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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
かなり以前のことですが、とあるIT企業の社長が
「社内に派閥はあってもいい」
とコメントされていました。
この会社はドットコムブームの最中に立ち上げられ、今では日本で知らない人の方が少ないだろう著名なIT企業です。
社内の中に同じ部署、或いは部署間で
◯◯派
◯◯派
という形で影響力のある人を中心に一定のグループが出来上がることがあります。
気の合う者同士が集まるグループが複数出来るということは、それぞれのグループはお互いに気が合わないはずです。
時にはお互い牽制し合い、へたをするとちょっとした揉め事に発展することも。
仕事上がりの飲み会も派閥別に行われ、ともすると酒の場ではお互いへの愚痴が出ているかもしれません。
人が集まれば気の合うもの同士が集まることは人の心理として当然の帰結でしょうし、心理的な話である以上はこの派閥的な存在は年齢や団体の種類を問わずに出てきます。
学校で気の合うグループ
ご近所の気の合うグループ
会社内の気の合うグループ
と例を上げれば枚挙にいとまがないもの。
ちなみに補足すると、前述のIT企業の社長の言う
「派閥はあってもいい」
とはもちろん、派閥間の争いに焦点を当てたものではありません。
派閥という言葉を聞くと何となく派閥間の争いにイメージがいきますが、そうではなくこの社長が言いたいのは
「仕事の効率」
に焦点を当てた話で、
「次々と変化変容する(IT業界のような)世界では仕事効率は死活問題」
「気の合う者同士で効率を上げて仕事を進めてもらうのは大いに結構」
との見方。
実際にこの会社はドットコムブームの最中に立ち上げられた会社の中でも、日本では成功した会社の三本指に入ります。
ともすると派閥の負の面ではなく正の面を奨励する考え方が、IT業界での生き残りに貢献した一面はあったのかもしれません。
多様性でも人を選ぶ
実際のところ、以前はこの
「派閥は合っても良い」
という考えには多少なりとも違和感を覚えていました。
何よりも
派閥 = 争い
というイメージが強いものですし、組織にとって健全かは疑問符がつきます。
個人的にも派閥と呼ばれるものには意識的に距離を置いていましたし、
「仕事と派閥はそもそも関係がない」
そんな風に考え、ある意味団体の中で仕事を進める上では孤立していた佐藤だったかもしれません。
けれどもそのIT企業の社長が話していた意味が分かり始めたのは、自分でビジネスを立ち上げてからでした。
自分が経営者となって世の中と関わってくると、
「派閥はあってもいい」
と話していた言葉の意図がより分かるようになってきたのです。
人が好む好まないに関わらず、集まって仕事をする時にはその集団母数が増えれば増えるほど
「気の合うグループ」
が出来上がることになります。
これは心理的に自然の帰結でしょうし、少なくとも一定数が集まる組織ではこの派閥なるものがなくなることは恐らくありません。
そして会社内でなくとも、私(佐藤)自身も自分のビジネスを立ち上げていく中で無意識にも
気の合うパートナー
や
気の合う取引先業者
と仕事する時間の方が増えいたのです。
より具体的に例を挙げれば、「営業」に対する考え方があります。
いわゆる
「押し売り」
はその典型ですが、営業トークでお客をその気にさせて取引をクローズさせる剛腕営業はいつの世にもあるもの。
それを甲斐性とすらして嬉々と取り組む営業マンは世に多く存在しますが、私(佐藤)自身はとても無理。
不動産会社の中にもセミナーを開催して大勢を集め、そこから作成した見込者リストに電話でフォローアップコールの嵐を展開するパターンも少なからずあるものです。
けれども、ここは佐藤自身の持論に過ぎませんが、不動産のような高額商品はまずもって営業攻勢をかけて成約を取る類のものではないと思います。
商売ではその価格が高額であればあるほど、剛腕営業で攻め続けていくとその反動も大きいからです。
営業マンの主観のみで推し進めるとお客様の期待値に沿わない場合、その価格に相応の反動が返ってくることになります。
押す方も押される方も精神的に疲弊しますし、剛腕営業はとても健康的とは思えないのです。
もちろん
「そう言っても、営業しないと売れませんよね」
「結果を出さないとクビになるだけです」
という論を理解する部分も大いにありますが、事実を言えば、私(佐藤)自身は不動産業界に入って押しの営業など一度もしたことがないのです。
⇛ 自然にお問い合わせが入る方を
⇛ 摩擦係数ゼロにご説明し
⇛ 先に進める決意をされた方だけをご案内
最初からそんな風に自然体一本で進めてきています。
そして同業他社にしても、付き合いのある会社は同様に剛腕営業を良しとしない不動産会社ばかりです。
あくまでも自然に顧客を集め、自然にポートフォリオを増やし、自然にゆっくりと会社を成長させていく。
そんな気の合うパートナーや業者としか付き合わないようにしています。
意識的にパートナーを選ぶ理由は、あえて自分と気の合わない業者と付き合うと精神的にくたびれるのみならず
「仕事の為には仕方がない」
「仕事を選んでいられない」
と思っても、結果としては
「ここに時間と労力をかけて損をした」
という結末の方が圧倒的に多いからです。
結局のところ、私(佐藤)自身も
「ゴリ押し営業はしない」
「心から納得される方だけをご案内」
という考えに同調するパートナーや業者と「派閥」を作っているのでしょうし、世のすべての人々が同じ考え方で同じように歩みを展開することはまず不可能。
そうすると気の合わない業者に合わせて一緒に仕事を進めることは極めて非効率で、短い人生で成果をあげようとすれば、結局は自分と気の合う人々と仕事を進めた方がお互いが幸せなように思うのです。
「社内に派閥はあってもいい」
人生では他人様への悪口など絶対に禁物ですが、仕事効率の意味では派閥は出来て然るべきかもしれません。
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