中で
「ここから不動産価格はどこまで下がるのか?」
というのが気になるところですが、6月中旬の今の数字を見る限りは
「予想したほど大きくは下がらないかもしれない」
ようにも見受けられます。
例えば、一つの参考例として誰にでもアクセスできるzillow.comの予想データをひっぱってきましょう。
こちらのグラフをご覧ください。
このように、2020年4月から物件価格が下がり始めたものの10月からは価格を戻し始めるとzillow.comは予想しています。
もちろんこの傾向は今後のコロナウイルスの影響によりどのようにも変化し得ると思います。
またzillow.comは自サイトの統計には若干の誤差があるだろうことを認めており、その意味では上記の予想にも誤差が出るとは思います。
とはいえ、上記のグラフが予想を大幅に裏切って2012年のレベル、あるいはそれ以上にガクンと落ちるかといえば、今のところ考えにくいようにも思います。
事実、たった今の時点では私(佐藤)が見る他の統計でも同じような傾向を示しているのです。
いずれにせよ予期せぬ力学が不動産市場に働くことは大いに考えられますので、引き続き全米各地の不動産市場を観察し続けていきましょう。
購入希望お問い合わせが引き続き
このような中、コロナウイルスの影響により先が見えにくいながらも南カリフォルニア、或いは中西部で物件を購入したい方々から引き続き問い合わせを頂いています。
本年中に日本円をアメリカ不動産に替えておきたい、と希望される方々が実際に多いようです。
本年中に購入したいが、やはり待つべきでしょうか?
そんなお問い合わせが多いことから、項にあげて一つの考え方としてお伝え出来ればと思います。
基本的に私(佐藤)はたった今は
「もうしばらく様子を見た方がよいです」
とお伝えはしていますが、それでは購入は絶対に避けるべきかといえば、そうは言いきれません。
その理由は次のようなものです。
交渉がかなり有利
今の市場を見れば一目瞭然ですが、今の時期に物件を市場に出してくる売主はほぼ例外なく
「売りたくてかなり焦っている」
ことが手に取るように分かります。
それでなくとも、自分が反対の立場なら同じように焦る気持ちになりますね。
今の時期に物件を市場に出してくる人々の多くは、最悪でもアメリカの年度初めとなる9月までに物件を整理したい方がほとんどのはず。
それがコロナウイルスの影響で
・先行きが不透明
・通常よりも取引に時間がかかることをリスティングエージェントから言われている
という条件下にあっては、焦りがないはずがありません。
何とかこれ以上価格が落ちる傾向が強まる前に売り抜けたい、と願っているはずなのです。
とどのつまり、すでに市場は完全に買い手市場に変わっています。
それは交渉の優位性が買主にあることを意味しますし、実際の取引現場では価格を下げやすい力学が働いてきます。
そして気になるのは、冒頭でzillow.comを例に上げてご紹介した先の価格予想です。
たった今はまだベクトルの向きは定まっていないといえますが、仮に今の時点で各種統計が示すとおり予想したほどは価格が下がらない場合はどうでしょうか。
数字でいえば、zillow.comの予想は「最大の下げは1.5%」となっています。
$200,000の物件であれば最大の下げは1.5%マイナスの$197,000と、$3,000下がるだけということになります。
もしこの予想が正しければ、今の買い手市場の勢いを掴んで$180,000台にまで値下げさせた方が良い理屈になります。
そこでもしもあなたがこの時期に購入に動く場合、バイヤーエージェントはしっかりとあなたの為に交渉に動いてくれる方を選んでください。
通常はバイヤーエージェントは買主が強く要求しないかぎり、積極的には値下げ交渉に動いてくれないものです。
実際のところ、不動産エージェントはへたにアドバイスをしてはいけない規定があります。
あくまでもエージェントはエージェントであり、雇い主であるバイヤーに一切の決断を委ねるのが鉄則になります。
けれども佐藤に言わせれば、それはものの言い方ひとつで規定に触れずにクライアントに寄り添うことができます。
「この物件の状況は〇〇です。」
「〇〇の理由で高めですね。」
「通常では$〇〇〇あたりかもしれませんが、状況を加味するとさらに大きく値を下げて$〇〇〇で交渉することも考えられます。」
「どちらにしましょうか?」
どちらにしましょうか、とは実にわざとらしいのですが、もちろんバイヤーは安い方を希望するに決まっています。
かくして、この時期に購入されるのであればあなたの為にしっかりと気を利かせて価格交渉に動いてくれる不動産エージェントを選んでください。
売り手市場はすっかり色濃くなっていますから、購入に動く場合は遠慮なく交渉に臨むべきです。
バイヤーにいい買い物をして頂くのは本当に気持ちがいいものですし、私(佐藤)もバイヤーの為に、結構ムキになって価格を叩いています(笑) 。
そして、今の時期にどうしても購入したい方はそれがあながち間違いではないもう一つの理由があります。
明日に続けます。
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