こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
自分チームについてお伝えしています。
物事で成果を上げる過程において、英語では
「DIYは最悪の結果をもたらす」
と言われています。DIYとは
Do it yourself(自分一人で物事を進める)
という意味です。
まずもって全てを完璧にこなせる人間は一人もいませんし、投資活動もまたチームスポーツと全く同じ理屈です。
やるかやらないかの最終決定権は自分にありながらも、最善の結果を目指す上で自分チームづくりは必須といえます。
もしも自分チームの構築はこれからという場合、コロナ騒ぎで経済活動が鈍くなっている今の時期に検討してはいかがでしょうか。
今日は本シリーズの最後として、自分チームの各Tactician(戦術家)たちについて簡単に触れておきたいと思います。
Tax Advisor(税金関連アドバイザー)

まず一番最初に上げたいのが、このタックスアドバイザーです。
これに相当するのはアメリカ在住の方はCPA(公認会計士)になるでしょうし、日本在住の方はここに税理士も加わるかもしれません。
コツはあくまでも、自分が目指す投資を実践している専門家です。
例えば私(佐藤)の場合は不動産投資ですから、自分自身で不動産投資を十分に経験しているCPAであることが望ましいことになります。
同じ資格でも自分が経験しているか否かでアドバイスは全く違ってきますから、ここはよく押さえておいた方がよいポイントです。
日本からアメリカ不動産に投資する場合、ご本人の年収と家族構成等の条件によって
「アメリカでは個人で投資するべきか、法人で投資するべきか」
この質問への答え一つにしても、自分で経験している専門家と知識だけの専門家では答えがまるで違ってくるはずです。
Legal Counsel(弁護士)

「法律で自分の投資活動を守ること」
これが弁護士を自分チームに入れる目的です。
法律で守るとは「訴訟された時の為に」とも言えますが、それ以前に
「訴訟を起こされないように法律に沿って進めていく」
「晩年には不必要な相続税を支払わずスムースに子供に相続させる」
そんな、鉄壁の守りを固めつつ余計な支出を抑える意味で弁護士に相談する必要があるのです。
それは不動産投資であれば不動産弁護士もその一人でしょうし、またそれ以前に遺産専門の弁護士にも初期段階で相談しておいた方がよいと思います。
そしてここでもまた、不動産投資なら不動産投資を実践している弁護士に依頼するのがベストです。
例えばアメリカであればスムーズな相続の方法としてPartnershipの形態で不動産を所有した方がよいなど、自分の目的と条件によって最善解を教えてくれるのが遺産専門弁護士なのです。
ここで強調しておきたいのは、遺産弁護士に相談する目的は
「法の抜け穴を使って。。」
などとセコイ脱税の話ではなくきちんと法律に沿って、かつ政府方針に沿って物事を進めていく為です。
あくまでも政府は自分の味方であり、政府が許可(しばしば推奨)している方法を教えてもらうことで、後々に大きく手元にお金を残すことが出来るようになります。
Investment Advisor(投資アドバイザー)

ここからは実務のレベルに入り始めます。
最初にタックスアドバイザーと弁護士によく相談したうえで大枠の方向性は見えてきますから、あとは何に投資するか決めたらその専門家にアドバイスを依頼するとよいと思います。
株式なら株式投資アドバイザー
不動産なら不動産投資アドバイザー
コモディティならコモディティ投資アドバイザー
等、それぞれの分野のエキスパートに支援を求めます。
英語では彼らのことをFinder(ファインダー:良質な取引を見つけてくれる人)ともいいます。
そしてここでもやはり、コツは本物のアドバイザーを探すことです。
実践経験があることは当たり前ですが、ここでは人としても信頼できるアドバイザーを慎重に見極めねばなりません。
私(佐藤)は不動産売買そのものは自分で行いますが、それでも遠隔の場合は自分で出来ないことが多い為、やはり各州にいる信頼できる専門チームに仕事を委ねることになります。
Book-keeper(経理担当)

そして全ての準備が整い、その実務としていの一番に雇いたいのがこのBook-keeper(経理担当)です。
経理担当と訳していますが、より厳密には「帳簿係」の方が役割としては的を得ているかもしれません。
ここで、
「帳簿付けなら自分でも出来るよ」
と思う方も多いかもしれませんが、Book-keeper(経理担当)を外注することは非常に重要な意味を持ちます。
もちろん個人の自由ですし、経理畑出身のような方であれば好き好んでされる場合もあるでしょう。
けれども興味深いことに、資産形成を着実に進めていく人々は
会社のBook-keeper(経理担当)
個人資産のBook-keeper(経理担当)
この双方をプロに外注しているのです。
お金を使って時間的余裕と正確性を生み出し、自分はあくまでも毎月送られてくる帳簿レポートにじっくり目を通してます。
ちょっと笑ってしまうのですが、CPA資格を有する富豪ですら帳簿付けはプロに外注しているのが面白いところです。
けれどもこれこそ理に適っており、CPA資格を有するレベルで監督しつつ、自分は投資判断のみに時間を使っています。
Banker(銀行家)

そして実務レベルで大切にしなくてはならないのは銀行家との付き合いです。
他人様(金融機関)から融資を受けて投資していくことは、必須の投資レバレッジと言えます。
「借金は良くない」
と一括りに片づけられてしまうきらいがあるかもしれませんが、厳密には借金には
「健全な借金」
「不健全な借金」
の二つの種類があります。
ここで語る必須のレバレッジとはもちろん前者のことで、自分でコントロールできる許容範囲の借金のことを指しています。
2008年の金融危機で資産を大きく減らしたのは、そのほとんどが不健全な借金を背負っている人々でした。
そしてBanker(銀行家)の一言でまとめていますが、厳密には
民間銀行
プライベート銀行
この二つとのつながりを構築し、必要に応じて使い分けていくとよいと思います。
。。。
Tactician(戦術家)たちの役割について簡単に上げてみました。
本シリーズでは専門的なアドバイスは目的としていませんので概要で留めておきますが、本物のアドバイザーたちは目からボロボロウロコが落ちる情報をふんだんに教えてくれます。
そしてここは経験上ほぼ断言していえるのですが、本物のアドバイザーたちは彼らに支払う手数料の何倍ものリターンをもたらしてくれるものです。
「え、依頼するにはちょっと高いな。。」
そんな心理は特に初期の頃には誰にでも起こり得ます。
けれども
「本物に払うとリターンは何倍にもなって跳ね返ってくる」
この傾向は誰を見ても同じです。
ロバート・キヨサキ氏など5%でよい手数料をわざわざ倍の10%で喜んで払うこともあるそうですが、多めに出す姿勢が巡るお金の総和を大きくし、スピードを上げているのだろうと思います。
(*注:流れるお金の総和を大きくする前に、自分の金融知識を相応に高めることは必須です)
その意味では、投資活動において最大の資産とは株式でも不動産でもコモディティでもなく、「自分チーム」が最大の資産であることは間違いありません。
時間をかけて、あなたの自分チームを構築していくことをお薦めします。
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