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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
不動産投資に必須の保険関連の中でも最後の検討事項であるDeductible(ディダクティブル)についてお伝えしています。
- 健康保険
- 車両保険
- (賃貸物件を含む)住宅保険
の中でほぼ確実に登場するDeductible(ディダクティブル)という言葉は日本語で「自己負担額」に相当し、
「保険を適用させる前の自己負担金」
として必ず支払う必要が出てきます。
言い換えると、保険が利く修繕内容であったとしてもその修繕費用がDeductible(ディダクティブル)金額以上でないと補償額を受け取ることは出来ず、また補償額を受け取れる範囲であったとしても実際に補償されるのは
受け取れる補償額 = 修繕費 - Deductible(ディダクティブル)
が基本となります。
そこで保険を購入する時には最後の検討事項として
「Deductible(ディダクティブル)の金額をどれくらいにするか」
を決めなくてなりません。
Deductible(ディダクティブル)は、
「Deductible(ディダクティブル)が高いほど年間の保険料が安い」
「Deductible(ディダクティブル)が低いほど年間の保険料が高い」
という性質がありますので、単純に考えるなら
「年間保険料が安い方が固定費は下がる」
「保険を使うような大掛かりな修繕は早々にないだろう」
と考えてしまいそうですが、実際はどうなのでしょうか。
Deductible(ディダクティブル)について、まずはその詳細を見ていきましょう。
本日も続けます。
Deductible(ディダクティブル)の詳細
昨日は
- Deductible(ディダクティブル)
- 年間保険料
の2つを数字を簡単に挙げましたが、もう少し細かく書くと賃貸物件に対する保険料の見積もりは概ね下のようになっています。
HAZARD DEDUCTIBLE OPTIONS | YOUR ANNUAL PREMIUM |
$2,500.00 | Hazard Premium: $1,028.50 Liability Premium: $110.00 Policy Fee: $25.00 Surplus Lines Tax: $86.50 Total Amount Due: $1,250 |
$5,000.00 | Hazard Premium: $832.46 Liability Premium: $110.00 Policy Fee: $25.00 Surplus Lines Tax: $82.54 Total Amount Due: $1,050 |
$7,500.00 | Hazard Premium: $776.44 Liability Premium: $110.00 Policy Fee: $25.00 Surplus Lines Tax: $8.56 Total Amount Due: $920 |
上のような見積もりはどの保険会社でもよく見かける言葉ですので、簡単にそれぞれの意味に解釈を添えながら見ていきましょう。
HAZARD DEDUCTIBLE(ハザード・ディダクティブル)
まずはこの
HAZARD DEDUCTIBLE(ハザード・ディダクティブル)
という言葉は賃貸物件用保険のみならず、通常の住居物件用保険でも目にする用語です。
正にここでトピックにあげているDeductible(ディダクティブル)のことそのものであり、この金額が
「保険を利かせる前に自己負担で支払う金額」
ということになります。
そこでHAZARD DEDUCTIBLE(ハザード・ディダクティブル)の対象項目としては例を挙げると
- Fire and smoke(火や煙による被害)
- Wind(風による被害)
- Hail(雹による被害)
- Explosions(爆発に関する被害)
- Theft(盗難に関する被害)
- Vandalism(破壊行為に関する被害)
- Water damage caused by a household appliance or burst pipe(電化製品や配管の破裂による水被害)
等が挙げられます。
すなわちこれらのHAZARD(ハザード:危険な状況)が発生した際に保険を適用させる場合は自己負担となるDeductible(ディダクティブル)を
⇛ $2,500.00
⇛ $5,000.00
⇛ $7,500.00
のいずれにするかが問われているわけです。
ANNUAL PREMIUM(アニュアル・プレミアム)
そして右側にANNUAL PREMIUM(アニュアル・プレミアム)と書かれていますが、これは
「年間保険料・掛け金」
のことです。
この保険料の打ち分けを見ると
Hazard Premium ⇛ ハザード・プレミアムに対する掛け金
Liability Premium ⇛ 損害賠償に対する掛け金
Policy Fee ⇛ 保険内容に対する料金(ここが保険会社の儲け)
Surplus Lines Tax ⇛ 州政府による保険商品への課税
となっており、この合計がANNUAL PREMIUM(アニュアル・プレミアム)として
Total Amount Due(合計支払い金額)
で算出されることになります。
こうしてみると掛け金の対象は
Hazard Premium ⇛ ハザード・プレミアムに対する掛け金
Liability Premium ⇛ 損害賠償に対する掛け金
の2種類であり、その掛け金の比重はHazard Premium(ハザード・プレミアム)の方が圧倒的に高いことが分かります。
すなわち、保険会社の事情としては
「損害賠償よりも建物に対する被害への保険適用が圧倒的に多い」
ということが分かります。
実際に物件に対する修繕をカバーする補償額はいずれの場合も決して安くはありませんから、保険会社としてもそれなりの金額でDEDUCTIBLE(ディダクティブル)を設定していることになります。
そこでDEDUCTIBLE(ディダクティブル)を選ぶ時には何を基準にするべきでしょうか。
そのポイントについて具体的に見ていきましょう。
明日に続けます。
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