FSBO(For Sale By Owner:物件オーナー自身による売却)コンサルティング案件が増加中です。
・バイヤーエージェントの報酬はバイヤーからお支払い頂きたい
・自宅も自分で売却することでリスティングエージェントへの報酬をゼロにしたい
という方はこちらからご連絡ください。
コンサルティング料金は発生しますが、リスティングエージェント雇用よりは大幅に節約が可能です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
「市場に出した後に値下げを実行した物件数の割合」
を108の地域市場で確認しています。
ここ数日は統計を
「2021年5月~2022年5月の期間に値下げ実行割合が増えた市場」
の順に並べ替えて見ていますが、同期間に最も値下げ実行率が広がった
ユタ州プロボ
アイダホ州ボイシ
の両市場はいずれも
「成長率が全米上位」
として名を馳せている市場です。
加えてくれぐれも両市に対する印象が悪くならないように強調したいと思いますが
⇒ 暮らす街としての魅力
⇒ 当地の物件価格
この2つは全く別の話です。
ここから先に全米が経験する価格調整において、データの見方によって目立つ市場はどうしても出てきます。
けれども米国の中でも西部に位置づけられるこれらの地域は暮らす場所としては喧騒感のあるサンフランシスコやロサンゼルスと比べるとよほど人気があり、
⇒ 暮らしやすい
⇒ 生活費が安い
これらの条件が相まって人々が急激に流れ込んだ結果に物件価格が急上昇したというのが実情で、今回の価格調整は起こるべくして起こっているわけです。
価格調整の様子が顕著に見え始めている市場について、もう少し見ていきましょう。
順位 | 地域名(英語) | 地域名(日本語) | 2022年5月 | 2021年5月 | 中間価格 (2022年5月) | 割合の変化 |
1 | Provo, UT | ユタ州プロボ | 47.80% | 12.20% | $550,000 | 35.60% |
6 | Boise, ID | アイダホ州ボイシ | 44.20% | 11.90% | $549,990 | 32.30% |
4 | Salt Lake City, UT | ユタ州ソルトレイクシティ | 45.80% | 18.70% | $556,000 | 27.10% |
5 | Sacramento, CA | カリフォルニア州サクラメント | 44.30% | 20.70% | $610,000 | 23.60% |
7 | Ogden, UT | ユタ州オグデン | 42.60% | 19.30% | $500,000 | 23.30% |
3 | Denver, CO | コロラド州デンバー | 46.90% | 24.00% | $614,000 | 22.90% |
19 | Stockton, CA | カリフォルニア州ストックトン | 36.60% | 15.30% | $580,000 | 21.30% |
15 | San Diego, CA | カリフォルニア州サンディエゴ | 37.60% | 16.90% | $875,000 | 20.70% |
2 | Tacoma, WA | ワシントン州タコマ | 47.70% | 28.20% | $575,000 | 19.50% |
17 | Cape Coral, FL | フロリダ州ケープコーラル | 37.20% | 17.70% | $420,000 | 19.50% |
25 | Phoenix, AZ | アリゾナ州フェニックス | 32.90% | 13.40% | $486,000 | 19.50% |
32 | Riverside, CA | カリフォルニア州リバーサイド | 29.30% | 10.00% | $577,000 | 19.30% |
35 | Anaheim, CA | カリフォルニア州アナハイム | 28.70% | 10.20% | $1,059,000 | 18.50% |
12 | Harrisburg, PA | ペンシルベニア州ハリスバーグ | 40.60% | 22.30% | $260,050 | 18.30% |
8 | Portland, OR | オレゴン州ポートランド | 42.00% | 24.60% | $570,500 | 17.40% |
18 | Spokane, WA | ワシントン州スポケーン | 37.00% | 19.60% | $453,946 | 17.40% |
23 | Lakeland, FL | フロリダ州レイクランド | 33.70% | 16.40% | $334,950 | 17.30% |
13 | Tampa, FL | フロリダ州タンパ | 39.60% | 22.50% | $384,000 | 17.10% |
11 | Seattle, WA | ワシントン州シアトル | 40.60% | 24.20% | $850,000 | 16.40% |
31 | San Antonio, TX | テキサス州サンアントニオ | 29.50% | 13.50% | $351,000 | 16.00% |
ユタ州ソルトレイクシティ
2022年5月までの1年間で値下げ実行の割合が3番目に高かったのはソルトレイクシティです。
当地は末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)が築いた宗教都市であり、2002年ソルトレークシティ冬季オリンピックでより広くその地名が知られるようになりました。
地元の人種はほぼ8割が白人という白人社会であり、人口は
このように着々と増えています。
当ブログでソルトレークシティに触れたのは5年前ですが、当時の中間価格は
$255,870
とまだ安かったものが、現在の中間価格はなんと
$556,000
にまで上昇。
ほぼ倍近い価格にまで上昇したわけで、けれどもこの勢いが急激に落ち始めていることになります。
そして当地の在庫数変化を見てみると
赤丸部分のように、本年以降の在庫数が一気にパンデミック以前の水準に戻りつつあることが分かります。
すなわち
⇒ 急激な価格上昇
⇒ 金利の上昇
⇒ 在庫増加
によりソルトレークシティでもまた急ブレーキがかかっているのです。
ちなみに上の表で5位につけているユタ州オグデンを含め、
ユタ州プロボ
ユタ州ソルトレイクシティ
ユタ州オグデン
これら3つの都市は1つの大都市圏を構成しておりこれらを含む都市圏人口は約245万人です。
つまり、内情としてはユタ州の州都ソルトレークシティ市のみならずその周辺を含む都市圏においてブレーキがかかり始めていることになります。
明日に続けます。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。