FSBO(For Sale By Owner:物件オーナー自身による売却)コンサルティング案件が増加中です。
・バイヤーエージェントの報酬はバイヤーからお支払い頂きたい
・自宅も自分で売却することでリスティングエージェントへの報酬をゼロにしたい
という方はこちらからご連絡ください。
コンサルティング料金は発生しますが、リスティングエージェント雇用よりは大幅に節約が可能です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日は
「特定の地域市場の価格上昇は、遠く離れた街の物件価格にも影響する」
というくだりから、
「テキサス州サンアントニオ市の物件価格は、オースティン市の勢いに引っ張られつつある」
とお伝えしました。
昨年からようやく「オースティン」の市名は日本でもそれなりに認知度が出てきたように思います。
それまではせいぜい
「Dell(デル)コンピューターの本社がある」
程度でごく限られた層にしか知られていなかった印象がありますが、とりわけ
「テスラのギガ工場建設計画」
あたりから知名度が出てきたのではないでしょうか。
近い将来はそれこそテスラが計画しているAIを搭載したSelf-driving Car(自動運転車)があちらこちらで走り回る実験タウンと化してくるでしょうし、オースティンは世界の注目度を集める大都市へと変化してくることはほぼ間違いありません。
不動産市場としてのオースティンも飛ぶ鳥を落とす勢いであることは当ブログでも少し前にお伝えしたばかりですが、ここが正に私(佐藤)が注目しているポイントで、過去の
【サクラメントエリア ~ シリコンバレー】エリア
の物件価格が周囲に伝播し果ては今現在も遠く離れたサクラメント市に影響し続けているように、このオースティンを中心とする物件価値の波紋現象が見え始めています。
そのオースティン市場価格の勢いにあおりを受け始めているのは、日本ではまだまだ知名度の低い
テキサス州サンアントニオ市
です。
恐らくサンアントニオ市場の物件価値は益々上昇してくるでしょうし、蓋然性で語るのであればサクラメントと同様の傾向が出てくるのではないでしょうか。
余談ですが、日本ではさほど知られていないサンアントニオですがアメリカ国内の気鋭の投資家の間ではかなり以前から知られています。
同地に相当な数のマルチファミリー物件を所有する不動産会社(本社はテキサス州外)もあり、これらの機関レンダーは過去の先行投資の利益を益々享受することになりそうです。
そこで不動産市場としてのサンアントニオをみた時にはどれくらいの可能性を秘めているのでしょうか。
オースティンからの余波が広がってくるだろう見立てがつくとはいえ、その受け皿としての市場の健全度は気になるところです。
その健全度を検証する尺度として、いつもの如く不動産需要の三大要素
- 人口
- 人口動態
- 賃金・雇用期間
の三つの切り口でサンアントニオをみていきましょう。
サンアントニオの人口
日本ではほとんど知られていないサンアントニオですが、アメリカ合衆国の南部では間違いなく大都市の一つであり、テキサス州内では四番目に大きい都市として知られています。
早速、サンアントニオの過去からの人口推移をみてみましょう。
。。。
文句なしです。
実に文句のつけようのない、綺麗な人口増加の推移を示しています。
統計上、過去に人口が減少したことがない事実そのものが将来にも続く人口増加の可能性を明示しています。
アメリカ合衆国では、このように世界的にはまだまだ認知度の低い都市ですらこのように力強い人口増加を示しています。
私(佐藤)はこのような一直線の人口増加のグラフを見る度に、世界中から移民を受け入れ続けてきたアメリカの底力を感じます。
もちろん移民を広く受け入れる上では様々な課題が出てきますし、トランプ政権の時期には移民を制限する動きがあったことも事実です。
けれども、そもそもがアメリカは最初の入植者に始まり陸続と続く移民で構成されてきた国ですし、多民族の集まりに底力の根幹が形成されてきたことは疑いようがありません。
アメリカ不動産市場の需要が絶えるどころかこれからも増え続けるだろう理由も、この人口増加に一つの答えがあります。
そしてこのサンアントニオもまた人口が増え続ける都市であり、
人口が増える ⇒ 住が必要
ですから、不動産市場としても安定した賃貸需要が続いていくことが予想されるのです。
もちろんそれならばサンアントニオのどこにでも賃貸物件を所有してもよいという話ではないのですが、それでも賃貸市場としての全体のパイが増え続ける以上は非常に手堅い市場であることは疑いようがないと思います。
パンデミック下のサンアントニオは
そして上記のグラフに加え、United States Census(アメリカ合衆国国勢調査)による仰天の統計があります。
それはこちら。
5万人以上の都市、人口増加トップ5(2018年~2019年)
上のグラフは全米で5万人以上の人口を持つ都市の中で
2018年 ~ 2019年
の期間に人口変化が最も大きかった都市トップ5を並べたものです。
なんと、テキサス州サンアントニオ市がアリゾナ州フェニックス市に続いて全米で2番目に人口増加が多く、3位オースティンの人口増加を押さえていることが分かります。
オースティン市場も勢いが凄いのですが、人口増加は実はサンアントニオの方が上だったという事実。
しかもここはアメリカ全土を俯瞰してのトップ5の話ですから、物件価値の波紋現象としては
オースティン ⇒ サンアントニオ
この流れはサンアントニオの人口を考えると先がどうなるか、誰でも占えるのではないでしょうか。
そこでここまでは2019年までの人口増加の話ですがたった今の人口増加、とりわけ昨年から始まったパンデミック以降ではどんな変化が見られるのでしょうか。
2019年までの人口増加率を見るとパンデミックの影響で一気に人口が減り始めているとは考えにくいものですが、その行く末は大変気になります。
この部分をグラフで見ると、
この通り。
昨年からこの2021年までも引き続き人口は増え続けており、また将来に向けても引き続き人口が増えることが予想されているようです。
かくして、知名度がさほどないはずのサンアントニオは不動産市場の可能性としてはトップレベルにあることは疑いようがありません。
明日に続けます。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。