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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
「お金を深く理解してお金を好きになると、お金からも好かれる」
という根拠のない話に対して
「確かにその傾向はあるかも」
との前提でお金の話を綴っています。
お金とはそもそも何なのかという本質的に始まり借金の本質、そして昨日はお金の
- 価値の交換機能
- 価値の保存機能
- 価値の増殖機能
の中でもお金の増殖機能の一つである
「借金による手元資金の増殖」
について見ていきました。
ここまでで私達はDebt(借金)には
良いDebt(借金)
悪いDebt(借金)
の2種類があることを理解していますが、いずれの場合でもDebt(借金)そのものは
「未来からの前借り」
であることは同じです。
そこには
「このお金は将来返済します」
という約束があり、良いDebt(借金)の場合は
「Debt(借金)して意図的に増殖したお金がリターンの形で更に増殖する」
「増殖したリターンでDebt(借金)を返済した残りが純利益となる」
という循環が起こるわけです。
その反対の例として、ここはあくまでも佐藤個人の定義ですが、悪いDebt(借金)と呼べるものに
「レバレッジ投資」
があります(佐藤個人の感想です)。
レバレッジ投資は実際の手元資金の何倍というお金を借りて投資する行為です。
もちろん投資に勝てばかなりのリターンを得ることが出来ますが、負ければ借金はそのまま残るという、少なくとも佐藤個人の定義では悪いDebt(借金)の部類に入るものです。
その意味で私(佐藤)自身はFX(Foreign Exchange)には一度も手を出したことがありませんし、これからも手を出すことはないと思います。
FX投資そのものを否定しているわけではありませんが、少なくともお金の本質を多少なりとも理解する上では手をだすべき投資ではないと考えるからです。
レバレッジ投資もまた
「このお金は将来返済します」
という前提がありますが、勝ち負けがかなり不確かな上では博打とさほど変わらないでしょうし、もしも負けたならばそこにはかなりの借金が残ります。
とはいえ、この手のゼロサムゲーム。
実はFX投資でなくとも、金融資本主義の世界に生きる私達全員が強制的に関わっている事実があります。
その中でも際立つのは米国ですが、ここから生々しい数字を見てお金の世界に対する知識をより深めてみましょう。
増え続ける借金に向き合う
米国発のニュースでFRB(連邦準備制度理事会)や米国政府の代表者の発言を聞いていると、よく
「Exponential growth(指数関数的な成長)」
という言葉を聞くことがあります。
指数関数的成長とは本シリーズの最初でも触れた、パーセンテージで成長する世界です。
「倍加70ルール」
で年間一定のパーセンテージで成長し続けるのその数字は
(70 / ◯%)年後
にほぼ倍に成長します。
そして米国経済をリードする人々が
「Exponential growth(指数関数的な成長)」
にこだわり続けるには明確な理由があります。
それは昨日から触れているDebt(借金)に関わる話ですが、米国経済もまた
「未来からの前借り」
で経済を回しており、すなわち
「前借りは返済」
しなくてはなりません。
けれども
「借金がExponential(指数関数的に)増えている」
場合はどうでしょうか。
その場合、未来からの前借りを返済するには
「Exponential growth(指数関数的な成長)」
を実現する必要があり、このことは選択ではなく至上命令になるわけです。
これが米国経済をリードする人々が「Exponential growth(指数関数的な成長)」にこだわる理由であり、そこには
「米国の将来の経済は今よりも成長していけるはず」
との前提があります。
そして実際は前提というよりも
「過去の借金を返済するべく、米国の経済は是が非でも成長させなければならない」
という運命にあるのです。
ここで空恐ろしくなる数字を見てみましょう。
↑
上をクリックしてみてください。
リンク先をみて、心穏やかでいられる人はいないのではないでしょうか。
この米国の借金については昨日までにお伝えした
Liability(責任能力)
Debt(借金)
のどれに相当するかにより深刻度は違ってきます。
年金に代表される社会保障の場合、これは法的に返済が義務付けられたDebt(借金)ではなく、Liability(責任能力)の範囲です。
今の時点で実際に社会保障は十分ではなく、企業年金にしてもGM(ゼネラル・モーターズ:米国を代表する自動社製造販売会社)の事例を見ても分かる通り、
「積立に失敗しました」
「十分な企業年金はありません」
として、GMに長年勤めていた人々の中には今まさに
「約束されていた金額よりも信じられないくらい低い」
「老後の予定が大幅に狂った」
「働かないと暮らしていけない」
という憂き目に合っている元従業員が大勢います。
これがLiability(責任能力)の特長でありそこに法的縛りはありませんから、結果はひっくり返されることは大いにあるのです。
けれどもあくまでもゼロサムゲームの世界ですから、出せないのならそのしわ寄せは受給者を直撃し
「生活レベルを落とさざるを得ない」
「別の仕事につかなければ暮らしていけない」
という状況になるわけです。
そこで米国が抱える借金とされるものが
Liability(責任能力)
Debt(借金)
のどちらに相当するのかを見極める必要がありますが、少なくとも一つ断言出来るのは、
「米国のDebt(借金)は返済出来ないペースで増え続けている」
「Exponential growth(指数関数的な成長)でも将来の返済は不可」
という事実です。
ということは、
このような米国の借金の指数関数グラフを見て分かるとおり
「その終焉は必ず訪れる」
ことは確実であり、問うべきはそれが起こる起こらないではなく
「その終焉はいつか?」
になるのです。
明日に続けます。
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