昨年以来、米ドルで資産運用を志す方々からのコンサルティング依頼が急増しています。
弊社ではアメリカ不動産コンサルティングに加え、州規制当局に登録されるRegistered Investment Advisor (RIA)としてアメリカ国内での資産運用全般のコンサルティングも提供しており、内容は不動産投資以外となりますが、初心者の方々からのご質問を総括する意図で株や債券に関するまとめ記事を1月7日から期間限定であげさせて頂きます。
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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
南カリフォルニアのオレンジ郡を中心とする地域での自宅購入についてお伝えしています。
私(佐藤)がアメリカで暮らし始めて間もなく気づいたことに、
「地域ごとに街の雰囲気の明らかな違い」
がありました。
ハッキリ言えば
「危険を感じない地域」
「危険を感じる地域」
の違いがあまりにも如実に感じられたのです。
日本国内でももちろん
「あの地域には近寄らないほうがいい」
という場所は存在すると思いますが、アメリカの場合は西から東まで暮らしてみるとその違いがよりハッキリと分かります。
このあたりは得てして
「そこにしばらく暮らしてみないと分からない」
また
「周囲と比較してみて始めて気づいた」
というものかもしれません。
その意味では特に初めてアメリカに来る場合は現地の様子は知りようがありませんから、地元の様子について事前にリアルターに確認することはとても有効です。
それが理由で、私(佐藤)が住の希望をお伺いする際にも特に南カリフォルニアが初めての方々に対しては地元人としての視点からもアドバイスをお伝えするように心がけています。
実際に暮らしてみたいと分からない部分は多分にあるものの、少しでも前情報と実際の暮らしの感触に大差がないように心がけたいのです。
本日も続けます。
立地条件を確認
「希望の立地」
については最初の面談の中で重視する項目の一つです。
この点も
自分が暮らす住居物件
投資用の賃貸物件
では大きく違いがあり、自分が暮らす住居物件であれば
「ライフスタイルから優先順位をつけて立地条件を判断」
する必要が出てきます。
特に家族で暮らす場合は家族の一人ひとりが違った生活リズムやパターンを持つことは当然ですから、複数の生活スタイルの中で最も中心に据えたい項目を上げて、そこから立地条件を絞り込んでいくことになります。
優先順位にあげる典型的な例は下記のようなものです。
学区を中心にする
特に
小学校 〜 高校
のお子様がいるご家庭の場合、優先順位にくる立地条件は学区になろうかと思います。
この点もアメリカでは地域により顕著な違いがあり、
「地域毎に学校のレベルが違う」
ことは紛れもない事実です。
原則として公立の学校に通う場合、日本のそれと同様に
「暮らす家の住所に割り当てられた学校」
に通う必要があります。
一定の範囲で
「ここからここまでの住所はこの学校」
「こちらの地域はこの学校」
という具合に、暮らす自宅の住所が子どもたちが通う学校を決めることになるのです。
そしてアメリカの学校は
等で「1〜10」の10段階で評価分けがなされており、子供を持つ親御さん達はやはり評価の高い学校に子どもたちを行かせたいと願うものです。
必然、学区の良い地域は人気が高くなり多くの世帯が集まってきますから、結果として学区の良い地域の物件は需要が高くなることからその価格も高くなる傾向があります。
そこで学区を基準として購入する物件の立地を定める場合、先のようなサイトで学校の評判を先に確認すると良いと思います。
佐藤との面談の際には知る限りで学区・学校についての情報もお伝えしています。
通勤の利便性を中心にする
高校生までの子供を持つ世帯では学区にこだわりたいところですが、その一方で
「子供は私立に行かせるから、特に公立学校の評価にはこだわらない」
という場合もあります。
この場合、次の優先順位にくるのが
「通勤の利便性」
です。
もっぱら2020年初頭からのパンデミック以降はリモートワーカーが活発になってきた経緯があり、通勤そのものは過去よりも少なくなる傾向が現れてきました。
けれども特にこの2022年からは大企業を中心に
「やはりリモートワークだけでは成果が上がりきらない」
「リモートワークのみでは、長期的には生産性に確実にマイナスの影響がある」
最終的にそう判断する会社が多く、社会の流れは
「徐々にオフィスワークが元の水準に戻る」
方向に向かいそうです。
またそれ以前に多くの職業が
「通勤ありき」
の条件から外れようがない実態もあり、実際に私(佐藤)が住居物件にご案内する方々も
「職場からの距離を意識する」
という方々がほとんどです。
そこでこの点も面談の際にお伺いするポイントの一つですが、
「職場から◯◯マイルの距離は許容できる」
「車に乗っている時間が◯◯分までなら問題ない」
とある程度の自分が好む定義を定めて頂く必要があります。
車社会であるアメリカではニューヨークマンハッタンやサンフランシスコレベルの都市のど真ん中に住居と職場の双方がない限り、十中八九通勤には車が必要となります。
そしてより厳密に言えば、職場に対して同じ距離だったとしても
「この立地からのルートでは渋滞がひどい」
「ここからであれば◯◯◯を通れば渋滞はさほど酷くない」
といった、地元で生活する人々こそが知るルートがあるものです。
そこで立地を選ぶ際に通勤の利便性を検討する場合、職場との距離から詳細を確認していきます。
これら
- 学区を基準とする
- 職場からの距離を基準とする
等、何を優先順位とするかは世帯により希望に違いがありますので、条件範囲を絞り込むためにも面談の際は細かく確認します。
それとは反対に
「子育ては一段落している」
「仕事は完全なリモート」
「リタイヤメント生活をしている」
等であれば立地条件の選択肢は大きく広がることになり、むしろ
「学校の近くは避けたい」
「渋滞が起こりやすい通りは避けたい」
「けれども日常の買い物がし易い場所がいい」
等の立地条件に落ち着くかと思います。
ここはあくまでも購入者本人が立地基準を定めることになりますので、最初の段階でボタンのかけ間違いが起こらないように細かく確認するべきポイントです。
明日に続けます。
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